日本人のためのオーストラリア情報
生活 / 銀行・お金

海外送金(Sending money overseas)

ひとことで言うと

オーストラリアから日本などへお金を送るには、銀行か送金業者を使います。費用は送金手数料だけでなく、為替レートの上乗せ(マージン)にも含まれるため、両方を比べることが大切です。送金業者はAUSTRACへの登録が必要で、登録の有無は公開の名簿で確認できます。

目次
  1. 送金の2つの方法
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
$ A$¥

送金の2つの方法

海外への送金は、国際送金(international wire transfer)や送金(remittance)とも呼ばれます。オーストラリアでは、主に次の2つの方法があります。

方法特徴
銀行の送金SWIFTという仕組みで、海外の銀行口座に送る。口座のある銀行ならオンラインバンキングか支店で手続きできる
送金業者(remittance service provider)銀行とは別の事業者。相手の銀行口座への入金のほか、現地の店舗や代理店での受け取りに対応するものもある。オンラインやアプリだけで営業する業者も多い

すべてのサービスがすべての国に送れるわけではありません。手続きや費用は、サービスごとに違います。

費用は「手数料」と「為替レート」の両方

金融情報サイトMoneysmart(運営は証券投資委員会、ASIC)の海外送金のページ(新しいタブで開く)が説明するとおり、事業者はそれぞれ使う為替レートを決め、手数料も取ります。費用は、送る金額、送り先、送り方によって変わります。

Moneysmartは、送る前に次の点を比べるよう勧めています。

  • 為替レート:広告のレートが、実際に適用されるレートと同じか
  • レートの保証:手続き中にレートが変わるかどうか
  • 送金手数料:定額か、送金額に対する割合か、その両方か。受取人も手数料を払うか
  • 為替のマージン:通貨を替えるときの上乗せ分
  • 支払い方法:オンライン、クレジットカード、現金、EFTPOSなど
  • 届くまでの時間:すぐ届くものから、最大5営業日かかるものまである
  • 送れる金額の下限・上限
  • 受け取り方:現地での現金受け取り、銀行口座への入金など

Moneysmartは比較の手段として、アジアの国への送金を比べるSaverAsiaと、世界銀行のRemittance Prices Worldwideを紹介しています。費用は送金先の国や金額、受け取り方によって変わるので、使う方法を決める前に、同じ条件で比べてください。

送金業者はAUSTRACへの登録が必要

オーストラリアで送金サービスを行う業者は、金融取引報告分析センター(Australian Transaction Reports and Analysis Centre、AUSTRAC)への登録が必要です。Moneysmartは、使う前に登録を確認するよう勧めています。

登録の有無は、AUSTRACの送金業者の名簿(Remittance Sector Register)(新しいタブで開く)で、事業者名やを入れて調べられます。

銀行や、オーストラリア健全性規制庁(Australian Prudential Regulation Authority、APRA)の認可を受けた事業者は、この名簿に載っていないことがあります。その場合は、次の名簿で確認できます。

確認すること調べる場所
APRAの認可(銀行や、購入型支払い手段(purchased payment facility)の提供者)APRAの認可機関の一覧(新しいタブで開く)
金融サービスの免許(Australian financial services licence、AFSL)オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の名簿の検索(Professional Registers Search)(新しいタブで開く)。事業者名や免許番号、ABNで調べられる

手順

  1. 送り先の国・通貨と、相手の受け取り方(銀行口座、現金など)を確認する。
  2. 銀行か送金業者を選ぶ。送金業者を使う場合は、AUSTRACの名簿で登録を確認する。
  3. 手数料と為替レートを、同じ金額で比べる。受取人側の手数料も確認する。
  4. 相手の名前、口座番号、銀行の情報などを正確に入力する。口座を持っていない銀行から送る場合は、政府発行の身分証を求められる。
  5. 送金後は、控えや参照番号を保管する。

費用

費用は事業者、送金額、送り先、送り方によって違います。Moneysmartは、事業者によって料金が大きく違うことがあり、比べることで節約できると説明しています。具体的な金額は、各事業者の画面に表示されます。

ここに注意してね!

  • 送金に問題があったら、まず送った銀行か送金業者に連絡します。対応に納得できず、その事業者が金融苦情機関(Australian Financial Complaints Authority、AFCA)の会員であれば、AFCAに申し立てができます。
  • Moneysmartは、詐欺の相手に送ったお金を取り戻すのはほぼ不可能だと注意しています。会ったことのない人や、急に連絡してきた人への送金は特に慎重にしてください。
  • 詐欺対策サイトScamwatchの脅迫型の詐欺のページ(新しいタブで開く)は、官公庁を名乗って「罰金」や「捜査のため」として送金を求める手口を紹介しています。ギフトカード、電信送金(wire transfer)、ビットコインなど普通でない方法での支払いを求められたら応じないよう勧めています。
  • 詐欺に遭ったと思ったら、すぐに銀行に連絡し、取引を止めるよう頼みます。相談先は「詐欺の手口と相談先」にまとめています。
  • 多額の現金を持って出入国する場合の申告は、「現金の申告」の記事で扱っています。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

生活銀行口座の開設(Opening a bank account)オーストラリアで給料を受け取ったり家賃を払ったりするには、現地の銀行口座が必要です。銀行によっては到着前にオンラインで申し込めますが、到着後に支店などで本人確認を終えるまで使えない仕組みが一般的です。条件は銀行ごとに違うため、各銀行の公式ページで確認してください。生活詐欺の手口と相談先(Scams)詐欺は電話、SMS、メール、SNS、偽サイトなどあらゆる経路で来ます。お金や個人情報を求められたら、いったん止まり、相手が本物か自分で調べた連絡先で確かめることが基本です。被害に遭ったら、まず銀行に連絡し、Scamwatchと警察(cyber.gov.au)に報告します。生活PayIDと銀行振込(PayID and bank transfers)PayIDは、携帯電話番号やメールアドレスを銀行口座にひも付け、口座番号の代わりに使える仕組みです。オンラインバンキングで登録でき、多くの送金は1分以内に届きます。送金前に相手の名前が表示されるので、確認してから送ることが大切です。観光現金の申告(Travelling with cash)オーストラリアに持ち込む・持ち出す現金の額に上限はありませんが、豪ドルと外貨の合計がA$10,000相当以上なら申告が必要です。トラベラーズチェックなどの持参人払いの証券も合計に含まれます。申告はAUSTRACのオンラインフォームで、税関を通る前に行います。日本との関係本帰国の手続き(Returning to Japan permanently)オーストラリアから日本に本帰国するときは、オーストラリア側で確定申告やスーパーの払い戻し(対象者のみ)の準備をし、日本側では転入した日から14日以内に市区町村へ転入届を出します。大使館・総領事館に在留届を出している人は、帰国届も出します。生活デビットカードとクレジットカード(Debit and credit cards)日常の買い物には、口座のお金をそのまま使うデビットカードが広く使われ、A$200未満はタッチ決済で暗証番号なしで払えます。クレジットカードは借入なので、期日までに全額を払わないと利息がかかります。2026年10月1日から、Visa・Mastercard・American Express・eftposのカード払いの手数料(サーチャージ)は請求できなくなりました。