資格の枠組み(AQF、Australian Qualifications Framework)
ひとことで言うと
AQFは、オーストラリアの教育・訓練の資格を1つにまとめた国の枠組みです。職業訓練のCertificate Iから博士号まで、資格をレベル1〜10に分けています。学校、TAFE、大学の資格の位置づけを比べるときに使えます。
AQFとは
オーストラリア資格枠組み(Australian Qualifications Framework、AQF)は、教育・訓練で取れる資格についての国の方針です。学校、職業訓練(VET)、大学などの高等教育の資格を、1つの枠組みにまとめています(AQFのサイト(新しいタブで開く))。
AQFの目的は、資格が全国で認められ、どの資格がどの程度のものかを全国で共通に理解できるようにすることです。
レベルと資格の種類
資格はレベル1〜10に分かれています。
| レベル | 資格の種類 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1 | Certificate I | 仕事や学びのための基本的な知識と技能 |
| 2 | Certificate II | 主に決まった手順の仕事。次の学びへの入口 |
| 3 | Certificate III | 幅広い知識と技能を使う技能職の仕事 |
| 4 | Certificate IV | 専門的な知識と技能を使う技能職の仕事 |
| 5 | Diploma | 技術と理論を組み合わせた高度な技能職・準専門職の仕事 |
| 6 | Advanced Diploma、Associate Degree | 専門的な知識を使う高度な技能職・準専門職の仕事 |
| 7 | Bachelor Degree(学士)、Vocational Degree | 専門職の仕事 |
| 8 | Bachelor Honours Degree(優等学士)、Graduate Certificate、Graduate Diploma | 専門職・高度な技能職の仕事。研究への入口(Honours) |
| 9 | Masters Degree(修士) | 研究型、授業型(Coursework)、延長型(Extended)の3つ |
| 10 | Doctoral Degree(博士) | 研究型(一般に Doctor of Philosophy、PhD)と専門職型 |
Diploma、Advanced Diploma、Graduate Certificate、Graduate Diplomaは、職業訓練と高等教育の両方で出せる資格です。
レベルが決まっていない資格
次の2つは、特定のレベルに置かれていません。
- 高校修了資格(Senior Secondary Certificate of Education):州ごとのHSC、VCEなどです(高校の修了資格)。
- Undergraduate Certificate:フルタイムで6か月相当の高等教育の資格です。レベル5〜7の科目で作られ、Diplomaや学士などに進む道としても使えます。高等教育質・基準庁(TEQSA)に登録された機関だけが出せます。
新しい資格:Vocational Degree
Vocational Degreeは、職業訓練(VET)の分野で出す学位レベル(レベル7)の資格です。学びの成果は大学の学士と同じ程度とされますが、高度な技能と専門的な技術の実践に重点を置きます。見習い(apprenticeship)を含むさまざまな形で学べます。
AQFのサイトでは、各分野のVocational Degreeの内容づくりは始まったところで、時間がかかるとしています。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 「Diploma」「Certificate」は、日本語の「卒業証書」「証明書」とは意味が違います。AQFの中での資格の種類の名前なので、レベルとあわせて見るのが確実です。
- 同じ「Diploma」でも、TAFEなどの職業訓練校が出すものと、大学などが出すものがあります。どちらもAQFのレベル5です。
- 学士(レベル7)と優等学士(Honours、レベル8)は別の資格です。
- 学校やコースを選ぶときは、そのコースで取れる資格の種類とAQFのレベルを確認してください。選び方は留学の学校選びにもまとめています。
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教育・子育て大学の学費とローン(HECS-HELP・FEE-HELP)大学の学費は、政府が一部を負担する「CSP」の枠と、全額を払う枠で大きく違います。オーストラリア市民などは、連邦政府の学生ローン(HECS-HELP・FEE-HELP)で学費を払い、収入が一定額を超えてから税の仕組みを通して返せます。学生ビザの留学生や多くの永住者は、これらのローンを原則として使えません。教育・子育て大学の学生支援(student support services)オーストラリアの大学などには、学習の相談、カウンセリング、就職、住まい、障害のある学生の支援など、さまざまな学生支援の窓口があります。州・準州も留学生向けの無料の支援を用意しています。大学の対応に納得できないときは、全国学生オンブズマン(NSO)に無料で相談できます。教育・子育て保育料補助(Child Care Subsidy、CCS)保育料補助(CCS)は、国の承認を受けた保育施設の料金を国が補助する制度です。補助は施設に直接支払われ、保育料が下がります。補助の率は家族の所得で決まり、所得A$88,520以下なら90%です(2026年10月時点)。受けるには、市民・永住ビザなどの居住の条件と、子どもの予防接種の条件を満たす必要があります。
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教育・子育て大学の仕組み(universities and higher education)オーストラリアの大学などの高等教育機関は、連邦の高等教育質・基準庁(TEQSA)に登録されています。登録簿には大学44校を含む220の機関が載っています(2026年10月時点)。学士は3〜5年、大学院には修士(1〜2年)や博士(3〜4年)があります。教育・子育てTAFEと職業訓練(VET、Vocational Education and Training)職業訓練(VET)は、仕事に直結する技能を学ぶ教育です。州・準州が運営するTAFEのほか、民間の登録訓練機関(RTO)や、大学と職業訓練の両方を行う大学でも学べます。資格は Certificate I〜IV、Diploma、Advanced Diploma などの段階に分かれています。教育・子育て大学の出願(tertiary admissions centres)オーストラリアの大学の学部課程には、州ごとの入学センター(UAC・VTAC・QTAC・TISC・SATAC)を通して出願するのが一般的です。1回の出願で複数の大学・コースに志望を出せます。タスマニア州は、タスマニア大学が入学センターの役割を担っています。教育・子育て高校の修了資格(州ごと、Senior Secondary Certificate)Year 11〜12を修了すると、州・準州ごとの高校修了資格(NSWのHSC、VICのVCEなど)が出ます。大学の入学選考には、資格とは別に計算される順位「ATAR」が多く使われます。大学への出願は、州ごとの入学センターを通すのが一般的です。教育・子育て留学の学校選び(choosing a school)留学先を選ぶときは、学ぶ分野(学校、語学、職業訓練、大学)と滞在に使うビザを決め、その学校とコースが連邦政府の登録簿CRICOSに載っているかを確認します。授業料、18歳未満の福祉の手配、住まいも比べて決めます。教育・子育て大学院(postgraduate study)オーストラリアの大学院には、Graduate Certificate(6か月)、Graduate Diploma(1年)、修士(1〜2年)、博士(3〜4年)があります。修士は研究型・授業型・Extendedの3種類に分かれます。研究型の学位(HDR)の学生には、政府の資金による奨学金(RTP)があり、大学を通して申し込みます。