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教育・子育て / 学校制度

ホームスクーリング(home education)

在住駐在
ひとことで言うと

オーストラリアでは、学校に通わせる代わりに家庭で教育する「ホームスクーリング(home education)」を選べます。どの州・準州でも、州の担当機関への登録や承認が必要です。手続きの窓口、学習計画の出し方、更新の期間は州ごとに違います。

目次
  1. 家庭で教育するには
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点

家庭で教育するには

ホームスクーリング(home education、home schooling)は、親が責任を持って、子どもを主に自宅で教育する方法です。義務教育の年齢の子どもを学校に通わせずに家庭で教育するには、住んでいる州・準州の担当機関に登録するか、承認を受ける必要があります。

義務教育の年齢は州ごとに違い、「州ごとの学年と入学年齢」で比べられます。

多くの州に共通すること

  • 親が、学習の計画、指導、学習の進み具合の確認に責任を持つ
  • 登録の前か後に、学習計画(learning plan、educational program)を出す
  • 定期的な報告、面談、更新の手続きがある
  • 子どもは、その州・準州に住んでいることが条件

学校との組み合わせ(一部の科目だけ学校に通うなど)を認めている州もあります。VIC、ACT、TASの公式ページに、その案内があります。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

内容は2026年10月時点の各州・準州の公式ページによります。

州・準州担当主な手続き
NSW州教育省(Department of Education)州教育省に登録する。NSWに住んでいることが条件。NSW政府のページ(新しいタブで開く)では、登録の方針の改定が検討中で、決まるまでは今のガイドラインが使われる
VICビクトリア州登録資格局(Victorian Registration and Qualifications Authority、VRQA)VRQAに登録し、学習計画を出して承認を受ける。計画では8つの学習分野をどう扱うかを示す(VIC政府のページ(新しいタブで開く))
QLDクイーンズランド州ホーム・エデュケーション(Queensland Home Education、QHE)申請書と学習計画の概要を出す。申請を出すと仮登録になり、家庭での教育を始められる。決定までの期限は法律で90日。短期の60日の仮登録もある(QLD教育省のページ(新しいタブで開く))
WA州教育省の地域事務所(education regional office)WAの学校を辞めてから14日以内、新学年の初めからなら2月の最終金曜日までに登録する。登録後は担当者(home education moderator)との評価の面談がある(WA教育省のページ(新しいタブで開く))
SA州教育省(Department for Education)学校への出席の免除(exemption)として申請する。対象は6〜17歳。学習計画、教材、学習環境、社会的な交流の機会を示す(SA政府のページ(新しいタブで開く))
ACTACT教育局のHome Educationチーム6〜17歳の子が対象。登録は最長2年で、終わる3か月前までに更新を申請する。年1回、学習の報告(Home Education Report)を出す(ACT政府のページ(新しいタブで開く))
TAS教育登録官事務所(Office of the Education Registrar、OER)OERに登録する。新規登録と更新の案内がある(OERのページ(新しいタブで開く))
NT州教育訓練省(Department of Education and Training)学習計画の承認を受けるまで、子どもは学校に在籍して通い続ける。承認は1学年ごとで、毎年申請し直す(NT政府のページ(新しいタブで開く))

補足

  • QLD:子どもが学校に在籍したまま、ホームスクーリングに登録することはできません。住所が変わったら28日以内に届け出ます。
  • WA:評価の面談をしない、学習の進み具合が十分でないなどの場合、登録が取り消されることがあります。取り消されると12か月は再登録できません。
  • ACT:家庭訪問はしませんが、家庭の学習環境を示す写真や動画を求められることがあります。
  • NT:ホームスクーリングの生徒は、NTの高校の修了資格(NT Certificate of Education and Training)を受けられません。2027年も続ける場合は、2026年11月27日(金)までに申請し直します。

手順

  1. 住んでいる州・準州の公式ページで、条件と必要な書類を確認する。不安があれば、先に担当の窓口に相談する。
  2. 子どもの出生証明書やパスポートなど、本人確認と年齢の書類をそろえる。
  3. 学習計画を作る。州によっては見本やひな形がある。
  4. 州の方法で申請・登録する。学校に在籍している場合は、州の案内に沿って退学の手続きをする(NTのように、承認まで在籍を続ける州もある)。
  5. 登録後は、州の決まりに沿って記録をつけ、報告や面談、更新をする。

費用

登録の手数料は、各州・準州の公式ページに載っています。教材などの費用は家庭の負担です。

ここに注意してね!

  • ホームスクーリングは、州・準州の登録や承認を受けて行う制度です。ACTの公式ページは、登録は法律上の義務だと明記しています。
  • 一時ビザで滞在している場合は、登録の条件にビザの書類が含まれる州があります(WA、NTなど)。申請前に州の窓口に確認してください。
  • 学校の高校の修了資格(Year 12の資格)の扱いは州で違います。資格そのものは「高校の修了資格」で説明しています。

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