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翻訳・通訳の仕事(NAATI)

ひとことで言うと

オーストラリアで翻訳者・通訳者として働くときの基準は、翻訳通訳者認定機関(NAATI)の資格です。正規の訓練などの前提条件を満たしてから試験を受け、資格は3年ごとに更新します。移住の加点に使われるCCLテストは、翻訳・通訳の資格ではありません。

目次
  1. NAATIと資格の仕組み
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
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NAATIと資格の仕組み

翻訳通訳者認定機関(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters、NAATI)は、翻訳者・通訳者の全国の基準を定め、資格を認定する機関です。連邦と州・準州の政府が共同で所有する、公共の非営利の会社です(NAATIの資格制度のページ(新しいタブで開く))。

公的な手続きで使う翻訳に、NAATIの認定翻訳者の翻訳を求める機関があります。たとえば、教員の登録の機関の一部は、英語以外の書類にNAATIの認定翻訳を求めています。

資格を得るまでの3つの柱

  1. 翻訳か通訳の正規の訓練を終え、前提条件を満たす(英語力、倫理の能力、異文化の能力)
  2. NAATIの資格試験に合格する(試験がない言語では、実務の証明で「Recognised Practising」の資格を申請)
  3. 3年ごとに更新する。どの資格も最初の3年で期限が切れ、更新には継続的な研修などで技能を保っていることを示す

資格の種類

NAATIの資格は8種類あり、試験を受ける「Certification」と、試験がない言語向けの「Recognised Practising」に分かれます。

資格主な内容
Recognised Practising Translator / Interpreter試験がない言語の組み合わせで、前提条件と実務経験を示した人に与えられる
Certified Translator(認定翻訳者)翻訳の資格。専門的でない文書の翻訳と、翻訳の見直しを試験で評価
Certified Provisional Interpreter入門レベルの通訳。地域社会での対話の通訳
Certified Interpreterより高いレベルの通訳。Certified Provisional Interpreterと合わせて2つの試験に合格する
Certified Specialist Health / Legal Interpreter医療・法律の専門の通訳
Certified Conference Interpreter会議通訳

どの言語でどの試験があるかは、NAATIのページに一覧があります。

必要な訓練の目安

NAATIの前提条件のページでは、次を目安にしています。

  • Recognised Practising、Certified Provisional Interpreter:ディプロマ以上
  • Certified Translator:アドバンスト・ディプロマ以上
  • 専門・会議通訳:学士号と追加の経験か訓練

NAATIが認めた大学や職業訓練校の課程(NAATI Endorsed Qualifications)を終えると、前提条件の多くかすべてを一度に満たせます。NAATI自身は課程を開いていません。短い「Skill Set Course」も、一部の資格の前提条件として認められています。

CCLテストとの違い

CCL(Credentialed Community Language)テストは、英語ともう1つの言語で、地域社会のレベルで意思疎通できるかをみる試験です。NAATIのCCLのページでは、主な受験者を、地域の言語に加点する技術移民のビザを申請する人としています。合格しても、翻訳者・通訳者の資格にはなりません。

  • 日本語を含む55の言語で、オンラインで受けられる(2026年10月時点)
  • 訓練の前提条件はない
  • 2つの会話を通訳し、90点中63点以上、各会話29点以上で合格
  • 2022年8月9日以降に出された結果は5年間有効

NAATIは移住の助言をしていません。ビザの加点に使えるかは、内務省か登録移民エージェントに確認するよう案内しています。

手順

  1. 目指す資格と、その資格の前提条件をNAATIのページで確認する。
  2. 翻訳・通訳の正規の課程などで訓練を受ける。
  3. NAATIのオンラインの窓口「myNAATI」でアカウントを作り、申請する。
  4. 申請が認められたら、試験日を選んで受験料を払う。
  5. 合格したら資格が出る。3年ごとに更新する。

費用

NAATIの料金表の主な料金です(2026年7月1日〜2027年6月30日、込み)。

項目料金
Certified Translator の試験(1方向ごと)A$605
Certified Provisional Interpreter の試験A$660
Certified Interpreter(話し言葉)の試験A$440
Recognised Practising の申請A$198
倫理の能力の試験、異文化の能力の試験各A$242
更新(デジタルのみ/印鑑・カードあり)A$150/A$220
CCLテストA$814

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 翻訳は「1方向ごと」の試験です。日本語から英語と、英語から日本語は別の試験になります。
  • オーストラリアの公的な手続きで翻訳を出すときは、NAATIの認定翻訳者の翻訳が必要かどうか、提出先の案内を確認してください。
  • 病院などで無料の通訳を使う方法は「医療通訳の使い方」にまとめています。

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