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銀行口座の開設(Opening a bank account)

ひとことで言うと

オーストラリアで給料を受け取ったり家賃を払ったりするには、現地の銀行口座が必要です。銀行によっては到着前にオンラインで申し込めますが、到着後に支店などで本人確認を終えるまで使えない仕組みが一般的です。条件は銀行ごとに違うため、各銀行の公式ページで確認してください。

目次
  1. 口座の種類
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点

口座の種類

日常の入出金に使う口座は「トランザクション口座(Transaction account、Everyday account)」と呼ばれます。給料の受け取り、家賃や公共料金の支払い、買い物に使います。多くはデビットカードが付いています。

貯蓄用の口座は「セービング口座(Savings account)」です。金融の情報サイト Moneysmart(運営は証券投資委員会、ASIC)は、セービング口座は通常トランザクション口座より利息が高いと説明しています。デビットカードが付かないことが多く、同じ銀行のトランザクション口座とのひも付けが必要な場合もあります。

本人確認の仕組み

口座を開くときは、銀行が本人確認(ID verification)をします。海外から来た人は、パスポートで確認するのが一般的です。

大手銀行の公式ページを見ると、次のような流れが多くなっています。

  1. 到着前か到着後に、オンラインで申し込む。
  2. 到着後、支店でパスポートなどを見せて本人確認をする(銀行や国籍によってはオンラインで確認できる場合もある)。
  3. 本人確認が終わると、口座が使えるようになる。

大手銀行の新規来豪者向けの案内

以下は、大手4行が自社のページで案内している条件の一部です(2026年10月時点)。並びは英字のアルファベット順で、推薦ではありません。ほかにも銀行や信用組合(credit union)などの金融機関があります。

銀行自社ページで案内している主な条件
ANZ申し込みにパスポートなどの身分証、オーストラリアの住所、税務番号(または自国の番号)、オーストラリアの携帯電話番号を用意する
Commonwealth Bank(CommBank)到着の14日前から到着後12か月以内まで申し込める。口座開設から20日以内に支店でパスポートの原本を見せて本人確認をしないと、口座が自動的に閉じられることがある。本人確認が終わるまで入金や買い物はできない。訪問者ビザ(subclass 600、601、651)は対象外
NABオンラインで申し込みを始め、到着後に支店で手続きを終える。申し込み開始から30日以内に支店で本人確認をする。口座は到着して支店を訪れるまで開設されない。6か月以上滞在する予定であること、観光・訪問者ビザでないことなどが条件
Westpac到着の14日前から申し込める。到着後に本人確認が必要で、インド・中国・ニュージーランド以外の国の人は支店で身分証を見せる

条件は変わることがあります。年齢、対象となるビザ、必要書類、手数料は、ANZ(新しいタブで開く)、CommBank(新しいタブで開く)、NAB(新しいタブで開く)、Westpac(新しいタブで開く)の各ページに最新の条件が載っています。

TFN(納税者番号)と口座

銀行には、税務署(Australian Taxation Office、ATO)が発行するTFNを伝えることができます。ATOのTFNの説明ページ(新しいタブで開く)では、TFNは義務ではないとしています。ただし、TFNがないと金融機関は支払う利息からより多くの税金を差し引きます。取得方法は「TFN(納税者番号)の取得」にまとめています。

手順

  1. 銀行の新規来豪者向けページで、対象となるビザ、年齢、申し込める時期を確認する。
  2. パスポート、ビザの情報、住所、電話番号、税務番号など、銀行が求める情報を用意する。
  3. オンラインか支店で申し込む。
  4. 到着後、銀行の案内に従って本人確認をする。支店での確認が必要な場合は、期限に注意する。
  5. デビットカードやアプリの設定をして、使い始める。

費用

口座の手数料は、銀行と口座の種類によって違います。Moneysmartのトランザクション口座のページ(新しいタブで開く)は、次の手数料を比べるよう勧めています。

  • 毎月の口座維持手数料(monthly account fee)
  • 残高を超えて使ったときの手数料(overdraft fee)
  • 海外での利用や海外取引の手数料
  • 支店での入出金の手数料

手数料のかからない口座もあります。政府の給付を受けている人や、特定の割引カード(concession card)を持つ人は、手数料のかからない「ベーシック口座(basic bank account)」を使える場合があると Moneysmart は案内しています。

ここに注意してね!

  • 到着前に申し込める銀行でも、到着後の本人確認を終えるまで使えないのが一般的です。到着直後の生活費は、別の方法で用意しておく必要があります。
  • 本人確認の期限を過ぎると、口座が閉じられる銀行があります(CommBankは口座開設から20日以内、NABは申し込み開始から30日以内。2026年10月時点)。
  • 多くのデビットカードは「タッチ決済(tap and go)」に対応しています。A$200未満の支払いなら、カードの差し込みや暗証番号(PIN)はいりません。
  • 預金は、銀行などが破綻した場合に政府の金融請求制度(Financial Claims Scheme、FCS)で1人1金融機関あたりA$250,000まで保護されます(2026年10月時点)。Moneysmartのセービング口座のページは、口座を開く前に、相手が認可を受けた預金取扱機関(authorised deposit-taking institution)か確認するよう勧めています。
  • 比較サイトは便利ですが、Moneysmartは、比較サイトは企業であり、すべての選択肢を載せているとは限らないと注意しています。

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