学校の水泳教育(school swimming and water safety)
ひとことで言うと
オーストラリアの多くの州・準州では、公立の小学校で水泳と水の安全の授業が行われます。対象の学年、期間、費用の負担は州ごとに違います。プールだけでなく、海や川での安全の学習を含むプログラムもあります。
泳ぎより「水の安全」
オーストラリアの学校の水泳教育は、泳ぎ方だけでなく、水の事故から身を守る「水の安全(water safety)」を重視しています。教育は州・準州が担当しているため、対象の学年や進め方は州ごとに違います。
多くの州の公式ページは、水泳と水の安全の学習を、保健体育(Health and Physical Education)の授業の一部として位置づけています。
州・準州ごとの違い
クオまる
州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。
内容は2026年10月時点の各州・準州の教育省のページによります。主に公立校についての情報です。
| 州・準州 | 主なプログラム | 対象・内容 |
|---|---|---|
| NSW | 学校の水の安全プログラム(Survival swimming) | 公立校のYear 2〜6と、英語集中センター(Intensive English Centres)の生徒が対象。5日間連続で、さまざまな水辺での自分の身を守る技能を学ぶ(NSW教育省のページ(新しいタブで開く)) |
| VIC | 州のカリキュラムの中での水泳と水の安全 | 2017年から、Foundation〜Level 10のすべての生徒に教えることがカリキュラムで求められている。Year 6の終わりまでに、50mを続けて泳ぐことなどを含む「Victorian Water Safety Certificate」の技能が目安(VIC教育省の方針(新しいタブで開く)) |
| QLD | 水の安全教育(water safety education) | 公立校はPrep〜Year 6で水の安全教育を行う。進め方は各校が決める(QLD教育省のページ(新しいタブで開く)) |
| WA | 学期中の水泳(Interm swimming) | Pre-primary〜Year 7が対象。公立校の小学生の授業料は州が負担する。会場までの交通費や入場料は、保護者が払うことが多い(WA教育省のページ(新しいタブで開く)) |
| SA | 州教育省の水の安全プログラム | プール、サーフ教育(surf education)、アクアティクス(aquatics)のプログラムがあり、州内のプール・水辺・海岸で行う(SA教育省のページ(新しいタブで開く)) |
| ACT | 水の安全プログラム(Water Safety Program) | 公立校のYear 2向けのプログラムとして案内されている(ACT政府のページ(新しいタブで開く)) |
| TAS | 水泳と水の安全プログラム | 公立校のYear 3・4・5は参加が必要。毎年2週間、10回連続の授業。Year 5の終わりに支援が必要と判断されたYear 6は任意で参加(TAS教育省のページ(新しいタブで開く)) |
| NT | 学校の水泳プログラム(swimming in schools) | Year 1〜6のすべての子どもが対象。公立・私立校に子ども1人あたりの資金が出る。Year 6の終わりまでに、Royal Life Saving AustraliaのSwim and Surviveのレベル7と同等の技能が目安(NT教育訓練省のページ(新しいタブで開く)) |
補足
- WAでは、学校の休みに受けられる水泳教室「VacSwim」も州教育省が案内しています。
- NTでは、学校の水泳プログラムとは別に、スポーツのバウチャー(Sports vouchers)などの制度があります。学校の水泳のためにバウチャーを使う必要はないと案内されています。
- TASのプログラムでは、ボートの安全、ライフジャケット(personal floatation devices)の使い方、サバイバル・スイミング、手を伸ばして助ける方法(reach to rescue)なども学びます。
手順
- 子どもの学校から届く案内で、水泳の日程、場所、持ち物を確認する。
- 参加の同意書や費用の支払いが必要な場合は、期限までに学校に出す。
- 泳ぐのが苦手な場合や、健康上の配慮が必要な場合は、事前に学校に伝える。
費用
費用の負担は州や学校で違います。たとえばWAでは、公立校の小学生の授業料は州が負担しますが、交通費や入場料は保護者が払うことが多いと案内されています(2026年10月時点)。実際の費用は、子どもの学校からの案内でわかります。
ここに注意してね!
- NSW(5日間連続)やTAS(毎年2週間・10回連続)のように、短い期間にまとめて行う州があります。WAでは、多くの授業が学校の外のプールで行われます。
- 海や川での安全の学習を含む州もあります。海での注意点は「海の安全(旗の間で泳ぐ)」で扱っています。
- 学校の水泳とは別に、家庭で子どもの水の事故に注意することも大切です(「プールと子どもの水難事故」)。
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教育・子育てACTの学校制度(Australian Capital Territory schools)オーストラリア首都特別地域(ACT)の公立校は、小学校がKindergarten〜Year 6、ハイスクールがYear 7〜10、カレッジがYear 11〜12です。4月30日までに5歳ならKindergartenに入れます。一時滞在ビザの子どもはビザによって授業料がかかり、高校の修了資格はACT Senior Secondary Certificateです。教育・子育て公立校の学区(school zone・intake area)公立校には住所で決まる学区があり、学区内に住む子どもはその学校に入れるのが原則です。呼び方は州ごとに違い、NSWはintake area、VICはschool zone、ACTはPriority Enrolment Areaなどと呼びます。各州の教育省の地図ツールで住所から調べられます。教育・子育て英語を母語としない子どもの支援(EAL/D)公立校には、英語を母語としない子どものための英語支援があります。呼び方は州・準州で違い、EAL、EAL/D、EALD などと呼ばれます。来たばかりで英語がほとんど話せない子ども向けに、集中して英語を学ぶセンターやプログラムを持つ州もあります。対象のビザや期間に条件があるため、住む州の教育省と学校に確認してください。
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