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住宅ローン(Home loan、Mortgage)

在住駐在
ひとことで言うと

オーストラリアの住宅ローンは、金利の種類(変動・固定・一部固定)、返済方法(元利返済・利息のみ)、オフセット口座などの機能で選びます。比較には、すべての金融機関で同じ形式の「Key Fact Sheet」が使えます。頭金が20%未満だと住宅ローン保険がかかることがあります。返済が難しくなったら、早めに金融機関に相談しましょう。

目次
  1. ローンの組み立てと選び方
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

ローンの組み立てと選び方

住宅ローン(Home loan、Mortgage)は、多くの人にとって最も大きく、最も長い借金です。金利のわずかな差も、長い期間では大きな差に。この記事は制度と比べ方の説明で、特定の金融機関や商品をすすめるものではありません。

返済方法

  • 元利返済(Principal and interest、P&I):借りた元金と利息を毎回返し、決めた期間(例:30年)で返し終えます。多くの人がこの方法です。
  • 利息のみ(Interest-only):最初の一定期間(例:5年)は利息だけを払います。元金は減らず、期間が終わると返済額が上がります。

返済期間が短いほど毎回の返済額は高くなりますが、払う利息の総額は少なくなります。

金利の種類

  • 変動金利(Variable):金融機関の判断で上がったり下がったりします。
  • 固定金利(Fixed):決めた期間(多くは1〜5年)は金利と返済額が変わりません。
  • 一部固定(Split):ローンの一部を固定、残りを変動にします。

Moneysmartが示すオーストラリア準備銀行の統計では、2026年8月の新しい住宅ローン(自己居住用・元利返済)の平均金利は6.16%でした(2026年10月時点の表示)。

機能と手数料

オフセット口座(Offset account)、繰上返済分の引き出し(Redraw)、与信枠(Line of credit)などの機能があります。例えば、A$75万のローンにオフセット口座があり、A$5万を預けておけば、利息はA$70万に対してかかります。ただし、機能が多いローンは費用が高くなることがあります。使わない機能に払う価値があるかを考えます。

Key Fact Sheetで比べる

住宅ローンの「Key Fact Sheet」は、すべての金融機関で同じ形式の比較表で、提供が義務づけられています。借りる予定の額で、少なくとも2つの金融機関のものを取り寄せ、次の点を比べます。

  • 年利(Interest rate)
  • 利率と多くの手数料をまとめた比較金利(Comparison rate)
  • 返済の総額、毎月の返済額
  • 契約時の手数料(Establishment fees)と継続の手数料(Ongoing fees)

Key Fact Sheetに載らない点(繰上返済の手数料、途中で借り換えるときの違約金(Break costs)、固定金利が終わったあとの金利など)は、金融機関に直接確認します(比べ方はMoneysmartのページ(新しいタブで開く)にも)。

頭金と住宅ローン保険

Moneysmartは、頭金の目安を購入価格の20%と購入の諸費用としています。頭金が20%あれば、住宅ローン保険(Lenders Mortgage Insurance、LMI)を払わずに済みます。初めて家を買う人などは、連邦の5%頭金制度で、少ない頭金でもLMIなしで借りられる場合があります。条件は初めての住宅購入の支援で説明しています。

借りられる額は、収入、ほかの借金、頭金と貯蓄、信用情報(Credit report)によって決まります。金利が上がった場合の返済額も計算し、余裕を持たせることが勧められています。信用情報は信用情報(クレジットレポート)で説明しています。

モーゲージブローカー

モーゲージブローカー(Mortgage broker)は、借りる人と金融機関の間に入って住宅ローンを探す仲介業者です。ブローカーは、借りる人の最善の利益(Best interests)に沿って提案する義務があります。

  • 会う前に、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の登録(Professional Registers Search)で、信用業の免許(Credit Licensee)か、その代理人(Credit Representative)かを確認します。
  • ブローカーは通常、金融機関から手数料を受け取ります。受け取る手数料について、借りる人に知らせる必要があります。
  • 借りる人から直接手数料をとる場合は、書面の見積もりに署名してからでなければ請求できません。
  • 複数の選択肢を示してもらい、なぜそのローンが自分の利益になるのかを説明してもらいます。

ブローカーの使い方は、Moneysmartのブローカーのページが詳しく案内しています。

手順

  1. 予算を立て、頭金を貯める。
  2. Moneysmartの住宅ローン計算ツール(Mortgage calculator)などで、借りられる額と返済額を試算する。
  3. 少なくとも2つの金融機関から、Key Fact Sheetと条件を取り寄せて比べる(ブローカーを使ってもよい)。
  4. 必要に応じて事前承認(Pre-approval)を受ける。事前承認は3〜6か月有効で、ローンを組む義務はありません。
  5. 物件が決まったら、金融機関に知らせて本申し込みをする。
  6. 決済(Settlement)の日に所有権が移り、ローンの返済が始まります。決済までの流れは不動産購入の流れにまとめています。

費用

金利のほか、契約時の手数料、継続の手数料、機能の利用料、LMI、固定金利の途中解約の違約金などがかかることがあります。金額は金融機関と商品で違い、Key Fact Sheetで見比べられます(2026年10月時点)。

返済が難しくなったら

  • 金融機関には返済困難(Financial hardship)の担当があります。返済条件の変更や、一時的な返済の停止・減額(Hardship variation)を相談できます。
  • 金融機関は、申し出から21日以内に結果を書面で知らせる必要があります。断る場合は理由を示します。
  • 納得できない場合は、金融機関の苦情窓口に申し立て、それでも解決しなければ、無料のオーストラリア金融苦情機関(Australian Financial Complaints Authority、AFCA)に申し立てられます。
  • 返済が遅れると、金融機関は催告(Default notice)を送ることがあり、通知から30日以内に遅れた分などを払うよう求められます。その後、法的手続きに進むことがあります。催告を受けたら放置せず、すぐに金融機関か無料の法律相談に連絡してください。
  • 無料の家計相談は、National Debt Helpline(1800 007 007)で受けられます。

相談の進め方はMoneysmartの返済困難のページにもまとまっています。

ここに注意してね!

  • 変動金利は、金融機関の判断で上がったり下がったりします。金利が上がった場合の返済額も試算しておいてください。
  • オフセット口座などの機能は、使い方によっては利息を減らせますが、その分の手数料がかかることがあります。手数料とのバランスで判断してください。
  • 比較サイトは企業が運営していて、広告で収益を得ていることがあり、すべての選択肢を載せているとは限りません(Moneysmartのページに明記)。
  • 一時ビザの人や外国人に当たる人は、購入に連邦の承認や印紙税の上乗せが必要な場合があるため、先に外国人の不動産購入の記事に目を通しておきましょう。
  • ローンの選択は個別の事情で変わります。判断に迷う場合は、免許を持つブローカーや金融機関、ファイナンシャル・カウンセラーに相談してください。

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