日本人墓地(Japanese cemeteries in Australia)
オーストラリアには、日本人が眠る墓地がいくつかあります。代表的なのは、第二次世界大戦で亡くなった日本人などが眠るニューサウスウェールズ州(NSW)カウラの日本人戦争墓地と、真珠貝採取で亡くなった日本人ダイバーの墓が残る西オーストラリア州(WA)のブルームと、クイーンズランド州(QLD)の木曜島の墓地です。
2種類の日本人墓地
オーストラリアの日本人墓地は、大きく分けて2種類あります。第二次世界大戦にかかわる戦争墓地と、オーストラリアに渡って真珠貝採取などで亡くなった日本人の墓地です。
| 墓地 | 州 | 主に眠っている人 |
|---|---|---|
| カウラ日本人戦争墓地 | NSW | 第二次世界大戦で亡くなった日本人など(「カウラと日本」) |
| ブルーム墓地の日本人区画 | WA | 真珠貝採取のダイバーなど |
| 木曜島墓地 | QLD | 真珠貝採取のダイバーなど |
カウラ日本人戦争墓地
1964年、日本政府との合意によってカウラに日本人墓地がつくられました(カウラ・カウンシルの資料(PDF)(新しいタブで開く))。設計は東京の建築家(Shigeru Yura)。
在オーストラリア日本国大使館のページ(新しいタブで開く)では、戦後の1964年に完成した日本人戦争墓地に、集団脱走事件の犠牲者や各地から集められた戦死者など522人の日本人が埋葬されているとしています。
捕虜収容所の跡地は、約5kmにわたって約2,000本の桜が植えられた「サクラ・アベニュー(Sakura Avenue)」で、オーストラリア人と日本人の戦争墓地につながっています。
カウラの捕虜収容所と1944年の集団脱走事件、日本庭園は「カウラと日本」で取り上げています。
ブルーム墓地の日本人区画
ブルーム墓地の日本人の墓には、石のオベリスクが使われています。西オーストラリア州文化遺産評議会のデータベース(inHerit)(新しいタブで開く)の記載は次のとおりです。
- ブルームの真珠貝採取のダイバーの多くが日本人だったため、日本人墓地は、1913年に減圧室が寄贈されるまで、毎年多くのダイバーが潜水病で亡くなったことを伝えています。
- 葬られている人の多くは、本州の和歌山から来た人々です。
- 傷んだ墓石は、1980年代の初めに新しい黒い御影石の墓石に取り替えられました。
- 墓地は、2008年11月18日に州の文化遺産登録簿(State Register)に登録されています。
ブルームで働いた日本人の歴史は「ブルームの真珠産業と日本人」にまとめています。
木曜島墓地
木曜島には700を超える日本人の墓があります(トレス・シャイア・カウンシルのページ(新しいタブで開く))。1979年8月15日には、日本の領事館が追悼の記念碑を墓地に建てました。島と日本人のかかわりは「木曜島と日本人」へ。
日本との違い・注意点
- 墓地は追悼の場所であり、地域の人々にとっても大切な場所です。静かに敬意をもって訪れてください。
- 開いている時間や立ち入りのルールは、訪れる前に各カウンシルのページで確かめておくと安心です。
- ほかの地域の日本人の墓は、それぞれのカウンシルが問い合わせ先になります。
この記事をシェアする