ビザの健康診断(健康要件、Health requirement)
ほとんどのビザには健康要件があり、内務省に求められたら指定の医療機関で健康診断を受けます。必要な検査はビザの種類、滞在期間、年齢、国の結核リスク、オーストラリアで就く仕事などで決まります。費用は申請者の負担です。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
健康要件とは
ほとんどのビザの申請者は、内務省(Department of Home Affairs)の健康要件(health requirement)を満たす必要があります。内務省の健康要件のページ(新しいタブで開く)によると、次のような病気や状態がないことが求められます。
- オーストラリアの医療や福祉サービスに大きな費用がかかるもの
- 不足している医療・福祉サービスを市民や永住者が使いにくくなるもの
- 公衆衛生への脅威となるもの(特に活動性の結核)
検査の結果は、政府の医官(Medical Officer of the Commonwealth、MOC)が評価します。MOCが考えるのは医学的な状況だけです。民間の保険に入っているか、治療費を払えるかは考慮されません。ビザによっては、一緒に移住しない家族も健康要件の対象になります。
一時ビザで必要な検査
必要な検査のページでは、一時ビザの基本の検査は、国の結核(TB)リスクと滞在期間で決まるとしています。
| 国の結核リスク | 滞在6か月未満 | 滞在6か月以上 |
|---|---|---|
| 低い | 特別な事情がなければ不要 | 特別な事情がなければ不要 |
| 高い | 特別な事情がなければ不要 | 診察、胸部X線(11歳以上)、血液検査(血清クレアチニン/eGFR、15歳以上) |
2026年10月時点で、日本は結核リスクの低い国の一覧に含まれています。過去28日以内にオーストラリアにいた場合、その日数も滞在期間に含めて計算します。
次のような場合は、国にかかわらず追加の検査が必要です。
| 状況 | 主な追加の検査 |
|---|---|
| 15歳以上で、医師・歯科医・看護師・救急救命士として働く、または学ぶ | 診察、胸部X線、血液検査、HIV、B型・C型肝炎 |
| 保育施設(幼稚園などを含む)で働く、または研修する | 診察、胸部X線、血液検査(15歳以上) |
| 妊娠中で、オーストラリアで出産する予定 | B型肝炎 |
| 75歳以上で訪問者ビザ(subclass 600)を申請する | 診察、血液検査 |
永住ビザ・暫定ビザで必要な検査
永住ビザ(permanent)と暫定ビザ(provisional)では、一般に次の検査が必要です。
| 年齢 | 検査 |
|---|---|
| 2歳未満 | 診察 |
| 2歳以上11歳未満 | 診察(結核リスクの高い国の人などは結核の検査も) |
| 11歳以上15歳未満 | 診察、胸部X線 |
| 15歳以上 | 診察、胸部X線、HIV、血液検査(血清クレアチニン/eGFR)、B型肝炎(リスクの高い国で生まれた人) |
結果と有効期間
健康診断のあとのページの説明では、診察した医師は結果を内務省に送りますが、要件を満たすかどうかは本人に伝えません。結果はImmiAccountの「View health assessment」で状況を確認できます。
- 結果は、検査を受けた時から12か月有効です。
- MOCが、健康に関する誓約(health undertaking)への署名を求めることがあります。誓約は6か月有効です。
- 要件を満たさない場合、原則としてビザは許可されません。一部のビザでは、内務省が健康要件の免除(health waiver)を検討します。免除は自分で申請するものではなく、対象の場合は担当官から連絡があります。
手順
- 内務省から健康診断を求められたら、必要な検査の一覧と「HAP ID」という番号を受け取る。オンライン申請では、ImmiAccountの紹介状(Referral Letter)にHAP IDがある。
- 予約する。
- 国内:内務省の委託先「Bupa Medical Visa Services」でオンライン予約する。予約の変更・取り消しの電話は 1300 794 919。
- 国外:内務省が指定した医師(panel physician)の医療機関で受ける。内務省のページで近くの医療機関を探す。
- 当日は、原本のパスポート(コピー不可)とHAP IDのある書類を持参する。眼鏡やコンタクトレンズ、持病の診断書、過去の胸部X線写真があれば持参する。
- 検査の結果は、医療機関から電子システム(eMedical)で内務省に送られる。
- 追加の情報や検査を求められたら対応する。
一部のビザは、申請の前に「My Health Declarations(MHD)」で健康診断を済ませられます。ただし結果は12か月有効なので、審査が長引くと受け直しになることがあります。
費用
健康診断の費用は申請者の負担です。医師や放射線科の費用、特別な検査、専門医、宅配の費用などが含まれます。国外の費用は国によって違うため、予約前に医療機関に確認するよう内務省は案内しています。国内の費用はBupa Medical Visa Servicesのページで確認できます。
ここに注意してね!
- 健康診断は、内務省が指定した医療機関でしか受けられません。かかりつけの病院の診断書では代わりになりません。
- 予約に行けなくなったら、早めに変更か取り消しをします。指定の期限までに受けられない場合は、ImmiAccountで内務省に知らせます。
- 健康要件とは別に、ビザによっては滞在中の医療保険の加入が条件になります(「留学生保険(OSHC)」)。
- 自分がどの検査の対象になるか分からない場合は、内務省の案内を確認するか、登録移民エージェントに相談してください。
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