日本人のためのオーストラリア情報
生活 / 地域の暮らし

高齢者のための支援(Support for seniors)

在住駐在
ひとことで言うと

政府の補助を受ける高齢者介護を使うには、まず連邦政府の窓口マイ・エイジド・ケア(My Aged Care、1800 200 422)に連絡します。各州・準州には、60歳以上などの条件で割引を受けられるシニアカード(Seniors Card)もあります。

目次
  1. 高齢者介護の窓口:My Aged Care
  2. シニアカード(Seniors Card)
  3. 州・準州ごとの違い
  4. 手順
  5. 費用
  6. 日本との違い・注意点

高齢者介護の窓口:My Aged Care

連邦政府の補助を受ける高齢者介護(aged care)の入口は、マイ・エイジド・ケア(My Aged Care)です。クイーンズランド州(QLD)政府のページ(新しいタブで開く)の説明では、My Aged Careは65歳以上の人とその介護者に、介護や障害などの支援サービスの情報を提供しています。連邦政府の補助を受ける介護サービスを使う最初のステップは、My Aged Care(1800 200 422)に電話することです。電話で必要な支援について話し、必要に応じて対面の審査(assessment)につないでもらえます。

支援の対象は主に次の人です(政府の健康情報サイトhealthdirect(新しいタブで開く))。

  • 65歳以上の人
  • 支援なしでは暮らせなくなった50歳以上の先住民(アボリジナルとトレス海峡諸島民)

同じサイトでは、介護施設に入るには高齢者介護審査チーム(Aged Care Assessment Team、ACAT。ビクトリア州ではACAS)の審査が必要だとしています。自宅で受ける支援は、地域の審査サービス(Regional Assessment Services)が審査します。介護施設の費用は、My Aged Careのウェブサイトで見積もりができます。

介護の制度そのものは「高齢者介護」の記事で扱っています。

シニアカード(Seniors Card)

各州・準州は、高齢者向けのシニアカードを発行しています。提携する店やサービスの割引、公共交通の割引などがあります。条件と特典は州・準州ごとに違います。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

州・準州シニアカードの主な条件(2026年10月時点)
NSW60歳以上で、NSWに住む永住者。有給の仕事が12か月平均で週20時間以下ならSeniors Card、20時間を超えるならSenior Savers Card。Seniors CardではGold Opalカード(交通の割引)を使える(NSW政府のページ(新しいタブで開く))
VIC60歳以上(先住民は50歳以上)、有給の仕事が週35時間未満か完全に退職、オーストラリアの永住者でVICに住んでいる。カードは無料(Seniors Online Victoriaのページ(新しいタブで開く))
QLD各州の公式ページで確認
WA各州の公式ページで確認
SA各州の公式ページで確認
ACT各州の公式ページで確認
TAS各州の公式ページで確認
NT各州の公式ページで確認

VICのシニアカードの特典には、店の割引、公共交通の割引運賃、週末の無料乗車(連続する2ゾーン)、無料のシニア用myki、VICの水域での釣りの免許の免除などがあります。

手順

介護の支援を受けたいとき

  1. My Aged Care(1800 200 422)に電話するか、ウェブサイトを見る。
  2. 電話で、今の暮らしと必要な支援について話す。
  3. 必要に応じて、審査を受ける。
  4. 審査の結果をもとに、サービスを探して利用する。

シニアカードを申し込むとき

  1. 住んでいる州・準州のシニアカードのページで条件を確認する。
  2. オンラインなどで申し込む。

費用

VICのシニアカードは無料です(2026年10月時点)。介護サービスの費用は、My Aged Careのウェブサイトや電話で確かめられます。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • NSWとVICのシニアカードは、年齢だけでなく、永住者であることや働く時間も条件になっています。
  • 英語での電話が不安なときは、通訳サービス(TIS National)を使えます。使い方は「無料の通訳サービス(TIS National)」にまとめています。
  • 判断ができなくなったときの備えや遺言は「遺言」、日本の年金は「日本の年金と海外在住」を見てください。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

医療・保険高齢者介護(Aged care、My Aged Care)オーストラリアの国が資金を出す高齢者介護は、国の窓口「My Aged Care」から始まります。まず介護の必要度の評価(Assessment)を申し込み、評価の結果で、自宅での支援や介護施設(Aged care home)などの利用が決まります。申し込みはオンライン、電話(1800 200 422)、対面でできます。生活遺言(Wills)オーストラリアの遺言は、18歳以上で判断能力のある人が、書面で作り、2人以上の証人の前で署名するのが基本です。結婚すると前の遺言が取り消されるなど、州の法律で決まったルールがあります。各州の公的な受託機関(Public Trustee)が遺言の作成を受け付けています。生活公立図書館(Public libraries)オーストラリアの公立図書館は、主にカウンシル(地方自治体)が運営し、多くは会員登録が無料です。本を借りるほか、無料のWi-Fiやパソコン、電子書籍、子ども向けの催しなどを利用できます。各州の州立図書館も、無料の会員登録で電子資料などを使えます。生活無料の通訳サービス(TIS National、Translating and Interpreting Service)TIS Nationalは内務省が提供する通訳サービスで、131 450に電話すると24時間いつでも電話通訳を使えます。日本語にも対応しています。英語が苦手な人の多くは無料で使え、通常は連絡先の機関が費用を負担します。一部のビザで永住する人などは、書類の無料翻訳(Free Translating Service)も使えます。日本との関係日本の年金と海外在住(Japanese pension for overseas residents)海外に住むと国民年金の強制加入の対象ではなくなりますが、日本国籍で20歳以上65歳未満の人は任意加入ができます。任意加入しなかった海外在住期間は、年金額には反映されませんが受給資格期間には数えられます。海外に住みながら年金を受け取るには、請求の手続きと毎年の現況届が必要です。