日本人のためのオーストラリア情報
医療・保険 / 保険

救急車の保険(Ambulance cover)

ひとことで言うと

救急車の費用はメディケアの対象外です。クイーンズランド州とタスマニア州は州民の費用を州が負担しますが、ほかの州・準州では、民間医療保険の救急車の補償か、州の救急サービスの会員制度で備える仕組みです。州の制度は住んでいる州の中での扱いで、州外では変わることがあります。

目次
  1. 救急車の費用への備え方
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

救急車の費用への備え方

救急搬送などの救急車の費用は、では払われません。privatehealth.gov.au(連邦保健省の民間医療保険の情報サイト)(新しいタブで開く)では、救急車の費用への備え方として次の方法を挙げています。

  • 民間医療保険の救急車の補償(ambulance cover)
  • 州・準州の救急サービスの会員制度(subscription)。ある州・準州のみ

民間の保険会社が、州の救急サービスの年会費や搬送の費用の全部か一部を払う場合もあります。住んでいる州によっては、割引を受けられたり、補償がそもそも不要だったりします。

1回の搬送の料金は「救急車の費用」で州ごとに説明しています。

州・準州ごとの違い

privatehealth.gov.auに載っている、住んでいる州の中での扱いです(2026年10月時点)。退役軍人省(DVA)の医療カードを持つ人は、すべての州・準州で救急車が補償されます。

州・準州州民の扱い補償を用意する方法
NSWヘルスケアカード、年金受給者割引カード、高齢者ヘルスケアカードを持つ州民は、一部の救急車が無料民間医療保険
VIC年金受給者割引カードかヘルスケアカードを持つ州民は、医学的に必要な搬送が無料民間医療保険、または州の救急サービスの会員
QLD州民の救急の処置と搬送の費用は州政府が負担州民は不要。州外・海外からの人は自分で払う
WA65歳以上で連邦政府の年金を受け取る州民は、医学的に必要な緊急の救急車が無料民間医療保険、または州の救急サービスの会員
SA割引の記載なし民間医療保険、または州の救急サービスの会員
ACT年金受給者・割引・ヘルスケアカードを持つ住民は、緊急の救急車が無料民間医療保険
TAS州民の救急車の費用は、ほとんどの場合、州政府が免除州民は多くの場合不要
NT年金受給者割引カードかヘルスケアカードを持つ住民は、搬送が無料民間医療保険、または準州の救急サービスの会員

ビクトリア州では、割引カードを持つ人でも、民間の医療施設から搬送された場合は、送り出した施設が費用を払います。施設がその費用を本人に請求するかどうかは施設が決めます。

州外・海外の人の扱い

手順

  1. 住んでいる州の扱いを上の表と州の救急サービスのページで確認する。
  2. 割引カードの対象か確認する。
  3. 補償が必要な場合は、民間医療保険の救急車の補償か、州の救急サービスの会員制度を比べる。
  4. 加入前に、州外での補償、待機期間、搬送しなかった場合の料金、航空搬送の扱いなどを確認する。

費用

救急サービスの会員の年会費や保険料は、州・保険によって違います。ビクトリア州とノーザンテリトリーの会員の料金の例は「救急車の費用」に載せています。

ここに注意してね!

  • privatehealth.gov.auは、救急車の補償は保険によって違い、陸路だけ、住んでいる州だけ、搬送しない場合の出動料金は対象外などの制限がある場合があるとしています。加入前に次の点を保険会社に確認するよう勧めています。
    • 州外への旅行中も補償されるか
    • 緊急時だけか、緊急でない搬送も含むか
    • 搬送しなかった場合の出動料金は補償されるか
    • 待機期間と自己負担の有無
    • 航空搬送などの種類
  • 留学生保険()や就労ビザなどの保険()の救急車の補償の範囲は保険によって違います。それぞれ「留学生保険(OSHC)」「海外からの訪問者の保険(OVHC)」の記事で扱っています。
  • 命にかかわるときは、費用を気にせず000に電話してください。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

医療・保険救急車の費用(Ambulance costs)救急車の費用はメディケアの対象外で、州・準州ごとに料金や免除の条件が違います。クイーンズランド州とタスマニア州は州民の費用を州が負担しますが、ほかの州・準州では1回でA$1,000を超えることがあります。州の救急サービスの会員制度や、民間医療保険の救急車の補償で備えられます。医療・保険民間医療保険の仕組み(Private health insurance)オーストラリアの民間医療保険は、入院の保険(hospital cover)、入院以外の治療の保険(general treatment、extras)、救急車の保険の3種類です。加入は義務ではありませんが、私費の患者として医師を選ぶ、歯科や理学療法の費用を補う、といった使い方ができます。入院の保険はGold・Silver・Bronze・Basicの4段階に分かれています。医療・保険留学生保険(OSHC、Overseas Student Health Cover)学生ビザ(subclass 500)では、本人と同行する家族がOSHCに入り、滞在中ずっと維持することがビザの条件です。保険はオーストラリア到着日から始まっている必要があります。OSHCはGP・入院・救急車などを補償しますが、歯科・眼科などは基本の保険に含まれません。医療・保険就労ビザなどの保険(OVHC、Overseas Visitors Health Cover)OVHCは、メディケアの対象外の一時ビザの人のための民間医療保険です。Skills in Demandビザ(subclass 482)や卒業生ビザ(subclass 485)など、ビザ条件8501が付くビザでは、条件を満たす保険に入り、滞在中ずっと維持します。補償の範囲は保険ごとに違うため、内務省が示す最低限の補償と比べて選びます。医療・保険旅行保険とワーホリの保険(Travel insurance)日本から来る旅行者とワーキングホリデーの人は、原則としてメディケア(Medicare)の対象外で、医療費は全額自己負担です。内務省は、メディケアの対象外の訪問者に民間の医療保険を強くすすめています。保険は補償内容・除外事項・救急車の扱いを確かめて選びます。医療・保険緊急通報・救急(トリプルゼロ、Triple Zero 000)オーストラリアの緊急通報は「000」で、警察・消防・救急車の共通番号です。携帯電話からは112でもつながります。聴覚・発話に障害がある人はTTYで106を使えます。SMSでは通報できません。命にかかわるときは000に電話し、救急車を頼みます。