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食の安全と衛生(Food safety)

ひとことで言うと

家庭での食中毒を防ぐ基本は、清潔にする、生の食品と分ける、よく加熱する、冷やすか熱く保つ、の4つです。細菌は5〜60℃で増えやすく、室温に4時間以上置いた食品は捨てます。飲食店の衛生や食中毒の相談先は州・準州ごとに違い、多くはカウンシルか州の食品当局です。

目次
  1. 基準を決める機関、守らせる機関
  2. 家庭での基本
  3. 食中毒が疑われるとき
  4. 違反した店の公表(NSW)
  5. 州・準州ごとの違い
  6. 手順
  7. 日本との違い・注意点

基準を決める機関、守らせる機関

食品の基準は、オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(Food Standards Australia New Zealand、FSANZ)が定めます。基準を守らせるのは、州・準州の機関やカウンシル(地方自治体)です(FSANZのページ(新しいタブで開く))。

家庭での基本

FSANZのページ(新しいタブで開く)は、次の点を案内しています。

食品が安全か確かめる

  • Use by(安全のための期限)を過ぎた食品は食べません。
  • 包装の保存方法と調理方法に従います。
  • 生の鶏肉は、調理の前に洗いません。台所に細菌が広がるおそれがあります。

清潔にする

  • 食品を扱う前と、生の食品を触った後に、温かいせっけん水で手を洗って乾かします。
  • 調理台、まな板、調理器具、食器は、調理の前・途中・後に熱いせっけん水で洗います。

分ける

  • 生の肉と、加熱しないで食べる食品(サラダなど)は、まな板と包丁を分けます。
  • 加熱した肉を、生の肉をのせていた皿にのせません。

よく加熱する

  • 一般に、中心が70℃になるまで加熱すると安全に食べられます。
  • 鶏肉、ひき肉や巻いた肉(ソーセージ、ハンバーグなど)、レバーなどの内臓は、中心が75℃以上になるまで加熱するよう勧めています。

冷やすか、熱く保つ

  • 細菌は5〜60℃(危険な温度帯)で増えやすくなります。
  • 傷みやすい食品は5℃以下で冷蔵します。
  • 加熱した料理は、出すまで60℃より熱く保ちます。
  • 冷凍の食品は、室温で解凍しません。冷蔵庫か電子レンジで解凍します。

室温に置いた食品の扱いは次のとおりです。

室温に置いた時間扱い
2時間未満冷蔵庫に戻せる
2〜4時間すぐに食べる
4時間を過ぎた捨てる

果物や野菜は流水で洗います。せっけんや洗剤では洗いません。

食中毒が疑われるとき

FSANZは次のように案内しています。

  • 気になる食品は食べずに、地元の食品当局に連絡します。
  • 容器や包装、混ざっていた異物はとっておきます。食べ残しは冷蔵します。
  • 体調が悪くなったら、早めに医療機関を受診し、食べた物が原因かもしれないと伝えます。
  • 食中毒の症状は、数時間から数日たってから出ることがあります。直前の食事が原因とは限りません。
  • 子ども、高齢者、妊娠中の人、免疫が下がっている人は、重くなることがあります。

違反した店の公表(NSW)

NSW食品局(NSW Food Authority)は、食品安全の法律に違反した、またはその疑いのある店の一覧を公表しています。反則金の通知の一覧(新しいタブで開く)は、店名、地域、カウンシルなどで検索できます。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

飲食店や食中毒の相談先は、州・準州ごとに違います。FSANZの各州の窓口の一覧(新しいタブで開く)をもとにまとめます(2026年10月時点)。

州・準州飲食店・食品の苦情や食中毒の主な相談先
NSW小売店(精肉店を除く)や1世帯だけの食中毒はカウンシル。精肉店、アレルゲン、複数の世帯の食中毒、表示などはNSW食品局(1300 552 406、平日8:30〜17:30)
VIC飲食店、スーパーなどの食品事業者はカウンシル。精肉・鶏肉・水産物の事業者や乳製品はSafe Food Victoria(Safe Food Victoriaのページ(新しいタブで開く))
QLD飲食店やスーパーなどはカウンシル。食中毒の疑い、表示、アレルゲン、リコールは州保健省(Queensland Health)(Safe Food Production Queenslandのページ(新しいタブで開く))
WA食品や店の苦情(食中毒の疑い、アレルゲン、表示など)はカウンシル
SA食品や店の苦情(アレルゲン、異物、食中毒など)はカウンシル
ACTACT保健保護サービス(ACT Health Protection Service)
TAS食品や店の苦情(異物、アレルゲン、食中毒など)はカウンシル
NTNT保健省(食品安全ホットライン 1800 095 646)

手順

  1. 体調が悪いときは、医療機関を受診し、食べた物を伝える。
  2. 原因と思われる食品の容器や包装、レシートをとっておく。食べ残しは冷蔵する。
  3. 食べた日時、症状が出た日時、症状、店の名前と住所をメモする。
  4. 上の表の相談先(カウンシルや州の食品当局)に連絡する。

ここに注意してね!

  • 飲食店の衛生の担当は、多くの州でカウンシル(地方自治体)です。州の食品当局と担当が分かれているため、上の表で確かめます。
  • 生の鶏肉は洗わずに調理するよう、FSANZが案内しています。
  • 夜間や休日に体調が悪くなったときの受診先は「夜間・休日の受診」「電話の健康相談(healthdirect)」にあります。
  • 刺身などの生の魚は「刺身用の魚」の記事で扱っています。

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