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英語を母語としない子どもの支援(EAL/D)

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ひとことで言うと

公立校には、英語を母語としない子どものための英語支援があります。呼び方は州・準州で違い、EAL、EAL/D、EALD などと呼ばれます。来たばかりで英語がほとんど話せない子ども向けに、集中して英語を学ぶセンターやプログラムを持つ州もあります。対象のビザや期間に条件があるため、住む州の教育省と学校に確認してください。

目次
  1. EAL/Dとは
  2. 支援の形
  3. 州・準州ごとの違い
  4. 手順
  5. 日本との違い・注意点
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EAL/Dとは

英語を母語としない子どもの英語支援は、「English as an additional language(EAL)」や「English as an additional language or dialect(EAL/D、EALD)」と呼ばれます。北部準州(NT)の教育省は、EAL/Dを、家庭の言葉が標準的なオーストラリア英語(Standard Australian English)ではなく、その習得に支援が必要な生徒を指す言葉と説明しています。

連邦政府の留学情報サイト「Study Australia(新しいタブで開く)」も、学校の支援として、EALの職員とプログラムを挙げています。

支援の形

州によって形は違いますが、主に次の2つがあります。

  • 普段のクラスでの支援:在籍する学校で、EALの先生などが英語の学習を支える。
  • 集中的な英語のプログラム:来たばかりで英語がほとんど話せない子どもが、専用のセンターやクラスで一定期間英語を学び、その後に普通のクラスへ移る。

多くの州で、学校が通訳を手配する仕組みもあります。たとえばACTでは、公立校が国の通訳サービス(TIS National)で通訳を手配し、無料で、通常は電話で行うと案内しています。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

州・準州呼び方来たばかりの子ども向けの主なプログラム
NSWEAL/DNew Arrivals Program(小学校と地方の中等学校)。高校の年齢の子どもは Intensive English Centres と Intensive English High School
VICEALメルボルン都市圏の English language schools・centres と、ジーロング、ミルデューラ、シェパートンの地域プログラム。地方の学校向けの Virtual New Arrivals Program
QLDEAL/D学校によって intensive English language units で専門の語学プログラムを行う
WAEALDIntensive English Centres(12か月の統合プログラム)
SAEALD小学校の Intensive English Language Program(IELP)、中等学校の New Arrivals Program(NAP)
ACTEAL/D(EALD)6つの公立校にある Introductory English Centres
TASEAL教育省の EAL Service が、Kindergarten〜Year 12 の対象の生徒を支援
NTEAL/D各州の公式ページで確認

NSW

NSW教育省のNew Arrivals Program(新しいタブで開く)は、来たばかりで英語の初期段階にあるEAL/Dの生徒に、到着時の集中的な英語の授業を行います。主な条件は次のとおりです。

  • 来たばかりで、英語以外が第一言語
  • オーストラリアで最初の学校に、到着から6か月以内(Kindergarten は18か月以内)に入学
  • オーストラリア市民、永住者、または認められた一時ビザの保有者

一時ビザの子どもは、一時滞在者の窓口(Temporary Residents Program)が学校に入学の許可を出してから入学します。

高校の年齢の子ども向けのIntensive English Centresでは、通常3学期まで英語を学びます。観光ビザ、3か月以下の短期ビザ、ワーキングホリデービザ、交換留学生のビザの子どもは対象外です。到着から6か月以内で、その後NSWの公立高校で学び続ける予定であることも条件です。

VIC

VIC教育省は、来たばかりの生徒に、English language schools・centres などで集中的なEALの授業を行っています。地方の学校向けの Virtual New Arrivals Program は、ビデオ会議でメルボルンのEALの先生とつなぎ、必要に応じて6〜12か月(最大4学期続けて)学べます。公立校には、通訳と翻訳のサービスが一定の範囲で無料で提供されます。

QLD

QLD政府のEAL/Dのページ(新しいタブで開く)では、学校は、通訳の手配、授業や評価の調整、intensive English language units での専門の語学プログラムなどで支援することがあります。どの支援があるかは、通う学校に問い合わせるよう案内しています。

WA

Intensive English Centres は、英語の初期段階にある対象の生徒に12か月の統合プログラムを行います(WA州教育省の留学生向けのページ(新しいタブで開く))。英語だけでなく、WA州のカリキュラム全体を学びます。その後に普通の学校へ移った生徒などには、一部の学校でEALDの専門の支援があります。留学生は追加の授業料がかかります。

SA

SA政府の英語の支援のページ(新しいタブで開く)の説明では、公立校の EALD program は、普段のクラスで言葉と読み書きの支援、二言語の支援、通訳・翻訳などを行います。来たばかりの子ども向けの IELP と NAP の対象は、到着から1年以内(Reception と Year 1 は18か月以内)、英語がほとんど話せない、対象のビザを持つ、の3つを満たす生徒です。通常は最長1年ほど在籍します。

ACT

ACT政府のページ(新しいタブで開く)にあるとおり、英語がほとんど話せない子どもは、学校から Introductory English Centres(IEC)を紹介されることがあります。IECは6つの公立校にあり、小学生は20週間、中等学校の生徒は30週間、英語を学びます。その後は地元の公立校に通います。IECに入るには、まず住所の優先入学区域(Priority Enrolment Area)の公立校に入学し、学校の英語の評価を受けます。

TAS

EAL Service は、対象の Kindergarten〜Year 12 の生徒に英語の支援をします(タスマニア州(TAS)教育省のページ(新しいタブで開く))。支援の量は生徒の英語の力によって決まります。家族が教育制度を理解するための通訳は無料です。

NT

NT教育省のページ(新しいタブで開く)は、NTの生徒の約半数が英語以外の言語の背景を持つと説明しています。来たばかりの子ども向けのプログラムについては、NT教育省か学校が問い合わせ先です。

手順

  1. 住む州の教育省のページで、英語支援と、来たばかりの子ども向けのプログラムを確認する。
  2. 子どものビザがプログラムの対象かを確認する。
  3. 住所の地域の公立校に入学を申し込む(公立校の入学手続き)。
  4. 学校の英語の評価を受け、支援の形や、集中プログラムへの紹介について相談する。
  5. 必要なら、面談などに通訳を頼めるか学校に聞く。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 集中的な英語のプログラムには、到着からの期間やビザの種類の条件があります。ワーキングホリデービザなど、対象外のビザもあります(NSWの例)。
  • 一時ビザの子どもが公立校に通う場合は、授業料がかかることがあります(一時滞在者の子どもの公立校の費用)。
  • 日本語の力を保つための補習授業校もあります(日本語補習校)。
  • 通訳のサービス全般は通訳・翻訳サービスで紹介しています。

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