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ボンド(敷金、Rental bond)と預かり機関

ひとことで言うと

賃貸住宅のボンド(敷金)は、多くの州・準州で家賃4週間分が上限で、大家ではなく州の預かり機関に預けるのが原則です。上限、預け先、預ける期限は州・準州ごとに違います。払う前に、預かり機関に預けられるか、受領書が出るかを確認しましょう。

目次
  1. ボンドとは
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点
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ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

ボンドとは

ボンド(Rental bond、Security deposit)は、入居時に借主が払う保証金です。退去時に未払いの家賃や、通常の使用を超える損傷がなければ、借主に返されます。ボンドと家賃は別のお金で、ボンドを家賃の支払いに充てることはできません(ビクトリア州とオーストラリア首都特別地域の公式ページに明記されています)。

多くの州・準州では、大家(landlord、rental provider)や不動産会社(agent)が受け取ったボンドを、州の預かり機関に預ける決まりがあります。預けられたボンドは、賃貸契約が終わるまで預かり機関が保管します。

州によっては、借主が預かり機関のオンラインサービスで直接払うこともできます。

  • ニューサウスウェールズ州(NSW):大家や不動産会社は、借主にRental Bonds Online(RBO)で直接払う方法を先に案内する義務があります。紙の書式での支払いを選ぶこともできます。
  • ビクトリア州(VIC):借主は、預かり機関(Residential Tenancies Bond Authority、RTBA)に直接払う方法を選べます。その場合は、大家が手続きを始める前に書面で伝えます。
  • クイーンズランド州(QLD):借主が預かり機関(Residential Tenancies Authority、RTA)のオンラインサービス(RTA Web Services)で自分で預けることもできます。

州・準州ごとの違い

各州・準州の公式ページで確認できた内容です(2026年10月時点)。

州・準州上限預かり機関大家などが預ける期限
ニューサウスウェールズ州(NSW)家賃4週間分NSW Fair Trading(Rental Bonds Online)大家などが受け取った場合:支払いから10営業日以内。不動産会社が受け取った場合:支払った月の末日から10営業日以内
ビクトリア州(VIC)原則として家賃1か月分。週の家賃がA$900を超える場合と、審判所(VCAT)が認めた場合は例外RTBA受け取ってから14日以内(祝日を除く)
クイーンズランド州(QLD)家賃4週間分(一般の賃貸とルーミング・アコモデーション)RTA受け取ってから10日以内
西オーストラリア州(WA)家賃4週間分(週の家賃がA$1,200を超える場合を除く)Bonds Administration(州消費者保護局)支払いから14日以内
南オーストラリア州(SA)週の家賃がA$800以下なら4週間分、A$800を超えるなら6週間分Consumer and Business Services(CBS、Residential Bonds Online)大家:2週間以内。登録不動産会社:4週間以内
オーストラリア首都特別地域(ACT)家賃4週間分ACT Revenue Office(Rental Bonds Office)大家:受け取りまたは契約開始から2週間以内。不動産会社:4週間以内
タスマニア州(TAS)家賃4週間分。契約期間中に増額できないRental Deposit Authority(MyBond)大家が借主から直接受け取ることは違法。不動産会社が受け取った場合は10営業日以内
北部準州(NT)家賃4週間分州の預かり機関の記載なし。不動産会社は信託口座で、個人の大家も信託として保管現金・小切手・カードはその場で、銀行振込は受け取りから2営業日以内に受領書を出す

そのほかに確認できた州ごとの決まりは次のとおりです。

  • NSW:賃貸契約書に署名する前に、ボンドを求めてはいけません。ただし、RBOで預けた証明を求めることはできます。
  • VIC:RTBAは、受け取りから7日以内に、ボンド番号などを書いた受領書を大家と借主全員に送ります。
  • WA:ペットを飼う場合は別にペットボンドがあります。ボンドの代わりになるとうたう「ボンド代替商品」は、WAでは違法です。
  • SA:大家は、ボンドを受け取ってから48時間以内に受領書を出します。
  • ACT:大家は理由を問わず、追加のボンドを求められません。
  • TAS:ペットボンドは認められていません。ボンドに利息は付きません。

詳しくは、NSW Fair Trading(新しいタブで開く)、Consumer Affairs Victoria(新しいタブで開く)、RTA(QLD)(新しいタブで開く)、WA州消費者保護局(新しいタブで開く)、CBS(SA)(新しいタブで開く)、ACT Revenue Office(新しいタブで開く)、タスマニア州の消費者局(新しいタブで開く)、NT政府(新しいタブで開く)の各ページで、さらに詳しい決まりを読めます。

手順

  1. 賃貸契約書に書かれたボンドの額が、その州・準州の上限を超えていないか確認する。
  2. 払い方を決める。預かり機関のオンラインサービスで直接払えるかを確認する。
  3. 大家や不動産会社に払う場合は、必ず受領書を受け取る。
  4. 預かり機関から、ボンドが預けられたことの通知や受領書が届くか確認する。届かない場合は預かり機関に問い合わせる。
  5. 入居時の状態報告書(Condition report)を記入し、写しを保管する。退去時のボンドの返金で重要な証拠になります。
  6. 退去後、預かり機関の手続きで返金を申し込む。大家と金額で合意できない場合は、州の審判所などで解決します。

NSWでは、RBOで返金を申請すると、大家や不動産会社は最大14日で承認するかを決めます。承認後、詳細が正しければ2営業日ほどで指定の口座に振り込まれます。SAでは、争いのない返金はRBOで5営業日以内に処理されます。

費用

ボンドは借主のお金で、問題がなければ返金されます。上限は上の表のとおりです(2026年10月時点)。たとえば週の家賃がA$500の場合、4週間分はA$2,000です。

低所得の人向けに、州がボンドの立て替えや無利子の貸付をする制度があります(NSWのRentstart、VICのHomes Victoria bond loans、WAのbond assistance loanなど)。利用の条件は、各州の窓口に問い合わせると分かります。

ここに注意してね!

  • ボンドは大家の口座ではなく、州の預かり機関に預けるのが原則です(NTを除く)。個人の口座への振込だけを求められたら、預かり機関に預けてもらえるかを先に確かめましょう。
  • 賃貸詐欺では、物件を見せずに「ボンドと家賃を先に振り込んで」と求める手口があります。RTA(QLD)のページは、ボンドを自分でRTAに預ければ、お金が直接RTAに届くと説明しています。
  • 帰国の予定がある人は要注意です。SAのCBSのページは、返金を早く受け取るために、オーストラリアの銀行口座を開いたままにするよう勧めています。海外送金には手数料がかかり、ボンドから差し引かれます。
  • 返金でもめたときは、まず州の公正取引局などの窓口に相談してください。最終的には各州の審判所(NSWのNCAT、VICのVCATなど)で判断されます。

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