留学生の保護制度(ESOS法とCRICOS)
学生ビザで学ぶ留学生は、留学生教育サービス法(ESOS Act 2000)とその関連規則で保護されています。学生ビザの留学生を受け入れられるのは、連邦政府の登録簿CRICOSに載っている学校とコースだけです。学校が閉校したときは、授業料保護サービス(TPS)が別のコースへの移籍や返金を手伝います。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
留学生を守るしくみ
ESOS法とその仕組み
留学生教育サービス法(Education Services for Overseas Students Act 2000、ESOS Act)は、学生ビザでオーストラリアに来る留学生の教育についての法律です。連邦の教育省(Department of Education)が担当しています。
教育省のESOSの説明ページ(新しいタブで開く)では、ESOS法が定める主な内容を次のように挙げています。
- 留学生を受け入れる教育機関の登録と、その義務
- 授業料保護サービス(Tuition Protection Service、TPS)
- 法律を守らせるための監督と処分
ESOS法のもとに、次のような規則があります。
| 名前 | 内容 |
|---|---|
| National Code 2018 | 留学生を受け入れる教育機関が守る全国共通の基準。2018年1月1日から適用 |
| ELICOS Standards 2018 | 語学学校(ELICOS)の追加の基準 |
| Foundation Program Standards | 大学進学準備コース(ファウンデーション)の基準 |
| ESOS Regulations 2019 | 登録簿に載せる情報、学生の記録などの細かい決まり。2025年に改正 |
| Calculation of Refund Specification 2014 | 返金の額の計算方法 |
法律の本文は連邦法令登録簿(Federal Register of Legislation)(新しいタブで開く)で読めます。
CRICOS(留学生向けの登録簿)
CRICOS(Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students)は、学生ビザの留学生を受け入れる教育機関とコースの登録簿です。
学生ビザの留学生を受け入れられるのは、ESOS法で登録され、CRICOSに載っている教育機関だけです。登録された教育機関は、ESOS法とNational Codeを守る必要があります。
登録された教育機関には「CRICOS Provider Code」が、コースには「CRICOS Course Code」があります。CRICOSのサイト(新しいタブで開く)で、教育機関名やコース名から検索できます。
登録と監督をする機関(ESOS agencies)
| 分野 | 担当機関 |
|---|---|
| 大学などの高等教育、ファウンデーション | 高等教育質・基準庁(Tertiary Education Quality and Standards Agency、TEQSA) |
| 職業訓練(VET) | オーストラリア技能質庁(Australian Skills Quality Authority、ASQA) |
| 語学学校(ELICOS) | 原則ASQA。大学が行うものや大学への進学の取り決めがあるものはTEQSA。学校が行うものは教育省 |
| 小・中・高校 | 連邦の教育省の長官。州・準州の教育当局が推薦と監督を担う |
授業料保護サービス(TPS)
TPSは、教育省の説明では次のような場合に留学生を手伝う仕組みです。
- 教育機関が閉校などで授業を続けられなくなったとき
- 退学や未開始で返金を受けられるのに、教育機関が返金しないとき
TPSは、代わりのコースを探す手伝いをします。合うコースがない場合は、前払いした授業料の返金を手配します。閉校時の流れは学校が閉校したとき(TPS)で説明しています。
返金の決まり
教育省の説明では、次の場合に留学生は返金を受けられます。
- 教育機関が授業を提供できなくなった(provider default)
- 学生ビザの申請が却下された
教育機関は、法令や学生との書面の契約(written agreement)が認める以上に、使っていない授業料を手元に残せません。
苦情の相談先
まず、学校の内部の苦情・不服申し立ての手続きを使います。
それでも解決しないときの外部の窓口は、学校の種類で違います。たとえば連邦オンブズマン(Commonwealth Ombudsman)は、私立の職業訓練校(VET)で学生ビザで学ぶ留学生の苦情を扱います。大学などの高等教育の苦情は、全国学生オンブズマン(National Student Ombudsman)が扱います。窓口の一覧は留学生の苦情の相談先にあります。
手順
- 入学を考えている学校とコースをCRICOSのサイト(新しいタブで開く)で検索し、登録されていることを確認する。
- 入学前に、学校との書面の契約(written agreement)の内容を読む。授業料、返金の条件、苦情の手続きを確認する。
- 契約書と支払いの記録を保管する。
- 問題が起きたら、まず学校の苦情の手続きを使う。
- 解決しないときは、外部の相談窓口に相談する。
ここに注意してね!
- ESOS法の保護は、学生ビザで学ぶ留学生のための仕組みです。観光ビザやワーキングホリデービザで短期の語学コースに通う場合は、学生ビザとは条件が違うため、通う前に学校に確認してください。
- CRICOSに載っていない学校やコースでは、学生ビザで学べません。
- 返金の条件は、書面の契約で決まる部分があります。署名の前に中身をよく読むことが大切です。
- ビザの条件は内務省(Department of Home Affairs)のページ(新しいタブで開く)に載っています。個別の相談は登録移民エージェントにできます。
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