保育料補助(Child Care Subsidy、CCS)
保育料補助(CCS)は、国の承認を受けた保育施設の料金を国が補助する制度です。補助は施設に直接支払われ、保育料が下がります。補助の率は家族の所得で決まり、所得A$88,520以下なら90%です(2026年10月時点)。受けるには、市民・永住ビザなどの居住の条件と、子どもの予防接種の条件を満たす必要があります。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
CCSのしくみ
保育料補助(Child Care Subsidy、CCS)は、Services Australia(センターリンク)が扱う制度です。補助は親ではなく保育施設に直接支払われ、親が払う保育料が下がります。
受けられる条件
Services Australiaのページ(新しいタブで開く)では、本人か配偶者・パートナーが次のすべてに当てはまることを条件にしています。
- 子どもを2週間に2泊以上世話している(または世話の割合が14%以上)
- 国の承認を受けた保育施設の料金を払う義務がある
- 居住の条件を満たしている
子どもは、予防接種の条件を満たし、原則として中学・高校(secondary school)に通っていないことが必要です。保育料を払う義務のある人は、それぞれ申請します。
居住の条件
居住の条件のページの決まりでは、申請の日に、本人かパートナーがオーストラリアに住んでいて、次のどれかに当てはまる必要があります。
- オーストラリア市民
- 永住ビザ(Permanent visa)
- 特別カテゴリービザ(Special Category visa)
- 配偶者の仮ビザ(partner provisional)や一時保護ビザなど、決められた一時ビザ
このほか、オーストラリア政府の資金援助を受けて学ぶ留学生、生活が困窮している場合、特別な事情がある場合などにも、条件を満たすことがあります。自分が当てはまるかは、Services Australiaに確認してください。
対象の保育
補助を受けられるのは、国の承認を受けた次の保育です。それぞれの違いは「保育の種類」で説明しています。
- 保育園(Centre Based Day Care。long day care、一時保育を含む)
- ファミリー・デイケア(Family Day Care)
- 学童保育(Outside School Hours Care、)
- 在宅保育(In Home Care。別の条件あり)
補助の決まり方
補助の額は、次の4つで決まります。
- 家族の所得
- 保育の種類と子どもの年齢で決まる1時間あたりの上限額(hourly rate cap)
- 家族の状況と、親の「認められた活動」(recognised participation)の時間
- 保育を受けている子どもの数
補助の率は、1時間あたりの保育料と上限額のうち、低いほうにかけます。
手順
- のアカウントを作り、センターリンク(Centrelink)とつなぐ(「myGovアカウント」)。
- 本人確認を行う。
- myGovからCCSを申請する。家族の所得の見込みを入力する。
- 保育施設との契約(保育の登録)を、myGovで確認する。
- 補助が施設に支払われ、保育料から差し引かれる。
- 年度末に、実際の所得と照らし合わせて補助を精算する。
申請のページにあるとおり、申請は、提出の28日前までのCCSの2週間の期間(fortnight)の初日にさかのぼれます。補助が始まってから26週間のうちに、子どもが1回以上保育に通う必要があります。通わないと支払いが止まり、改めて申請が必要になることがあります。
費用
2026年10月時点の内容です。補助の見込みは、StartingBlocks.gov.auの計算ツール(Child Care Subsidy calculator)で調べられます。
補助の率(標準)
家族の所得ごとの率です。
| 家族の所得 | 補助の率 |
|---|---|
| A$0〜A$88,520 | 90% |
| A$88,520を超えA$538,520未満 | 90%から0%の間。A$88,520を超える所得A$5,000ごとに1%下がる |
| A$538,520以上 | 0% |
5歳以下の子どもが2人以上いる場合
子どもの数についてのページでは、家族の所得がA$370,727未満で、補助の対象の5歳以下の子どもが2人以上いる場合、2人目以降の子ども(通常は上の子より年下の子)の率が高くなります。
| 家族の所得 | 2人目以降の子どもの率 |
|---|---|
| A$0〜A$146,437 | 95% |
| A$146,437を超えA$191,437未満 | 95%から80%の間(所得A$3,000ごとに1%下がる) |
| A$191,437以上A$270,727未満 | 80% |
| A$270,727以上A$360,727未満 | 80%から50%の間(所得A$3,000ごとに1%下がる) |
| A$360,727以上A$370,727未満 | 50% |
| A$370,727以上 | 高い率は適用されない |
在宅保育には、高い率は適用されません。資格があれば、Services Australiaが自動で計算します。
1時間あたりの上限額
上限額は毎年見直されます。
| 保育の種類 | 就学前の子ども | 就学している子ども |
|---|---|---|
| 保育園(long day care、一時保育) | A$15.19 | A$13.30 |
| ファミリー・デイケア | A$14.08 | A$14.08 |
| 学童保育(OSHC) | A$15.19 | A$13.30 |
| 在宅保育 | 1家族A$41.31 | 1家族A$41.31 |
「就学前の子ども」は、学校に通っていない、または6歳未満の子どもです。学校に通っていなくても6歳以上なら、就学している子どもとして扱われます。
補助を受けられる時間
2026年1月5日から、以前の「活動の条件(activity test)」が変わりました。補助の対象の家族は、子ども1人につき2週間に72時間以上の補助を受けられます。
| 状況 | 2週間に補助を受けられる時間 |
|---|---|
| 認められた活動が2週間に48時間以下 | 72時間 |
| 本人とパートナーがそれぞれ2週間に48時間を超える活動をしている、または有効な免除がある | 100時間 |
| 先住民の子ども | 100時間 |
パートナーがいる場合は、2人のうち活動時間の少ないほうで判断します。
補助の一部の保留
払いすぎを防ぐため、補助の5%が毎回保留されます。年度末の精算で、払いすぎなら返金が必要になり、足りなければ保留分を含めて支払われます。保留の割合は、オンラインで1年度に2回まで変えられます。
自己負担の支払い
補助を引いた後の自己負担(gap fee)は、2023年7月1日から電子的な方法で払う決まりです。
ここに注意してね!
- 居住の条件があり、一時ビザの人は、決められたビザ以外は対象にならないことがあります。申請の前にServices Australiaで確認してください。
- 補助は所得の見込みで計算され、年度末に精算されます。所得の見込みが変わったら、早めの更新を。
- 子どもは予防接種の条件を満たす必要があります。予防接種そのものは「予防接種」の記事にあります。
- 家族向けのほかの給付は「家族手当(Family Tax Benefit)」で扱っています。
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