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政治の仕組み(Australian system of government)

ひとことで言うと

オーストラリアは6つの州と2つの準州からなる連邦国家で、国王を元首とする立憲君主制です。下院で多数の支持を得た政党(または連合)が政府をつくり、その党首が首相になる議院内閣制をとっています。法律をつくる議会、法律を実行する政府、法律を解釈する裁判所に権力が分けられています。

目次
  1. 国のしくみの柱
  2. 日本との違い・注意点
下院 上院

国のしくみの柱

オーストラリア(正式名称:Commonwealth of Australia)の政治の基本を、連邦議会の解説ページ(Infosheet 20)(新しいタブで開く)をもとにまとめます。

連邦制

オーストラリアは、6つの州(State)と、自治権を持つ2つの準州(Territory)からなる連邦(federation)です。国全体を担当する政府は、連邦政府(Federal Government)、オーストラリア政府(Australian Government)などと呼ばれます。1927年から、首都特別地域(ACT)のキャンベラに置かれています。

州と準州も、連邦と同じ議院内閣制の考え方で運営され、それぞれが独自の憲法、議会、政府、法律を持っています。

1901年の連邦結成(Federation)で、それまでの6つの英国の植民地が1つの国になりました(議会教育局(Parliamentary Education Office、PEO)のページ(新しいタブで開く))。連邦・州・地方の役割分担は「連邦・州・地方の役割」で扱っています。

三権分立

政府の権力は、3つに分けられています。互いにチェックし合い、行き過ぎを防ぐためです。

権力担う機関役割
立法(legislative)議会(Parliament)法律をつくる
行政(executive)政府(Executive Government)法律を実行する
司法(judicial)高等裁判所(High Court)などの連邦の裁判所法律を解釈し、個々の事件に当てはめる

議院内閣制では、大臣が議会の議員から選ばれるため、立法と行政が一部重なります。

議院内閣制

オーストラリアの政治は、「議院内閣制(parliamentary government)」と「責任政府(responsible government)」の仕組みです。政府は議会の中から生まれ、議会に対して責任を負います。英国のウェストミンスター型をもとにしています。

総選挙の後、下院(House of Representatives)の過半数の支持を得た政党、または政党の連合(coalition)が政府をつくります。その党首が首相(Prime Minister)になります。政府以外で下院の議席が最も多い政党(または連合)が、公式の野党(opposition)になり、その党首が野党党首になります。

首相と内閣(Cabinet)は、憲法には書かれていません。慣例(convention)で成り立っている仕組みです。

国王と総督

オーストラリアは立憲君主制(constitutional monarchy)の国です。君主は国王チャールズ3世で、その権限は憲法で総督(Governor-General)に委ねられています。総督は、国家元首の役割を国王の代わりに果たします。

国王の唯一の必要な憲法上の役割は、首相の助言に従って総督を任命することです。総督は、議会で可決された法案に裁可(assent)を与え、法律として成立させます。ほとんどの場合、首相と大臣の助言に従って行動します。

議会と選挙

連邦議会は、国王(総督が代理)と、下院・上院(Senate)の2つの院からなります。法案は両院で可決される必要があります。両院の違いは「連邦議会(下院と上院)」にまとめています。

連邦議会の選挙では、18歳以上のオーストラリア市民に登録と投票の義務があります。罰金などは「義務投票制」で説明しています。

裁判所

高等裁判所(High Court)は憲法で設けられた裁判所です。主な役割の一つは憲法の解釈で、議会がつくった法律を憲法違反として無効にすることもできます。裁判官は、首相と内閣の助言に基づいて総督が任命します。

日本との違い・注意点

  • 州・準州ごとに議会と政府があり、法律も違います。運転、賃貸、学校など、暮らしに関わる多くの決まりは州・準州の法律です。住んでいる州・準州の制度を確認しましょう。
  • 「首相(Prime Minister)」は連邦政府の長です。州政府の長は「州首相(Premier)」、準州政府の長は「首席大臣(Chief Minister)」と呼ばれます。
  • 選挙の最新情報は、連邦議会やオーストラリア選挙管理委員会(AEC)の公式ページにあります。

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