留学エージェントの使い方(education agents)
留学エージェント(education agent)は、学校選びや出願の手続きを手伝う事業者です。使うかどうかは自由で、学校に直接申し込むこともできます。ビザの助言ができるのは登録移民エージェントか弁護士だけです。手数料とサービスの内容は書面で確認してください。
エージェントの役割と決まり
留学エージェントがすること
連邦政府の留学情報サイト「Study Australia(新しいタブで開く)」は、留学エージェントのサービスの例として次を挙げています。
- 学歴、将来の仕事、予算に合わせたコース・都市・学校選びの手伝い
- 奨学金やインターンシップの情報
- 入学申請の準備と提出の手伝い
- 留学生保険()の申し込みの手伝い
- 出発前の情報提供
住まいや渡航の手配、到着後の支援をするエージェントもあります。エージェントを使わず、学校に直接申し込むこともできます。
ビザの助言ができる人
Study Australiaは、オーストラリアの移民法では、ビザの助言ができるのは登録移民エージェントかオーストラリアの弁護士だけだと案内しています。登録移民エージェントでない留学エージェントは、ビザの手続きの助言(immigration assistance)をしてはいけません。
登録移民エージェントは、移民エージェント登録局(Office of the Migration Agents Registration Authority、OMARA)のサイト(新しいタブで開く)で検索できます。相談のしかたは移民エージェントへの相談にまとめています。
学校とエージェントの関係
留学生を受け入れる学校が守る全国の基準「National Code 2018(新しいタブで開く)」の Standard 4 は、学校に次のことを求めています。
- 学校を代理するエージェントと書面の契約を結び、国の留学生管理システム(PRISMS)にエージェントの情報を登録する。
- エージェントに、利益相反を書面で申告させ、正直に、学生の利益を第一に行動させる。
- エージェントに、留学エージェントの行動規範(Agent Code of Ethics)を理解させる。
- エージェントがうその勧誘をしていると分かったら、すぐに関係を切る。
- 移民法で認められていないのにビザの助言をしているエージェントからは、学生を受け入れない。
学校は、学生とのやり取りについての苦情だけでなく、その学校のエージェントについての苦情にも対応する必要があります(Standard 10)。
留学エージェントの行動規範
連邦政府の国際教育のサイトで公開されている「Agent Code of Ethics(新しいタブで開く)」(ACE)は、エージェントに期待される行動をまとめた指針です。国際的な「London Statement」の原則をもとにしています。主な内容は次のとおりです。
| 原則 | 主な中身 |
|---|---|
| 責任ある事業倫理 | 利益相反を避けて申告する。学生の利益を第一にする。学生が払う手数料と学校から受け取る手数料を明らかにする。苦情の窓口を示す |
| 正確で正直な情報 | 語学力、支払い能力、学ぶレベルに合った現実的な情報を出す。政府との特別な関係があるように装わない |
| 書面の契約 | 学生とエージェントが署名した契約に、費用とサービスの明細、返金・変更の方針を書く |
| 未成年の保護 | 保護者などが同席し、お金を払う前に同意を記録する |
| 自分についての情報 | 受けた研修や所属団体など、比べるための情報を出す |
ACEは、エージェントに期待される行動の指針です。オーストラリアの法律で直接守らせるのは、学校に対する National Code の決まりです。
エージェントを選ぶときのポイント
Study Australiaは、次の点を確認するよう勧めています。
- 信頼できるエージェントを使う:オーストラリアの学校(すべての大学を含む)は、提携するエージェントの一覧を自校のサイトに載せています。Qualified Education Agent Counsellors List(QEAC)に載っているかも確認できます。
- 保証をうのみにしない:ビザの結果や、コースに合格して資格を取れることを保証できるエージェントはいません。
- 手数料を比べる:学校から報酬を受けて特定の学校を勧めるエージェントもいます。その費用は授業料に含まれていることが多いです。
- 書面にする:払う手数料、含まれるサービス、返金の方針を書いた契約を交わす。
- 質問する:どの学校を代理しているか、費用の内訳、手続き中の連絡の方法を聞く。
到着後の転校の勧誘
Study Australiaは、オーストラリアで勉強を始めた後に、別の学校への転校を勧めるエージェントに注意するよう呼びかけています。学校は、すでにオーストラリアの別の学校で学んでいる学生の勧誘について、エージェントに手数料を払うことを原則として禁止されています(National Code の Standard 4)。また、エージェントや学校が、入学や転校を勧めるために贈り物、商品券、現金などを渡すべきではないと、Study Australiaは案内しています。永住権などのビザの結果を保証することもできません。
転校の条件はコースや学校の変更の記事で扱っています。
手順
- 行きたい学校の公式サイトで、提携エージェントの一覧を確認する。
- 複数のエージェントに連絡し、手数料とサービスの内容を比べる。
- どの学校を代理しているか、学校から報酬を受けているかを聞く。
- 手数料、サービスの範囲、返金の方針を書いた契約を受け取り、署名する前に読む。
- ビザの助言が必要なときは、相手が登録移民エージェントかをOMARAのサイト(新しいタブで開く)で確認する。
- 学校との書面の契約(written agreement)も自分で読み、授業料と返金の条件を確認する。
ここに注意してね!
- エージェントの勧めだけで決めず、学校とコースがCRICOS(新しいタブで開く)に登録されているかを自分で確認してください。登録の制度は留学生の保護制度(ESOS・CRICOS)で説明しています。
- 学校のエージェントが学校に代わって間違った助言をした場合、私立の職業訓練校で学ぶ学生ビザの留学生は、連邦オンブズマン(Commonwealth Ombudsman)に相談できる場合があります(連邦オンブズマンのページ(新しいタブで開く))。ほかの相談先は留学生の苦情の相談先にあります。
- ビザについての個別の判断は、登録移民エージェントか弁護士に相談してください。
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