学校が閉校したとき(授業料保護サービス、TPS)
学生ビザの留学生が通う学校が閉校したり、コースを続けられなくなったりしたときは、まず学校に、14日以内に代わりのコースへの移籍か返金をする義務があります。学校が義務を果たさないときは、連邦政府の授業料保護サービス(TPS)が、別の学校での継続か、使われていない授業料の返金を手伝います。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
TPSとは
授業料保護サービス(Tuition Protection Service、TPS)は、連邦政府の教育省(Department of Education)の仕組みです。学校(教育機関)が授業を最後まで提供できなくなったときに、学生を手伝います。
教育省のTPSのページ(新しいタブで開く)の説明では、TPSは学生ビザの留学生のほか、国内の高等教育の学生や、職業訓練の学生ローン(VET Student Loans)の学生も支援します。この記事では、学生ビザの留学生について説明します。
TPSは、留学生教育サービス法(ESOS Act)にもとづく仕組みです。ESOS法の全体は留学生の保護制度(ESOS・CRICOS)で説明しています。
学校側の理由で続けられないとき(provider default)
学校が次のようになった場合を「provider default」と呼びます。
- 閉校した
- 入学したコースを始めなかった
- 入学したコースを途中でやめた
この場合、学校は学生に書面で知らせなければなりません。そして、14日以内に次のどちらかをしなければなりません。
- 代わりのコースに移す
- 使われていない授業料(unspent tuition fees)を返金する
学校がこの義務を果たさないときに、TPSが次のどちらかを手伝います。
- ほかの学校のコースを探して、勉強を続けられるようにする
- 使われていない授業料を返金する
学生側の理由のとき(student default)
次の場合を「student default」と呼びます。
- 決められた開始日にコースを始めなかった
- コースをやめた
- 学費の未払い、学生ビザの条件違反、不適切な行動を理由に、学校がコースの提供を断った
この場合も、学校は使われていない授業料を返金する義務があります。返金の期限は次のとおりです。
| 場合 | 返金の期限 |
|---|---|
| 学校と書面の契約(written agreement)がない、または学生ビザが却下された | default が起きてから4週間以内 |
| 学校と書面の契約がある | 契約にしたがい、学生から書面の請求を受けてから4週間以内 |
学校が返金しないときは、TPSが返金する場合があります。
返金の対象になる費用
返金の対象は、授業に直接かかわる授業料です。次のものは授業料に含まれません。
- 本や教材の費用
- 留学生の健康保険(Overseas Student Health Cover、)
- 事務手数料
- 住まいの費用
- ビザの申請料
ビザへの影響
登録されたコースに在籍し続けることは学生ビザの条件です。学校が閉校した後に代わりのコースに入らないと、学生ビザに影響します。
TPSはビザの相談には応じません。ビザの情報は内務省(Department of Home Affairs)のページ(新しいタブで開く)にあり、内務省に直接問い合わせることもできます。個別の相談は、登録移民エージェントにもできます。
手順
学校が閉校した、またはコースが続けられなくなったときの流れです。
- 学校からの書面の連絡と、教育省の「education provider notices」で、次にすべきことを確認する。
- 学校に次の書類のコピーを求める。
- 学生の記録(修了した科目、評価、実習の内容)
- コースの構成(科目と予定の時期)
- 入学許可書(Letter of Offer)
- 入学確認書(Confirmation of Enrolment、CoE)
- 学校に払ったお金の請求書と領収書
- 14日以内に学校から代わりのコースか返金の案内がなければ、TPSの支援を受ける。対象になると、TPSが「TPS Online」のアカウントを作る。
- 勉強を続けたい場合は、CRICOSのコース検索(CRICOS Course Search)などで代わりのコースを探し、希望する学校に入学の相談をする。
- 返金を希望する場合は、TPS Onlineに支払いの証拠を出す。
代わりの学校に相談するときの確認点
教育省は、代わりの学校と次の点を話し合うよう案内しています。
- 元のコースで修了した科目と、新しいコースで単位として認められる科目
- 新しいコースに入るための条件
- 新しいコースの授業料
- 授業の形(対面、オンライン、その組み合わせ)
- 修了までにかかる期間
返金の請求に必要な書類
TPS Onlineには、次の書類を出します。
- 学校への支払いの領収書と銀行の明細
- 入学許可書(Letter of Offer)
- 内務省のビザ発給通知(Visa Grant Letter)
- 返金額の計算に役立つその他の書類
留学エージェントを使った場合は、次の書類も必要です。
- エージェントへの支払いの領収書と銀行の明細
- エージェントが学校に払った分の領収書
- エージェントの手数料の明細(ある場合)
費用
代わりのコースの授業料が元のコースより高い場合、差額は学生の負担です(2026年10月時点)。
ここに注意してね!
- TPSは、まず学校が義務を果たさなかったときの仕組みです。最初に学校からの連絡を確認してください。
- 支払いの記録は、返金の計算に使うので、入学のときから保管しておきましょう。エージェントを通して払った場合は、エージェントへの支払いの記録も必要です。
- 学校への苦情は、まず学校の内部の手続きを使います。私立の教育機関については、連邦オンブズマン(Commonwealth Ombudsman)が留学生の苦情を調べることができます(留学生の苦情の相談先)。
- TPSの問い合わせ先は、メール support@tps.gov.au、電話 1300 131 798(月〜金曜の9:00〜16:00、オーストラリア東部時間)です。
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