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生涯健康保険加算(Lifetime Health Cover、LHC)

在住駐在
ひとことで言うと

生涯健康保険加算(LHC)は、決められた基準日までに民間の入院の保険(hospital cover)に入らなかった人の保険料に、加算をつける制度です。加算は加入が遅れた年数に応じて1年につき2%、上限は70%です。オーストラリアに移住してきた人は、メディケアに正式に登録した日も基準日の計算に関わります。

目次
  1. LHCの仕組み
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

LHCの仕組み

生涯健康保険加算(Lifetime Health Cover、LHC)は、2000年7月1日に始まった政府の制度です。若いうちに民間の入院の保険に入り、入り続けることを促すためのものです。

privatehealth.gov.auのページ(新しいタブで開く)によると、仕組みは次のとおりです。

項目内容
対象の保険入院の保険(hospital cover)だけ。入院以外の治療の保険(extras)には関係しない
基準日「LHC基準日(LHC base day)」までに入院の保険に入れば、加算はつかない
加算の率基準日を過ぎて入ると、加入が遅れた年数に応じて1年につき2%
上限70%
加算がなくなる時期加算つきの入院の保険を10年続けると、加算が0%になる

基準日は年齢をもとに決まります。自分の基準日や加算の率は、privatehealth.gov.auの「LHC計算ツール(Lifetime Health Cover calculators)」で確認できます。

オーストラリアに移住してきた人

移住してきた人(new migrant)の基準日は、年齢で決まる通常の基準日と、に正式に登録した日から1年後の日のうち、遅いほうです。ここでいう登録は、メディケアの暫定または正式な給付の登録です(通常は青か緑のメディケアカード)。

メディケアの対象者と登録の方法は「メディケアの対象者と登録」にまとめています。

保険に入っていない期間

基準日の後に入院の保険をやめても、生涯で合計1,094日(3年から1日を引いた日数)までは、加算の扱いに影響しません。これを超えると、超えた期間に応じて2%ずつ加算が増えます。

基準日の後に入院の保険を解約して、続けて1年以上海外に行く場合、国外にいた日数は1,094日に数えません。海外にいる間に、1回につき連続90日までの一時帰国をしても、海外にいたものとして扱われます。

一時ビザの人の保険

メディケアの対象でない人が入る海外からの訪問者向けの保険()には、LHCは適用されません。OVHCについては「就労ビザなどの保険(OVHC)」で扱っています。

手順

  1. privatehealth.gov.auのLHC計算ツールで、自分の基準日と加算の率を確認する。
  2. 入院の保険に入るときは、加算の率を保険会社に確認する。
  3. 保険会社を変えるときや、保険に入っていない期間の後に入り直すときは、前の保険会社から「移行証明書(Clearance Certificate)」をもらう。法律(Private Health Insurance Act 2007)により、前の保険会社は14日以内に発行しなければなりません。

費用

加算は、入院の保険の保険料に上乗せされます。率は1年につき2%、上限70%です(2026年10月時点)。

入院の保険に入っていない、一定以上の所得の人は、確定申告でメディケア税の追加課税(MLS)がかかることがあります。LHCとは別の制度です(「メディケア税の追加課税(MLS)」)。

ここに注意してね!

  • LHCは、入る時期が遅いほど保険料が高くなる仕組みです。加入するかどうか、いつ入るかは、自分の状況に合わせて判断が必要です。
  • 加算の計算は人によって違います。計算ツールで確認するか、保険会社に問い合わせてください。
  • 民間医療保険の全体の仕組みは「民間医療保険の仕組み」を読んでください。
  • このサイトは特定の保険会社をすすめません。

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医療・保険民間医療保険の仕組み(Private health insurance)オーストラリアの民間医療保険は、入院の保険(hospital cover)、入院以外の治療の保険(general treatment、extras)、救急車の保険の3種類です。加入は義務ではありませんが、私費の患者として医師を選ぶ、歯科や理学療法の費用を補う、といった使い方ができます。入院の保険はGold・Silver・Bronze・Basicの4段階に分かれています。仕事・税金メディケア税の追加課税(MLS、Medicare levy surcharge)一定以上の所得があり、本人と家族が適切な民間の入院保険に入っていない人は、メディケア税に加えて追加課税(MLS)を払います。税率は所得に応じて1%、1.25%、1.5%です。2026–27年度は、単身者の場合、MLS用の所得がA$105,000以下なら払いません。医療・保険就労ビザなどの保険(OVHC、Overseas Visitors Health Cover)OVHCは、メディケアの対象外の一時ビザの人のための民間医療保険です。Skills in Demandビザ(subclass 482)や卒業生ビザ(subclass 485)など、ビザ条件8501が付くビザでは、条件を満たす保険に入り、滞在中ずっと維持します。補償の範囲は保険ごとに違うため、内務省が示す最低限の補償と比べて選びます。医療・保険メディケアの対象者と登録(Medicare enrolment)メディケア(Medicare)に登録できるのは、オーストラリアに住む市民・NZ市民・永住者・永住ビザの申請者(条件あり)・大臣令(Ministerial Order)の対象となる一部の一時ビザの人などです。登録はmyGovのオンラインか申込書で行います。日本のパスポートの旅行者・留学生・ワーホリは、原則として対象外です。医療・保険救急車の保険(Ambulance cover)救急車の費用はメディケアの対象外です。クイーンズランド州とタスマニア州は州民の費用を州が負担しますが、ほかの州・準州では、民間医療保険の救急車の補償か、州の救急サービスの会員制度で備える仕組みです。州の制度は住んでいる州の中での扱いで、州外では変わることがあります。医療・保険保険の苦情の相談先(Private health insurance complaints)民間医療保険の保険会社とのトラブルが解決しないときは、連邦オンブズマン(Commonwealth Ombudsman)の民間医療保険の苦情窓口に無料で相談できます。まず保険会社に苦情を伝え、それでも解決しない場合に申し立てます。OSHCやOVHCも、オーストラリアに登録された保険会社なら対象です。