日本人のためのオーストラリア情報
ビザ・移住 / 市民権

市民権テスト(Australian citizenship test)

在住駐在
ひとことで言うと

永住者が市民権を申請すると、18〜59歳の多くの人は英語で行う市民権テストを受けます。20問の選択式で、制限時間は45分です。15問(75%)以上の正解と、オーストラリアの価値観に関する5問すべての正解で合格です。受験料は申請料に含まれています。

目次
  1. 市民権テストとは
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
下院 上院
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

市民権テストとは

市民権テスト(citizenship test)は、永住者が「授与(by conferral)」で市民権を申請するときの手続きの一部です。内務省の市民権テストのページ(新しいタブで開く)をもとに説明します(2026年10月時点)。申請の全体の流れは「市民権の取得」にまとめています。

テストで確かめること

  • 英語の基本的な知識
  • 市民になることの意味の理解
  • オーストラリアと、市民の責任と権利についての知識
  • 自由・尊重・平等にもとづくオーストラリアの価値観の理解と、それを守る意思

形式と合格の基準

項目内容
問題20問の選択式。パソコンかタブレットで答える
言語英語のみ
制限時間45分(支援付きのテストは90分)
合格の基準20問中15問(75%)以上の正解、かつ価値観の5問すべてに正解
結果終わるとすぐ画面に表示される

問題は、内務省の冊子「Australian Citizenship: Our Common Bond」の内容から出ます。主な分野は、オーストラリアと国民、民主主義の信念・権利・自由、政府と法律、オーストラリアの価値観です。

受ける人・受けない人

申請を内務省が受け取った日に18〜59歳の人は、原則としてテストを受けます。次の人などは、原則として受けません。

  • 申請時に17歳以下、または60歳以上の人
  • 恒久的な身体・精神の障害がある人
  • 聴覚・言語・視覚に恒久的な障害がある人

テストを受けない人は、本人確認と申請の内容を確かめるための面接(interview)を受けることがあります。

支援付きのテスト(Assisted Test)

申請のときに希望し、次のどちらかに当たる人は、時間を90分に延ばした「支援付きのテスト」を受けられることがあります。

  • 成人移民英語プログラム(Adult Migrant English Program、AMEP)で400時間以上英語を学んだ
  • 身体や認知の障害があり、通常のテストを受けるのが難しい(登録された医療者の書類が必要)

手順

  1. 市民権を申請する。テストの予約の案内は、手紙で届く。予約までの期間は人によって違う。
  2. 冊子「Our Common Bond」で準備する。内務省の冊子のページでは、テストに出る部分(testable section)を日本語を含む40の言語で読むことができる。
  3. 内務省の練習テスト(practice test)やポッドキャストで準備する。
  4. 予約の日に、写真付きの身分証明書と予約の手紙(印刷か、スマートフォンの画面)を持って行く。10分前に着くようにする。
  5. 本人確認と写真の撮影のあと、テストを受ける。

会場は、多くの州都にある内務省の事務所や、一部のServices Australia(センターリンク)の事務所です。国外から申請した人は、帰国後にテストの予約の案内を受けます。

写真付きの身分証明書は、オーストラリアの運転免許証、パスポート、オーストラリアの年齢証明カードなどです。コピーや画像は認められません。持って行かないと、予約が後日に変わります。

テストのルール

  • 携帯電話、スマートウォッチなどの電子機器を使わない
  • 係員(Test Facilitator)以外と話さない
  • 本やメモを使わない
  • 子どもを会場に連れて行けない。託児の設備はない

ルールを守らないと、テストに合格しなかったとされ、申請が不許可になることがあります。

費用

受験料はかかりません。テストの費用は、市民権の申請料に含まれています。申請料の額は「市民権の取得」に載せています。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • テストは英語だけで行われます。冊子の日本語版は理解のための資料で、テストの問題は英語です。
  • 不合格でも、今のビザには影響しません。内務省が追加の費用なしで次の予約を取ります。ただし、3回の予約で合格しないと、申請が不許可になることがあります。
  • 内務省は、市民権テスト対策をうたう有料のアプリや講座を推奨していないと明記しています。準備には内務省の資料を使うよう案内しています。
  • 合格して申請が承認されると、市民権授与式の招待状が、式のおよそ4週間前に届きます。
  • 市民権の取得と日本国籍の関係は「市民権取得と日本国籍」で扱っています。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

ビザ・移住市民権の取得(Australian citizenship by conferral)永住者は、居住要件などを満たすとオーストラリア市民権を申請できます。原則として、申請前4年間オーストラリアに住み、そのうち直前の1年は永住者であることが必要です。18〜59歳の多くの人は市民権テストを受け、最後に市民権授与式で宣誓します。一般の申請料は2026年10月時点でA$595です。ビザ・移住市民権取得と日本国籍(国籍法第11条)日本の国籍法では、自分の意思で外国の国籍を取得すると、自動的に日本国籍を失います。在オーストラリア日本国大使館は、申請などによるオーストラリア市民権の取得はこれにあたると説明しています。オーストラリアは二重国籍を認めていますが、日本側の扱いは別です。申請の前に慎重に検討してください。ビザ・移住永住ビザの種類(Permanent visas)永住ビザ(Permanent visa)を持つと、オーストラリアに無期限に住み、働き、学ぶことができます。主な道は、雇用主の推薦、ポイント制の技術移民、地方での居住を経た申請、パートナーなど家族のビザです。ビザごとに条件と申請料が違います。ビザ・移住ImmiAccountでの申請の流れImmiAccountは内務省のオンライン申請の窓口です。ワーキングホリデーや学生ビザなど多くのビザは、ここでアカウントを作り、書類を添付し、申請料を払って申請します。ETA(subclass 601)はImmiAccountではなく専用アプリで申請します。政治の仕組み義務投票制(Compulsory voting)オーストラリアの連邦選挙と国民投票では、18歳以上のオーストラリア市民に、選挙人名簿への登録と投票が法律で義務づけられています。正当な理由なく投票しないと、罰金の通知が届くことがあります。市民権のない人(日本国籍の人など)は連邦選挙で投票できません。ビザ・移住血統による市民権(Australian citizenship by descent)オーストラリア国外で生まれ、生まれた時に親の一方か両方がオーストラリア市民だった人は、血統による市民権を申請できる場合があります。テストや授与式はなく、承認された日に市民になります。申請料は2026年10月時点でA$380です。日本国籍への影響があるため、申請前に確認が必要です。