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消費者保証(返品・修理、Consumer guarantees)

ひとことで言うと

オーストラリアでは、買った商品やサービスに問題があれば、法律で定められた「消費者保証」により修理・交換・返金などを求められます。この権利は自動的に付き、「返品不可」の掲示や保証書の有無で失われません。ただし、気が変わっただけの返品は対象外です。

目次
  1. 消費者保証とは
  2. 商品とサービスの保証の内容
  3. 問題の大きさで決まる解決方法
  4. 対象にならないとき
  5. 対象の範囲
  6. 手順
  7. 費用
  8. 日本との違い・注意点
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消費者保証とは

競争・消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission、ACCC)の消費者保証のページ(新しいタブで開く)のとおり、商品やサービスを買った人は、法律(オーストラリア消費者法)で守られた基本的な権利を持ちます。これを消費者保証(consumer guarantees)と呼びます。

消費者保証は自動的に付き、店が取り上げることはできません。たとえば次のようなことは違法です。

  • 「返金不可」「何日後以降は返金不可」と掲示する、または言う。
  • 商品やサービスの問題に責任を持たないと言う。
  • 延長保証を買わないと権利がなくなるかのように言う。

保証書(warranty)は、店やメーカーが消費者保証に上乗せして約束するもので、消費者保証とは別です。

商品とサービスの保証の内容

商品サービス
受け入れられる品質であること相応の注意と技能をもって行われること
伝えた目的に合うこと伝えた目的に合うこと
説明やサンプル・見本と一致すること妥当な期間内に提供されること
追加の約束が守られること
修理や部品が妥当な期間手に入ること
所有権があり、隠れた借金や費用がないこと

問題の大きさで決まる解決方法

解決方法を分けるのは、商品かサービスか、そして問題が大きいか小さいかです。

場合解決方法
商品の大きな問題(安全でない、説明と大きく違う、知っていれば買わなかった問題がある、通常の目的に使えず簡単に直せない)返金か同じ種類の商品との交換を、消費者が選べる。商品を手元に残して価値の下がった分の補償を受けることもできる
サービスの大きな問題契約を解除して返金を受けるか、契約を続けて減額を受けるかを選べる。解除の場合、適切に行われた分の代金は払う
小さな問題(商品・サービス)店は無料で直す。交換や返金は店の判断
小さな問題を店が妥当な期間に直さないほかで直してその費用を請求する、返金・交換を受ける、などができる

返金は支払った全額で、使った分を差し引くことはできません。原則として、支払ったときと同じ方法で返されます。

対象にならないとき

次の場合は、消費者保証による修理・交換・返金の対象になりません。

  • 気が変わった、ほかの店の方が安かった、気に入らなかった、使い道がなくなった。ただし、店が独自の返品ルールを設けている場合は、店はそれを守る必要がある。
  • 使い方を誤って問題を起こした。
  • 買う前に問題を知らされていた。
  • 店の助言に反して、サービスのやり方を指定した。
  • サービスの問題が、店以外の人の行為で起きた。

対象の範囲

  • 個人や家庭で使うために普通に買われる商品・サービスが対象です。事業用でも、A$100,000(込み)未満などの条件で対象になる場合があります(2026年10月時点)。
  • 贈り物としてもらった人も、買った人と同じ権利を持ちます。
  • 個人どうしの一回限りの売買(ガレージセールや、個人がGumtreeやFacebook Marketplaceで売る場合など)は、所有権などの一部を除き対象外です。
  • 海外の事業者がオーストラリアの消費者に直接売る場合も、オーストラリア消費者法が適用されます。ただし、実際に修理や返金を受けるのは難しい場合があります。
  • 保険などの金融商品は、別の法律の対象です。

手順

ACCCの商品・サービスの問題のページ(新しいタブで開く)は、次の順番を案内しています。

  1. 自分の権利と、受けられる解決方法を確認する。
  2. 買った店に連絡し、問題と希望する解決方法を伝える。店は「メーカーに連絡して」と断ることはできない(部品や修理が手に入らない場合を除く)。ACCCのサイトには、苦情の手紙を作る道具もある。
  3. 解決しないときは、州・準州の消費者保護機関(公正取引局など)に相談する。業界によってはオンブズマンがある。
  4. 少額の請求を扱う州の裁判所や審判所に申し立てる方法もある。考えている場合は、弁護士や州の法律相談窓口に相談する。

ACCCには、消費者法に関する問題を報告できます。報告はACCCの調査や取り組みに使われます。

費用

店やACCCへの連絡は無料です。修理のために商品を返すとき、郵送できる小さな商品は消費者が返送します。大きく重い商品(大型テレビ、ベッド、設置済みの家電など)は、店が引き取るか送料を負担します。問題が確認されたら、店は消費者が払った妥当な返送費用を払い戻します。

ここに注意してね!

  • レシートなど購入の証明を求められることがあります。商品は元の箱に入っていなくても返せます。
  • スマートフォンやパソコンなどを修理するとき、保存したデータが消えたり、再生部品が使われたりすることがあります。店は修理の前に「修理通知(repair notice)」でそのことを知らせる必要があります。
  • 2011年1月1日より前に買った商品・サービスは、今のオーストラリア消費者法の対象ではありません。
  • 州の窓口は「州の公正取引局」、苦情の相談先は「苦情の相談先(オンブズマン)」にまとめています。

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