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先住民の文化 / 文化・マナー

土地への敬意の表明(Acknowledgement of Country)

ひとことで言うと

オーストラリアでは、会議や行事、学校の集まりなどの始めに、その土地の伝統的所有者への敬意を表す言葉を述べることがよくあります。これが「アクノレッジメント・オブ・カントリー」で、誰でも行えます。伝統的所有者自身が行う「ウェルカム・トゥ・カントリー」とは別のものです。

目次
  1. つの表し方
  2. 手順
  3. 日本との違い・注意点

2つの表し方

オーストラリアでは、会議・講演・行事の始めに、その土地の伝統的所有者(Traditional Owners)に敬意を表すことがよくあります。2つの形があり、誰が行うかが違います。

名前行う人内容
ウェルカム・トゥ・カントリー(Welcome to Country)伝統的所有者、または伝統的所有者から許可を得たアボリジナル・トレス海峡諸島民の人訪れた人をその土地に迎え入れる。歌、踊り、スモーキング・セレモニー(煙の儀式)、スピーチなどの形がある
アクノレッジメント・オブ・カントリー(Acknowledgement of Country)誰でも(先住民でも、そうでない人でも)その土地の伝統的所有者と、先住民の人々と土地とのつながりに敬意を表す

どちらも、正式な会議や行事の始めに行われます(Reconciliation Australiaのページ(新しいタブで開く))。

ウェルカム・トゥ・カントリー

国の研究機関AIATSISは、その土地のことを話し、訪れた人を迎え入れられるのは伝統的所有者だけだとしています(AIATSISのページ(新しいタブで開く))。伝統的所有者が、ほかの人にその役割を任せることもあります。

Reconciliation Australiaは、伝統的所有者が迎え入れているのは「オーストラリア」ではなく、自分たちの文化的な境界の中の土地だと説明しています。

アクノレッジメント・オブ・カントリー

決まった言い方はありません。Reconciliation Australiaは、心を込めて述べること、できればその土地について調べておくことを勧めています。例文の内容は、「今日私たちが集まっているこの土地の伝統的所有者に敬意を表し、過去と現在の長老(Elders)に敬意を表します」というものです。英語の例文はReconciliation Australiaのページ(新しいタブで開く)に載っています。伝統的所有者の民族名がわかる場合は、その名前を入れる例も紹介されています。

メールの署名、ウェブサイト、SNSで、団体として表明する例もあります。家や職場、学校で、写真や動画、手作りのサインで表すこともできます。

なぜ行うのか

Reconciliation Australiaは、理由を次のように説明しています。

  • アボリジナルとトレス海峡諸島民の人々は、長い間、歴史の本、国旗、国歌、民主主義から外されてきた。
  • 行事や会議で先住民の人々を認めることは、その排除をなくすことにつながる。
  • 伝統的所有者を認め、敬意を示すことになる。

AIATSISも、伝統的所有者の土地にいることを認めるのは敬意の表れだとしています。

手順

自分でアクノレッジメント・オブ・カントリーを述べるときの流れです。

  1. その場所の伝統的所有者を調べる(下の「伝統的所有者の調べ方」)。
  2. 伝統的所有者の名前がわかれば入れて、短い言葉を用意する。
  3. 会議・発表・行事の最初に述べる。

伝統的所有者の調べ方

AIATSISの「Whose Country am I on?(新しいタブで開く)」は、次の調べ方を案内しています。

  • 地元のカウンシル(地方自治体)のウェブサイトを見る。多くのカウンシルが、トップページなどにその土地の伝統的所有者への表明を載せています。
  • 州・準州政府のウェブサイトを見る。先住民の相談機関がある州・準州もあります。
  • 地域の先住民の土地評議会(land council)に問い合わせる。

伝統的所有者がよく知られている地域もあれば、調査が続いている地域もあります。また、地方では1つの郵便番号(postcode)が広い範囲にまたがり、複数の伝統的所有者の土地を含むことがあります。そのため、多くの地域で郵便番号から伝統的所有者を決めることはできません。

AIATSISの先住民の地図も参考になります。ただし、おおよその場所を示したもので、境界は正確ではありません。

ここに注意してね!

  • 会議や行事、学校、団体のウェブサイトやメールの署名などで、この表明を見聞きすることがあります。
  • 自分で発表する場面でも、アクノレッジメント・オブ・カントリーは誰でも行えます。ウェルカム・トゥ・カントリーは伝統的所有者が行うものなので、代わりに行わないようにします。
  • 英語で「Country」と大文字で書くのは、土地・水・物語・文化的な責任など、すべてを含む言葉だからです。
  • 先住民の人々の呼び方は「敬意のある言葉づかい」で扱っています。

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