クイーンズランドの湿潤熱帯地域(Wet Tropics of Queensland)
ひとことで言うと
クイーンズランド州北部、ケアンズ周辺のクックタウンからタウンズビルの間に広がる熱帯雨林の世界遺産で、1988年に登録されました。デインツリーやケープ・トリビュレーションでは、熱帯雨林がサンゴ礁の海岸に接しています。
QLD北部の熱帯雨林
クイーンズランドの湿潤熱帯地域(Wet Tropics of Queensland)は、クイーンズランド州(QLD)北部の熱帯雨林を中心とする世界遺産です。
世界遺産として
1988年に世界遺産に登録されました。DCCEEWのページ(新しいタブで開く)が挙げる主な特徴は次のとおりです。
- 川、峡谷、滝、山が連なる、変化に富んだ地形です。
- デインツリー川(Daintree River)の流域には、オーストラリア最大級の熱帯雨林の原生地域があります。
- ケープ・トリビュレーション(Cape Tribulation)では、熱帯雨林の海岸と岸近くのサンゴ礁が隣り合っています。DCCEEWはこれを世界でもまれな組み合わせとしています。
- 陸上植物の進化の主な段階を、ほぼすべて記録している森とされています。オーストラリアがゴンドワナ大陸の一部だった時代に生まれた種も多くあります。
この地域の熱帯雨林の先住民(Rainforest Aboriginal People)は、少なくとも5,000年にわたり熱帯雨林で暮らし続けてきました。DCCEEWは、オーストラリアで先住民が熱帯雨林に定住してきた唯一の場所としています。
基本データ
管理機関の湿潤熱帯管理局(Wet Tropics Management Authority)のページ(新しいタブで開く)に出ている、主なデータです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 世界遺産の登録日 | 1988年12月9日 |
| 面積 | 89万4,516ha(オーストラリアの0.12%) |
| 長さ | クックタウンとタウンズビルの間の約420km |
| 構成 | 14の区域に分かれている |
| 植物 | 維管束植物約2,800種。そのうち700種はほかの場所にない |
| 先住民 | 少なくとも20の熱帯雨林の先住民グループが土地とのつながりをもつ |
| 地方自治体 | 11の地方自治体(カウンシル)の区域にまたがる |
管理された散策路は150を超え、管理された見学地は200を超えます(同じページ)。オーストラリアで最も長い一段の落差をもつ滝とされるウォラマン滝(Wallaman Falls、305m)も、この地域にあります。
ここに注意してね!
- ヒクイドリ:ヒクイドリ(cassowary)は北部クイーンズランドの熱帯雨林にすむ、絶滅の危機にある鳥です。大きなかぎ爪のある足で蹴り、人やペットに大けがをさせることがあります。近づかず、えさを与えず、生息地では車をゆっくり走らせます(QLD公園局のページ(新しいタブで開く))。
- ワニと海のクラゲ:この地域の川や海には、ワニや危険なクラゲがいます。「ワニへの注意」と「北部の海のクラゲの季節」を読んでおきましょう。
- サイクロンと大雨:湿潤熱帯管理局のページでは、強いサイクロンはこの地域の自然の一部だとしています。雨季の旅行については「北部の雨季と乾季」で扱っています。
- 触ると痛い植物:QLD公園局は、刺毛のある木(stinging tree)に触らないよう注意しています。葉や茎、実に触れると強い痛みが続くことがあります。長袖・長ズボンで歩きます。
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