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市民権の取得(Australian citizenship by conferral)

在住駐在
ひとことで言うと

永住者は、居住要件などを満たすとオーストラリア市民権を申請できます。原則として、申請前4年間オーストラリアに住み、そのうち直前の1年は永住者であることが必要です。18〜59歳の多くの人は市民権テストを受け、最後に市民権授与式で宣誓します。一般の申請料は2026年10月時点でA$595です。

目次
  1. 永住者が市民になる「授与」
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
VISA
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

永住者が市民になる「授与」

オーストラリアの市民権(Australian citizenship)を、永住者が申請して得る方法を「授与(by conferral)」といいます。永住者が市民権を得る一般的な方法です。ここでは、内務省の永住者向けのページ(新しいタブで開く)をもとに、18〜59歳の人の一般的な場合を説明します。

主な条件

  • 申請時と審査の決定時に、永住者であること
  • 一般の居住要件(下記)を満たすこと
  • 18歳以上は「善良な人格(good character)」であること
  • 多くの人は、市民権テストに合格すること
  • オーストラリアに住み続けるか、国外にいても密接で継続的なつながりを保つ意思があること
  • 多くの場合、審査の決定時にオーストラリア国内にいること

一般の居住要件

申請する時点で、次の3つをすべて満たす必要があります。

条件内容
居住申請日の直前4年間、有効なビザでオーストラリアに住んでいた
永住者の期間申請日の直前12か月間、永住ビザを持っていた
国外にいた日数4年間で国外にいた期間が合計12か月以内。うち直前12か月は合計90日以内

永住者としての期間は、国内で永住ビザが発給された日、または永住ビザで最初に入国した日から数えます。内務省の「Residence Calculator」で確かめることができます。16歳未満の子どもは居住要件の対象外ですが、永住者である必要があります。

国防軍での勤務など、例外や特別な居住要件もあります。

市民権テスト

授与で申請する18〜59歳の多くの人は、市民権テストを受けます。テストでは、英語力と、オーストラリアと市民権についての知識を確かめます。

正答率75%以上で、オーストラリアの価値観に関する5問にすべて正解すると、知識と英語の要件を満たします。準備には、内務省の冊子「Australian Citizenship: Our Common Bond」を使います。テストの中身は「市民権テスト」でくわしく扱っています。

市民になる日

多くの人は、市民権授与式(citizenship ceremony)で忠誠の宣誓(pledge of commitment)をした日に市民になります。宣誓をするまでは市民ではありません。審査の承認から12か月以内に宣誓しないと、承認が取り消されることがあります。

市民の責任と権利

内務省のページでは、市民の責任と権利を次のように説明しています。

責任権利
法律を守る連邦・州・準州の選挙と国民投票で投票する
連邦・州・準州の選挙と国民投票で投票する国外で生まれた子の「血統による市民権」を申請する
必要なときに国を守る連邦公務員や国防軍の仕事に応募する
呼ばれたら陪審員を務める議員に立候補する
オーストラリアのパスポートを申請し、自由に帰国する
国外でオーストラリア政府の領事支援を求める

18歳以上の市民は、選挙での投票が義務です。

手順

内務省のページの手順は次のとおりです。

  1. 条件を満たしているか確かめる。
  2. 書類をそろえる。出生からの本人確認書類、写真、必要に応じて国外の犯罪経歴証明など。英語以外の書類は英訳をつける。
  3. ImmiAccountからオンラインで申請し、申請料を払う。国内からも国外からも申請できる。
  4. 市民権テストか面接の予約の案内を受け、受験する。申請から予約日まで数か月かかることがある。
  5. 審査の結果を待つ。追加の書類を求められることがある。
  6. 承認されたら、授与式の案内を受ける。案内は通常、式のおよそ4週間前に届く。
  7. 授与式で宣誓し、市民権証明書(citizenship certificate)を受け取る。

不許可になった場合は、行政審判所(Administrative Review Tribunal)に審査を求めることができます。

費用

内務省の申請料の一覧(Form 1298i)の金額は、2026年10月時点で次のとおりです。

申請申請料
一般の申請(Form 1300t)A$595
一般の申請の減額(Pensioner Concession Cardを持つ人など)A$85
親と同じ申請書で申請する16歳未満の子ども無料

申請料は、毎年7月1日に消費者物価指数をもとに改定されます。支払い方法によっては手数料(surcharge)がかかることがあります。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 内務省は、ほかの国の法律が認めていれば、オーストラリア市民がほかの国の国籍も持てると説明しています。認めるかどうかは国によって違います。
  • 在オーストラリア日本国大使館のページ(新しいタブで開く)は、申請などによるオーストラリア国籍の取得は「自己の志望による外国国籍の取得」にあたり、日本国籍を失うものと説明しています。日本国籍への影響は「市民権取得と日本国籍」にまとめています。
  • 授与式の前に国外へ出る場合は、永住者として旅行します。今の国籍のパスポートを使い、永住ビザの出入国の期限が切れていれば再入国ビザが必要です。
  • 市民になったあとは、オーストラリアのパスポートで出入国するよう内務省は案内しています。

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