高校の修了資格(州ごと、Senior Secondary Certificate)
Year 11〜12を修了すると、州・準州ごとの高校修了資格(NSWのHSC、VICのVCEなど)が出ます。大学の入学選考には、資格とは別に計算される順位「ATAR」が多く使われます。大学への出願は、州ごとの入学センターを通すのが一般的です。
修了資格とATARのしくみ
高校修了資格は州ごとに違う
Year 11〜12(後期中等教育)を修了すると、州・準州の機関が高校修了資格(Senior Secondary Certificate of Education)を出します。資格の名前、取るための条件、担当の機関は州・準州ごとに違います。
たとえば、NSWの高校修了資格(Higher School Certificate、HSC)を受けるには、Year 11の科目を12単位以上、Year 12の科目を英語を含めて10単位以上修了する必要があります(NSW政府のページ(新しいタブで開く))。
ATAR(大学入学のための順位)
ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)は、大学が入学者を選ぶときに使う順位です。0.00〜99.95の数字で、同じ年齢層や同じ年の生徒の中での位置を示します。点数や百分率ではありません。
ATARは州ごとに計算されますが、どの州でも同じ数字は同じ意味です(UACのページ(新しいタブで開く))。たとえばNSWのATAR 85.00は、ほかの州のATAR 85.00と同じです。
ATARを受けるには、修了資格とは別に条件があります。たとえばタスマニア州では、高校修了資格(TCE)を取ったうえで、大学入学向けのLevel 3・4の科目を4つ以上修了する必要があります(TASCのページ(新しいタブで開く))。
多くの大学は、ATARに加えて、志望理由書、作品、オーディション、面接、試験などでも選考します。
州・準州ごとの違い
州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。
| 州・準州 | 高校修了資格 | 担当の機関 | 大学出願の窓口 |
|---|---|---|---|
| NSW | Higher School Certificate(HSC) | NSW教育基準局(NSW Education Standards Authority、NESA) | UAC |
| VIC | Victorian Certificate of Education(VCE) | ビクトリア州カリキュラム評価局(Victorian Curriculum and Assessment Authority、VCAA) | VTAC |
| QLD | Queensland Certificate of Education(QCE) | クイーンズランド州カリキュラム評価局(Queensland Curriculum and Assessment Authority、QCAA) | QTAC |
| WA | Western Australian Certificate of Education(WACE) | 学校カリキュラム基準局(School Curriculum and Standards Authority、SCSA) | TISC |
| SA | South Australian Certificate of Education(SACE) | SACE委員会(SACE Board of South Australia) | SATAC |
| ACT | ACT Senior Secondary Certificate | ACT後期中等教育委員会(ACT Board of Senior Secondary Studies、BSSS) | UAC |
| TAS | Tasmanian Certificate of Education(TCE) | TASC(タスマニア州の資格・評価の機関) | タスマニア大学(University of Tasmania) |
| NT | Northern Territory Certificate of Education and Training(NTCET) | NT政府(修了の条件は教育担当大臣が承認)。Stage 2の科目の外部評価はSACE委員会が担う | SATAC |
各州の補足
- NSW:HSCの成績はNESAが、ATARはUACが出します。ACTのATARは、BSSSがUACと協議して計算し、学校が渡します。
- VIC:VCEの生徒のATARは、VTACが計算して出します(VTACのページ(新しいタブで開く))。
- QLD:2020年から、ATARが大学進学の標準の順位になりました。それまでのOP(Overall Position)に代わるものです。ATARはQTACが計算します(QTACのページ(新しいタブで開く))。
- WA:WACEは、科目の幅と量、成績、読み書きと計算の基準の3つを満たすと出ます。通常は2年間で取りますが、生涯のうちに条件を満たせば取れます(SCSAのページ(新しいタブで開く))。
- SA・NT:NTCETは200単位(credits)以上が必要です。ATARを受けるには、Stage 2の大学入学向けの科目(Tertiary Admissions Subjects)を90単位修了する必要があります(SACE委員会のNTCETのページ(新しいタブで開く))。
- ACT:2015年から、修了するとSenior Secondary CertificateとRecord of Achievementが出ます。ATARを受けられる生徒には、Tertiary Entrance Statementも出ます(BSSSのページ(新しいタブで開く))。
- TAS:TCEには、Year 10の後の2年以上の教育・訓練と、120単位(credit points)などの基準が必要です。タスマニア大学が、州の大学入学センターの役割を担っています。
手順
- Year 10の間に、学校とYear 11〜12の科目を相談する。志望する大学の科目の条件(prerequisites)も確認する。
- Year 11〜12で科目を履修し、州の試験を受ける。
- Year 12の年に、州の大学入学センターに出願する(大学の出願)。
- 年末に、州の機関から成績と修了資格、入学センターなどからATARを受け取る。
ここに注意してね!
- 高校修了資格もATARも、州・準州ごとの制度です。途中で州を移るときは、学校と新しい州の担当機関に、単位がどう扱われるか確認してください。
- ATARは「何点取ったか」ではなく「何番目か」を示す順位です。科目ごとの成績とは別のものです。
- 大学進学を考えない科目の組み合わせでも、修了資格は取れます。ただし、ATARの対象にならないことがあります。
- 大学に入る方法はATARだけではありません。職業訓練(TAFEなど)からの進学もあります(TAFEと職業訓練)。
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