日本人のためのオーストラリア情報
教育・子育て / 学校制度

一時滞在者の子どもの公立校の費用(temporary residents school fees)

駐在ワーホリ留学
ひとことで言うと

一時滞在ビザで暮らす家族の子どもは、州・準州の公立校で授業料がかかる場合があります。払うかどうかと金額は、州と子どものビザのサブクラスで決まります。同じビザでも州によって無料・半額・全額と扱いが違うため、住む州の教育省の案内で確認してください。

目次
  1. 授業料がかかるかどうか
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点
$ A$¥
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

授業料がかかるかどうか

オーストラリアの市民や永住者の子どもは、公立校の授業料がかかりません。一時滞在ビザの子どもは、州・準州の教育省が決めた授業料を払う場合があります。

払うかどうかは、主に次の2点で決まります。

  • 住む州・準州
  • 子どもが持つビザのサブクラス(親が学生ビザの場合は、親の課程の種類も)

同じビザでも、州によって扱いが大きく違います。たとえば雇用主スポンサーのビザ(subclass 482)の家族は、QLD・TAS・NTでは授業料がかかりません。WAでは家族ごとに年A$4,000、SAでは世帯収入に応じた額がかかります(2026年10月時点)。

授業料のほかに、制服、教材、遠足などの費用は別にかかります。これは授業料が免除される場合も同じです。

一時滞在者の多くは、学校に申し込む前に州の窓口で登録します。手続きの流れは公立校の入学手続きにまとめています。

州・準州ごとの違い

金額は2026年10月時点で各州の公式ページに載っていたものです。対象のビザは主なものだけを挙げています。

州・準州窓口授業料の例ビザによる扱いの例
NSWTemporary Residents Program(DE International)一時滞在者:2026年 年A$6,400〜A$7,600、2027年 年A$6,600〜A$7,800。申請料A$150学生ビザの家族と観光ビザは別の料金表
VICInternational Student Program(Study Victoria)学生ビザの家族:2026年 年A$13,600〜A$18,700。その他の対象者:年A$16,000〜A$22,000。申請料A$300482・485は授業料の対象外。学生ビザの家族と観光ビザは対象
QLDTemporary Residents Admissions(Education Queensland International)学生ビザの家族:2026年 週A$314〜A$396、2027年 週A$325〜A$409。申請料2026年A$305482・485・417・462・494・820は授業料なし
WATAFE International Western Australia482・457の家族:子どもの人数にかかわらず年A$4,000。その他:2026年 年A$14,575〜A$18,980(Pre-primary〜Year 12)学生ビザの大学生などの家族は全額
SATemporary Resident Education Administration482の家族:2027年の上限 小学校A$7,000、高校A$8,200世帯収入A$78,000以下は授業料なし。学生ビザは別の手続き
ACTInternational Education Unit年A$11,100〜A$16,200(Kindergarten〜Year 12)。申請料A$265免除を申請できるビザの一覧あり。417・462・485は免除の対象外
TASTemporary Resident Program(Tasmanian Government Education International)Prep〜Year 12:年A$7,600。申請料A$150482は授業料なし。485・494は半額
NTInternational Services2026年:年A$7,196〜A$14,818(Transition〜Year 12)。事務手数料A$240482・485は授業料なし。417・462・学生ビザ・観光ビザは対象

NSW

DE Internationalの授業料の案内(PDF)(新しいタブで開く)に載っている2026年・2027年の年額(40週)です。

区分2026年2027年
一時滞在者 Kindergarten〜Year 6A$6,400A$6,600
一時滞在者 Year 7〜10A$6,400A$6,700
一時滞在者 Year 11〜12A$7,600A$7,800
  • 申請料はA$150で、返金されません。
  • 学生ビザ(subclass 500)の家族は、親の課程の種類で額が変わります。2026年は年A$7,800〜A$14,200です。
  • 観光ビザ(subclass 600・601・651)は週単位です。2026年は週A$425〜A$512.50で、最長13週です。
  • 授業料が免除される例は次のとおりです(申請料はかかります)。
    • 親がNSWに主キャンパスのある大学の博士課程にいる(学校の費用を含む奨学金がない)
    • 482の家族で、対象の地方に住み、地方の対象校に通う
    • オーストラリア市民・永住者とのつながりがあり、永住ビザを申請している
  • 低所得の家族は、免除の審査を申し込めます。
  • どのビザが対象かは、DE Internationalの「Visa subclasses and enrolment conditions」に一覧があります。

VIC

2026年の年額です(Study Victoriaの料金ページ(新しいタブで開く))。

区分小学校(Prep〜Grade 6)Year 7〜10Year 11〜12
学生ビザの家族(Dependant)A$13,600A$16,660A$18,700
その他の対象者(Temporary)A$16,000A$19,600A$22,000
  • 申請料はA$300です。
  • 観光ビザで12週までの短期は週単位で、最低4週分です。4週で小学校A$1,640、中等学校A$2,160です。
  • ブリッジングビザで新しいビザの結果を待つ子どもは「Temporary」の区分です。
  • ビザごとの扱いはビザ別の料金表(DOCX)(新しいタブで開く)にあります。

QLD

Education Queensland Internationalの料金表(PDF、2026年6月版)(新しいタブで開く)では、学生ビザの家族の授業料は週単位です。

学年2026年2027年
Prep〜Year 6週A$314週A$325
Year 7〜9週A$322週A$333
Year 10週A$340週A$352
Year 11週A$385週A$398
Year 12週A$396週A$409
  • 申請料は2026年A$305、2027年A$315です。
  • 授業料は1学期分(約10週)を前払いします。
  • 観光ビザの子どもは別の料金表で、2026年はPrep〜Year 6で週A$379です。
  • 州の一覧表では、授業料の対象は学生ビザの家族、観光ビザ、学生ガーディアンビザ(590)などです。ブリッジングビザは直前のビザで決まります。
  • 親がQLDの高等教育機関で博士課程(AQFレベル10)の研究をしている場合などは免除です。

WA

482・457の家族は年A$4,000で、子どもが何人でも同じ額です(TAFE International WAのページ(新しいタブで開く))。

その他のビザの家族は、留学生と同じ授業料です。2026年は次のとおりです。

学年年額
Kindergarten(義務教育ではない)A$7,809
Pre-primary〜Year 6A$14,575
Year 7〜10A$17,286
Year 11〜12A$18,980
  • 英語の支援が必要な場合は、追加の費用がかかります。
  • 博士課程・研究修士の学生の家族には、授業料の免除の仕組みがあります。条件はTIWAが案内しています。

SA

SA教育省のページ(新しいタブで開く)の決まりでは、482の家族が授業料を払うのは、次の条件にすべて当てはまる場合です。

  • 482ビザで暮らしている
  • 子どもがアデレード都市圏の公立校に通う
  • 世帯の税引き前収入が年A$78,000を超える

2027年の上限は、1人あたり小学校A$7,000、高校A$8,200です。2人目からは10%割引があります。収入が一定額より低いと減額されます。金額は州の計算ツール(新しいタブで開く)で確認できます。地方の一部の学校は対象外です。

ACT

ACT政府のページ(新しいタブで開く)に載っている年額は次のとおりです。

区分年額
プリスクールA$4,200
Kindergarten〜Year 6A$11,100
Year 7〜10A$14,500
Year 11〜12A$16,200
  • 申請料はA$265で、返金されません。
  • 授業料がかからないビザの一覧と、免除を申請できるビザの一覧が同じページにあります。482は条件付きで免除を申請できます。
  • 観光ビザで短期間通う制度は、現在受け付けていません。

TAS

授業料はPrep〜Year 12で年A$7,600、Kindergartenで年A$3,800、申請料はA$150です(タスマニア州の案内(新しいタブで開く))。最初の2学期分を払うと、入学許可書(Authority to Enrol)が出ます。

ビザ別の一覧(PDF)では、482は授業料なし、485・494は半額です。観光ビザ(600)は留学生と同じ授業料(full international fees)の扱いです。

NT

NT政府のページ(新しいタブで開く)に載っている2026年の年額です。

学年授業料がかかるビザの主たる保持者一部の一時滞在ビザの保持者
プリスクール記載なしA$4,371
Transition〜Year 6A$12,047A$7,196
Year 7〜9A$13,646A$8,208
Year 10〜12A$14,818A$8,954

このほか、返金されない事務手数料A$240がかかります。ワーキングホリデー(417・462)は授業料の対象です。

手順

  1. 子どものビザのサブクラスを確認する(VEVOでビザの条件を確認する)。
  2. 住む州の窓口のページで、授業料の対象かどうかを確認する。
  3. 対象なら、州の窓口に登録・申請し、申請料と授業料を払う。
  4. 窓口から入学の許可が出たら、学校で入学の手続きをする。
  5. ビザが変わったら、すぐに窓口に知らせる。授業料の扱いが変わることがあります。

費用

上の表のとおり、州とビザで大きく違います。金額はいずれも2026年10月時点で公式ページに載っていた額です。

  • 各州とも、授業料は毎年見直されます。
  • ビザが授業料のかからない種類に変わった場合などは、払った授業料の一部が返金されることがあります。条件は州ごとに違います。
  • NSWは、第三者の口座に払わないよう注意を呼びかけています。授業料の詐欺も報告されているため、支払いは州の窓口の請求書の方法に従ってください。

ここに注意してね!

  • 授業料がかかるかどうかは、ビザの申請前に住む予定の州で確認することが大切です。同じビザでも、州を変えると費用が大きく変わります。
  • 学生ビザやワーキングホリデーなど、ビザの条件で子どもの同行や就学に制限がある場合があります。ビザの条件は内務省(Department of Home Affairs)(新しいタブで開く)のサイトに載っています。
  • 個別のビザの選択や費用の見通しは、登録移民エージェントに相談できます。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

教育・子育て公立校の入学手続き(school enrolment)公立校の入学は、住所で決まる区域の学校を調べ、学校か州の教育省に申し込むのが基本です。出生証明書やパスポート、住所を示す書類、予防接種の記録などが必要です。一時滞在ビザの子どもは、先に州の窓口で登録が必要な州が多くあります。教育・子育て公立校の学区(school zone・intake area)公立校には住所で決まる学区があり、学区内に住む子どもはその学校に入れるのが原則です。呼び方は州ごとに違い、NSWはintake area、VICはschool zone、ACTはPriority Enrolment Areaなどと呼びます。各州の教育省の地図ツールで住所から調べられます。ビザ・移住学生ビザの家族の同行(Family members)2026年10月2日から、ほとんどの学生ビザの申請者は、配偶者や子どもを申請に含められなくなりました。博士課程の学生や政府の奨学金を受ける学生など、限られた例外だけが対象です。許可後に家族を後から加えることは、例外なくできません。ビザ・移住雇用主スポンサーのビザ(subclass 482・494・186)オーストラリアの雇用主が推薦して働く人を受け入れるビザには、一時的なSkills in Demand(subclass 482)、地方限定のsubclass 494、永住のEmployer Nomination Scheme(subclass 186)があります。雇用主のスポンサー承認と推薦、本人のビザ申請の3段階で進み、給与には最低基準があります。ビザ・移住卒業生ビザ(Temporary Graduate visa、subclass 485)オーストラリアで学んだ留学生が、卒業後に一時的に滞在して働けるビザです。学位で申請する区分の滞在は通常2〜3年で、申請料は2026年10月時点でA$5,750からです。卒業後6か月以内に、オーストラリア国内から申請します。ビザ・移住ブリッジングビザ(Bridging visa)ブリッジングビザは、国内で次のビザを申請し、結果を待つ間などに合法に滞在するための一時ビザです。多くは本申請と同時に自動で申請されます。出国すると多くの場合は失効し、審査中に出国して戻るにはBVB(2026年10月時点でA$575)の許可が必要です。