日本人のためのオーストラリア情報
ビザ・移住 / 就労ビザ

卒業生ビザ(Temporary Graduate visa、subclass 485)

留学
ひとことで言うと

オーストラリアで学んだ留学生が、卒業後に一時的に滞在して働けるビザです。学位で申請する区分の滞在は通常2〜3年で、申請料は2026年10月時点でA$5,750からです。卒業後6か月以内に、オーストラリア国内から申請します。

目次
  1. 卒業生ビザとは
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

卒業生ビザとは

卒業生ビザ(Temporary Graduate visa、subclass 485)は、オーストラリアの教育機関で学んだ留学生が、卒業後に住み、働き、学ぶための一時ビザです。仕事は自分で探します。家族を含めて申請することもできます。

3つの区分(stream)

内務省の485のページ(新しいタブで開く)では、次の3つの区分があります(2026年10月時点)。申請したあとで区分は変えられません。

区分対象滞在
Post-Vocational Education Work stream準学士・ディプロマ・職業資格で卒業し、その資格が職業リストの職業に関係する人最長18か月
Post-Higher Education Work streamオーストラリアの教育機関で学位を取った人通常2〜3年
Second Post-Higher Education Work stream地方の教育機関の学位で最初の485を得て、地方で暮らした・働いた・学んだ人1〜2年

Post-Higher Education Work streamの滞在期間

Post-Higher Education Work streamのページでは、取得した学位で滞在期間が決まります。

学位滞在
学士(優等学位を含む)2年
修士(コースワーク・拡張)2年
修士(研究)3年
博士3年

大学院ディプロマ(Graduate Diploma)は、原則2年です。一部の国籍の人には、別の期間が定められています。ビザは延長できません。

主な条件(Post-Higher Education Work stream)

  • 申請時に35歳以下であること(修士(研究)・博士で申請する人などは50歳未満)
  • 申請時にオーストラリア国内にいること
  • 対象のビザを持っていること。過去6か月以内に学生ビザを持っていたこと
  • 申請前6か月以内に、CRICOSに登録されたコースで対象の学位を得ていること
  • 申請前12か月以内に受けた英語試験で、基準以上の点を取っていること
  • 本人と家族が、十分な医療保険に入っていること
  • 16歳以上の申請者は、申請日の前日までの12か月以内に、オーストラリア連邦警察(AFP)の犯罪経歴証明を申請していること
  • 健康と素行の要件を満たすこと
  • 過去に485(または476)を主な申請者として持っていないこと

AFPの証明は、ビザ申請と同じ日に申請したものは認められません。

英語の基準

2025年8月7日以降に受けた試験の主な基準は次のとおりです(2026年10月時点)。

試験総合各技能(聞く・読む・書く・話す)
IELTS Academic / General Training6.5各5.5
PTE Academic5540・42・41・39
TOEFL iBT8112・12・14・17

ほかの試験の基準や、英国・米国・カナダ・ニュージーランド・アイルランドのパスポートを持つ人の扱いは、内務省のページで確認してください。

手順

  1. 学校から、コースを修了したことの確認を受けたら、すぐに準備を始める。
  2. パスポート、修了の証明、英語試験の結果、医療保険の証明をそろえる。
  3. AFPの犯罪経歴証明を申請する(ビザ申請の前日までに)。
  4. 必要に応じて健康診断を受ける。
  5. ImmiAccountからオンラインで申請し、申請料を払う。
  6. 審査中は、ブリッジングビザで合法に滞在できる。今のビザを自分で取り消さない。

今のビザに「これ以上の滞在を認めない」条件(8503・8534)がついている場合は、オンラインで申請できません。条件はVEVOで確認できます。

費用

主な申請者の申請料は、2026年10月時点で次のとおりです。

区分申請料
Post-Vocational Education Work streamA$5,750から
Post-Higher Education Work streamA$5,750から
Second Post-Higher Education Work streamA$2,265から

家族を含めると、家族の分もかかります。健康診断、警察証明、生体情報の費用は別です。不許可になっても、申請料は返金されません。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 卒業から申請までの期限は短く、遅れた申請は受け付けられません。卒業が決まったら早めに準備してください。
  • 英語のパスポートによる免除の対象国に日本は含まれていないため、英語試験の結果が必要です。
  • 485は、仕事が決まっていなくても申請できる点が雇用主スポンサーのビザと違います。その後の選択肢は「就労ビザの全体像」にまとめています。
  • 医療保険の考え方は「就労ビザなどの保険(OVHC)」の記事で扱っています。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

ビザ・移住学生ビザ(Student visa、subclass 500)オーストラリアの教育機関でフルタイムのコースに通うためのビザです。入学許可(CoE)と留学生保険(OSHC)が必要で、申請料は2026年10月時点でA$2,500からです。2026年10月2日から、ほとんどの人は国外から申請し、家族も原則として申請に含められなくなりました。ビザ・移住就労ビザの全体像(Working and skilled visas)オーストラリアで働くためのビザは、雇用主が推薦するもの、卒業後に働けるもの、ポイント制の技術移民の3つに大きく分かれます。一時的なビザと永住ビザがあり、条件や申請料はサブクラスごとに違います。自分に合うビザは内務省のページで確かめ、判断に迷うときは登録移民エージェントに相談します。ビザ・移住雇用主スポンサーのビザ(subclass 482・494・186)オーストラリアの雇用主が推薦して働く人を受け入れるビザには、一時的なSkills in Demand(subclass 482)、地方限定のsubclass 494、永住のEmployer Nomination Scheme(subclass 186)があります。雇用主のスポンサー承認と推薦、本人のビザ申請の3段階で進み、給与には最低基準があります。ビザ・移住技術移民とSkillSelect(関心表明・EOI)ポイント制の技術移民(subclass 189・190・491)は、オンラインのSkillSelectで関心表明(EOI)を出し、内務省から招待を受けてから申請します。EOIは無料で、書類の提出は不要です。subclass 189・190の招待には、65点以上と、招待時に45歳未満であることなどが必要です。ビザ・移住ビザに使える英語試験(English language tests)一部のビザでは、内務省が認めた英語試験の点数で英語力を証明します。2025年8月7日以降に受ける試験は、IELTS、PTE Academic、TOEFL iBTなど9種類が対象です。自宅で受ける完全オンラインの試験は認められません。必要な点数はビザごとに違います。医療・保険就労ビザなどの保険(OVHC、Overseas Visitors Health Cover)OVHCは、メディケアの対象外の一時ビザの人のための民間医療保険です。Skills in Demandビザ(subclass 482)や卒業生ビザ(subclass 485)など、ビザ条件8501が付くビザでは、条件を満たす保険に入り、滞在中ずっと維持します。補償の範囲は保険ごとに違うため、内務省が示す最低限の補償と比べて選びます。ビザ・移住無犯罪証明とキャラクター要件(Character requirement)ビザを受けて滞在し続けるには、素行の要件(キャラクター要件)を満たす必要があります。申請では各国での有罪判決や起訴をすべて申告し、求められたら警察証明(無犯罪証明)を出します。日本の警察証明は、オーストラリア国内では日本の大使館・総領事館を通じて申請します。読者別の入口留学生と保護者の方へオーストラリアに留学する方と保護者が、学生ビザ、留学生保険(OSHC)、学校選び、住まい、アルバイトの条件について調べることをまとめた入口です。