障害者支援(NDIS、National Disability Insurance Scheme)
ひとことで言うと
NDIS(全国障害保険制度)は、永続的で重い障害のある人に、支援やサービスの費用を個人に直接出す国の制度です。申請できるのは65歳未満で、オーストラリア市民、永住ビザの保有者、一部のNZ市民(Protected SCV)に限られ、オーストラリアに住んでいる必要があります。
ここは大事だよ
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
NDISのしくみと対象
NDIS(National Disability Insurance Scheme、全国障害保険制度)は、障害のある人のための国の制度です。運営するのは国の機関(National Disability Insurance Agency、NDIA)です。NDISのページは、国で初めての障害者の全国制度で、資金を個人に直接出すと説明しています(How the NDIS worksのページ(新しいタブで開く))。
何をする制度か
What is the NDISのページが挙げているNDISの役割は、次の3つです。
- 永続的で重い障害のある人に、家族や友人と過ごす時間、自立、仕事や地域活動への参加、生活の質の向上のための資金を出す
- 障害のある人を、医師、地域の団体、スポーツクラブ、支援グループ、図書館や学校などにつなぐ
- 州・準州政府がどんな支援をしているかの情報を出す
申請できる人
主な条件は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 本人確認 | 名前・住所・生年月日・写真がわかる書類を3種類 |
| 年齢 | 申請の日に65歳未満。65歳になる前に、申請が受理されている必要がある |
| 在留資格 | オーストラリア市民、永住ビザ、または保護特別カテゴリービザ(Protected SCV、一部のNZ市民だけ) |
| 居住 | オーストラリアに住み、ほとんどの時間をここで過ごしている |
| 障害 | 永続的な障害で日常生活に大きな影響があり、生涯にわたって支援が必要と見込まれる。または、早期の支援で将来の支援の必要を減らせる(早期介入) |
- 9歳未満の子どもは、「早期幼児アプローチ(Early childhood approach)」で支援を受けます。6歳未満の発達の遅れや、9歳未満の障害のある子どもとその家族が対象です。
- 65歳以上の人には、高齢者介護(エイジドケア)の情報が案内されます。介護の窓口は高齢者介護の記事で扱っています。
- 申請には、評価書や報告書など、障害とその影響を示す資料が必要です。
申請のあと
資格が認められると「アクセス決定(Access decision)」の通知が届きます。次に、本人の目標や必要な支援を話し合って、個別の計画(NDIS plan)を作ります。計画にもとづいて資金を使い、定期的に見直します。
手順
- NDISのページの質問で、申請できそうか確認する(最終的な判断はNDIAが行います)。
- 地域のNDIS事務所かNDISのパートナー(Local Area Coordinatorなど)に相談する。または、NDISの電話窓口に電話する。
- 本人確認の書類と、障害についての資料を集めて申請する。
- アクセス決定の通知を受け取ったら、計画づくりに進む。
NDISの電話窓口(参加者・申請者向け)は1800 800 110です(月〜金、8:00〜19:00、各地の時間)。通訳が必要なときは、翻訳通訳サービス(TIS National)の131 450が案内されています。
ここに注意してね!
- NDISを申請できるのは、市民、永住ビザの保有者、一部のNZ市民に限られます。学生ビザ、ワーキングホリデー、一時的な就労ビザなどの在留資格は、条件に含まれていません。
- 年齢の上限(申請の日に65歳未満)があります。65歳が近い場合は、早めにNDISに連絡するよう案内されています。
- 申請できるかどうかや、どんな支援が出るかは個別の判断です。NDIAやNDISのパートナーに相談してください。
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医療・保険医療の苦情の相談先(Health complaints)医療に不満があるときは、まず病院や医療者に直接伝えるのが基本です。解決しない場合は、州・準州の医療苦情の窓口や、医療者の安全上の問題を扱う保健医療従事者規制機関(Ahpra)に相談できます。窓口は州ごとに違います。医療・保険マイ・ヘルス・レコード(My Health Record)マイ・ヘルス・レコードは、検査結果、処方、予防接種、退院時の要約などを1か所にまとめる国の電子健康記録です。myGovから見られ、誰が見られるかを自分で設定できます。メディケアの対象でない人も、個人医療識別番号(IHI)を取れば作れます。医療・保険公立病院と私立病院(Public and private hospitals)メディケア(Medicare)の対象者は、公立病院に公費の患者(public patient)としてかかれば、医療費・入院費の負担がありません。民間医療保険があれば、私費の患者(private patient)として私立病院や公立病院で治療を受け、医師を選ぶこともできます。メディケアの対象外の人は、どの病院でも私費の患者として費用を払います。
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医療・保険医療制度の全体像(メディケア、公立病院、GP、民間保険、PBS)オーストラリアの医療は、公的制度のメディケア(Medicare)と公立病院を土台に、民間医療保険が上乗せされる仕組みです。ふだんの不調はまずGP(かかりつけ医)にかかり、薬はPBSで安くなります。メディケアを使えるのは主に市民・永住者・NZ市民と協定国からの訪問者で、日本人の旅行者・留学生・ワーホリは原則として対象外です。医療・保険高齢者介護(Aged care、My Aged Care)オーストラリアの国が資金を出す高齢者介護は、国の窓口「My Aged Care」から始まります。まず介護の必要度の評価(Assessment)を申し込み、評価の結果で、自宅での支援や介護施設(Aged care home)などの利用が決まります。申し込みはオンライン、電話(1800 200 422)、対面でできます。医療・保険病院の通訳(Interpreters in health care)公立病院などの州・準州の医療機関では、英語に不安のある患者が無料で専門の通訳を頼めます(確認できた州の場合)。GPや薬局は、国の無料通訳サービス(Free Interpreting Service)を使えることがあります。自分から電話で通訳を頼むときは、TIS National(131 450)を使います。生活無料の通訳サービス(TIS National、Translating and Interpreting Service)TIS Nationalは内務省が提供する通訳サービスで、131 450に電話すると24時間いつでも電話通訳を使えます。日本語にも対応しています。英語が苦手な人の多くは無料で使え、通常は連絡先の機関が費用を負担します。一部のビザで永住する人などは、書類の無料翻訳(Free Translating Service)も使えます。医療・保険理学療法などの医療(Allied health)理学療法士・心理士・栄養士など、医師・歯科医師・看護師以外の医療の専門職を「アライドヘルス」と呼びます。多くは紹介状なしで予約できますが、費用は自己負担が基本です。慢性の病気などで医師の計画がある場合は、メディケアの補助が一部の回数に使えることがあります。医療・保険医療者の登録を確認する(Ahpraの登録簿、Register of practitioners)医師・看護師・歯科医師・薬剤師など16の職種は、保健医療従事者規制機関(Ahpra)の登録簿で、登録されているか、条件がついていないかを無料で確認できます。登録簿に名前がなければ、オーストラリアで診療する登録はありません。