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シュノーケルとダイビングの安全(Snorkelling and diving safety)

旅行ワーホリ留学在住駐在 クイーンズランド州
ひとことで言うと

シュノーケルは手軽に見えても体に大きな負担がかかり、クイーンズランド州ではツアー中の死亡事故も起きています。心臓病や高血圧などの持病がある人、45歳以上の人、泳ぎに慣れていない人は特に注意が必要です。持病は必ず船のスタッフに伝えます。

目次
  1. 気軽に見えて負担の大きい遊び
  2. 手順
  3. 日本との違い・注意点

気軽に見えて負担の大きい遊び

グレートバリアリーフなどでは、初めてシュノーケルやダイビングをする人も多くいます。クイーンズランド州(QLD)の職場安全の機関、ワークセーフ・クイーンズランド(WorkSafe Queensland)は、シュノーケルにも大きな危険があると注意を呼びかけています。

ツアーでの死亡事故

ワークセーフ・クイーンズランドの警告(新しいタブで開く)では、半年の間にツアー会社のシュノーケルに参加した人の死亡事故が3件起きました(2025年の警告。原因は調査中とされています)。

同じページは、シュノーケルは気軽な遊びと思われがちでも、人によっては体に大きな負担がかかると説明しています。水に入ってシュノーケルで呼吸するだけでも負担になり、本人も気づきにくいとしています。

特に危険が高い人

ワークセーフ・クイーンズランドは、次のような人を危険が高い人として挙げています。

  • 診断を受けている、または気づいていない持病がある人。特に心臓の病気や高血圧
  • 太りすぎの人
  • 45歳以上の人
  • 不安や緊張が強い様子の人
  • 英語以外の言葉を話す人、スタッフの指示を理解しにくい人
  • 年齢や性別にかかわらず、経験のない人
  • 泳ぎが得意でない人、海で泳ぎ慣れていない人、体を動かしにくい人

持病と注意すべき体の状態

多くの事故には、ダイビングや海の環境で悪化する持病が関わっています。

種類例
心臓の病気心臓病、高血圧
呼吸器の病気・けがぜんそく、気胸、鼻づまり
意識を失うおそれのある病気てんかん、糖尿病

浸水性肺水腫(IPO)

ワークセーフ・クイーンズランドのページの説明では、浸水性肺水腫(Immersion Pulmonary Oedema、IPO)は水に入ったことで肺に水がたまり、呼吸が苦しくなる状態です。高血圧や心臓の病気がある人は特になりやすいとされています。

主な症状は、急な息苦しさ、止まらないせき、血の混じった泡のようなたん、胸の締めつけ、唇や舌が青くなることなどです。シュノーケル中の人が水中で体を起こし、シュノーケルを口から外すこともあります。命にかかわることがあり、すぐに水から上げて手当てを受ける必要があります。

ダイビング特有の危険

同じページでは、スキューバダイビングの主な危険として次のものを挙げています。

  • 減圧症:浮上するときに体内の窒素が泡になり、血管や組織をふさぎます。決められた範囲内で潜っても起こることがあります。
  • 圧外傷(barotrauma):耳、副鼻腔、肺などの空気の部分が、圧力の変化で傷つきます。水深10mまでの浅い所で最も起こりやすいとされています。
  • 窒素酔い:深く潜ると判断力などが落ちます。空気で水深30m以上に潜ると危険が大きく高まります。
  • パニック:多くの事故に関わっているとされます。

手順

ツアーでシュノーケルやダイビングをするときの流れです。

  1. ツアーを予約する前に、持病や体調に不安があれば医師に相談する。
  2. 船の上で、スタッフの説明をよく聞く。わからないことはその場で聞く。
  3. 持病があれば、必ず船のスタッフに伝える。QLDの規則では、ツアー会社は参加者にこのことを伝える義務があります。
  4. ダイビングの場合は、健康状態の自己申告書を書く。資格のない人や初級の人が持病を申告した場合は、医師の判断が必要になることがあります。
  5. 危険が高い人は、浮き具を使い、仲間と一緒に、またはガイド付きで泳ぎ、スタッフの近くにいる。
  6. 自分の力の範囲で泳ぐ。具合が悪くなったら、早めに合図して船に戻り、スタッフに伝える。

ここに注意してね!

  • ツアー会社の義務:QLDでは、ツアー会社は人数の確認、見張り役(lookout)や救助係の配置、応急手当の設備などが法律で求められています。危険が高いと判断された人が安全のための指示に従わない場合、ツアー会社は入水を断ることができます。
  • 多言語の資料:ワークセーフ・クイーンズランドは、ダイバーとシュノーケルをする人向けの安全情報を15の言語で用意しています。
  • サンゴに触らない:グレートバリアリーフ海洋公園局(Reef Authority)は、海での責任ある行動(Responsible Reef Practices(新しいタブで開く))を定めています。
  • ウミガメ:ウミガメやその卵、子ガメに触ったり、つかんだり、寄りかかったりしてはいけません。えさもやりません。
  • クラゲ:北部の海には危険なクラゲがいます。「北部の海のクラゲの季節」を読んでおきましょう。
  • 緊急時は000に電話します。

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