南半球の夜空(Southern sky)
南十字星(Southern Cross)は、オーストラリアの国旗にも描かれている星の並びです。近くの2つの明るい星(ポインター)と合わせて南の方角を知る手がかりにされてきました。天の川の暗い部分に見える「空のエミュー」は、多くの先住民の文化に共通する星の物語です。
南十字星(Southern Cross)
首相府(Department of the Prime Minister and Cabinet、PM&C)の国旗の解説ページ(新しいタブで開く)では、南十字星を5つの星からなる星の並びとして紹介しています。ヨーロッパから何か月もかけて航海した船乗りの道しるべになり、「南の大陸」の最初のシンボルの一つになりました。
- 南十字星の5つの星は、明るい順にアルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロン(Crucis)と名前が付いています。
- アルファ星は実は2つの星で、暗い夜なら小さな望遠鏡で分かれて見えます。ガンマ星は赤色巨星です。
- 星が初めて「十字」と書き表されたのは1516年で、17世紀の初めに独立した星座として認められました。
南の方角の手がかり
PM&Cの説明では、オーストラリア東海岸を探検した船(HMS Endeavour)の船乗りは、南十字星と近くの明るい2つの星(アルファ・ケンタウリとベータ・ケンタウリ、ポインター)を使って、天の南極を見つけました。今も航海者や内陸の人々が同じ方法を使っていると説明しています。
科学研究機関(CSIRO)の子ども向け科学雑誌の記事(新しいタブで開く)は、南十字星の探し方を次のように紹介しています。
- 方位磁針で南の方角を確かめる。
- 近くに並んだ2つの明るい星(ポインター)を探す。
- 2つの星を結んだ線の先の近くに、南十字星がある。
同じ記事は、夜の間に星が回って見えるのは地球が自転しているためだと説明しています。21時と0時に南十字星の位置を比べる観察も紹介しています。
国旗の南十字星
国旗の右側には、7つの角を持つ4つの星と、小さな5つの角の星1つで南十字星が描かれています。1850年代から非公式の旗にも使われ、ゴールドラッシュの時代にバララットの採掘者が掲げた「ユーリカ旗」もその一つです。国旗は「国旗と国歌」、ユーリカ旗は「ゴールドラッシュ」の記事で扱っています。
先住民の星の物語
PM&Cは、先住民の中には、南十字星を大きなオナガイヌワシの足跡、ポインターをそれを狩る投げ棒と見る人々もいたと説明しています。
CSIROの記事(新しいタブで開く)では、天の川の暗い部分に見える「空のエミュー(Emu in the Sky)」は南半球の各地から見え、その名前と物語はオーストラリアの多くの先住民の文化に共通しています。西オーストラリア州の電波天文台がある土地の伝統的所有者であるワジャリ・ヤマジ(Wajarri Yamaji)の人々は、空のエミューの見え方でエミューの卵の季節を知ると紹介されています。
月の見え方
CSIROのアポロ11号の教材ページでは、月を観察する活動を、南半球のオーストラリアで書いたものとしています。そのうえで、北半球に住んでいる人には、この活動で説明している月が「逆さま」に見えると注意しています。つまり、日本で見なれた月の模様は、オーストラリアでは上下が逆さまに見えます。
日本とのちがいと注意点だよ!
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