喫煙と電子たばこのルール(Smoking and vaping)
屋内の公共の場所での喫煙は全国で違法で、屋外の禁煙場所は州・準州ごとに違います。電子たばこ(vape)は2024年7月から、薬局で禁煙などの治療用としてだけ売られ、たばこ店などでの販売は違法です。海外から通販で個人輸入することもできません。多くの州で、禁煙場所では電子たばこも使えません。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
たばこ(全国共通のルール)
保健・障害・高齢者省のたばこの法律のページ(新しいタブで開く)に載っている、全国共通のルールです。
- 18歳未満の人にたばこ製品を売る、渡すのは違法。
- 電車・飛行機・バスなどの公共交通、オフィスビル、ショッピングモール、学校、映画館、空港など、屋内の公共の場所での喫煙は違法。
- 未成年者が乗っている車の中での喫煙は違法。未成年者の年齢は州・準州で違う(16歳未満、17歳未満、18歳未満)。
- たばこはすべて、決められた色の無地の包装(plain packaging)で売られ、健康警告の文と写真が付く。
- 税金が払われていないたばこ(密輸品など)は違法。製造・輸入・販売・所持で、最長10年の禁錮と重い罰金の対象になる。
屋外の禁煙場所は、主に州・準州の法律で決まっています(下の表)。オーストラリアに持ち込めるたばこの量には上限があります(「免税範囲」)。
電子たばこ(全国のルール)
2024年7月1日からのルールは次のとおりです(2026年10月時点、医薬品行政局(Therapeutic Goods Administration、TGA)の電子たばこの個人向けページ(新しいタブで開く))。
- 電子たばこを売れるのは、参加している薬局だけ。禁煙やニコチン依存の治療用として、医療上適切な場合に限る。
- たばこ店、電子たばこ専門店、コンビニなどが電子たばこを売るのは違法。ニコチンが入っていなくても同じ。
- 使い捨てのものや、治療用でない電子たばこの輸入・製造・販売・商業目的の所持・広告は禁止。
- 治療用の電子たばこの味は、無香料・ミント・メンソール・たばこ味に限られる。
薬局で買う2つの方法
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 薬剤師の判断(pharmacist model) | 18歳以上で、ニコチン濃度20mg/mL以下のもの。処方箋なしで、薬剤師との相談が必要。本人確認と年齢確認があり、1か月に1か月分まで |
| 処方箋(prescription model) | 医師かナースプラクティショナーの処方箋が必要。18歳未満、20mg/mLを超える濃度、州・準州の法律で処方箋が必要な場合など |
これらは州・準州の決まりにも従います。薬剤師や医師は、電子たばこを出す義務はありません。TGAは、国の承認(ARTGへの登録)を受けた治療用の電子たばこはまだなく、禁煙の第一の手段ではないと説明しています。
個人で持つ・持ち込む
- 少量を個人で使うために持っていることは、国の電子たばこの改革では罰せられません。罰則の対象は、違法な電子たばこの業者です。ただし、処方されていないニコチン入りの電子たばこの所持を禁じている州・準州もあります。
- 海外の店やウェブサイトから、個人で使うために輸入することはできません。処方箋があってもできません。国境で見つかると、オーストラリア国境警備隊(ABF)が没収・廃棄できます。
- 船か飛行機で入国する人は、旅行者の特例(traveller’s exemption)で少量を持ち込めます。本人か、同じ便で一緒に入国する世話をしている人の治療用に限ります。上限は、電子たばこ本体2個、カートリッジなどの付属品20個、液体200mLです。
子どもの誤飲
TGAは、電子たばこの液体は子どもには少量(3〜10mL)でも命にかかわることがあるとしています。飲み込んだ、皮膚や目についたなどの疑いがあれば、すぐに医療を受けるか、毒物情報センター(Poisons Information Centre、13 11 26)に相談します(「中毒の相談」)。
州・準州ごとの違い
州・準州の公式ページに書かれている主な屋外の禁煙場所です(2026年10月時点)。ここに挙げていない場所もあり、全体は各ページに載っています。
| 州・準州 | 主な屋外の禁煙場所 | 車(子どもが同乗) | 電子たばこ |
|---|---|---|---|
| NSW | 子どもの遊具から10m以内、公共のプール、スポーツの観客席、駅・バス停・フェリー乗り場・タクシー乗り場、公共の建物の出入口から4m以内、飲食店の屋外席(NSW Health(新しいタブで開く)) | 16歳未満 | 禁煙場所では禁止 |
| VIC | 屋外の飲食席、駅・電停・バス停、学校・保育施設の敷地と入口から4m以内、遊具・スケートパークから10m以内、公共プールの敷地内、監視付きビーチの旗の間と各旗から50m以内など(VIC保健省(新しいタブで開く)) | 各州の公式ページで確認 | 禁煙場所では禁止 |
| QLD | バス停・タクシー乗り場から5m以内、建物の入口から5m以内、遊具・スケートパークから10m以内、監視付きビーチの旗の間、公共のプール、屋外の飲食席とその5m以内、学校・病院とその5m以内など(QLD政府(新しいタブで開く)) | 16歳未満 | 禁煙場所では禁止 |
| WA | 屋内の公共の場所の入口から5m以内、屋外の飲食席、監視付きビーチの旗の間、遊具から10m以内(HealthyWA(新しいタブで開く)) | 17歳未満 | 禁煙場所では禁止 |
| SA | 学校・保育施設とその境界から10m以内、建物の入口から10m以内、病院の敷地と境界から10m以内、屋外の公共プール、ビーチの旗の間と旗から50m以内、桟橋の下とその5m以内など(Preventive Health SA(新しいタブで開く)) | 各州の公式ページで確認 | 禁煙場所では禁止 |
| TAS | 公共の建物の入口から3m以内、歩行者モール、監視付きビーチの旗の間、公共プールの屋外、食事ができる時間の屋外の飲食席、遊具から10m以内、競技場から20m以内、バスモールとバス停から3m以内、多くの公共イベント(TAS保健省(新しいタブで開く)) | 18歳未満 | 禁煙場所では禁止 |
| ACT | 屋外の飲食席、未成年向けの音楽・ダンスのイベント、州政府が管理する遊具から10m以内、交通の乗り換え拠点、バス・電車・ライトレール・タクシーの乗り場から5m以内など(ACT政府(新しいタブで開く)) | 16歳未満 | 禁煙場所では禁止 |
| NT | バス・バス停・乗り換え拠点(NT政府(新しいタブで開く))、酒類販売の店の飲食・飲み物を出す場所や出入口(NT政府(新しいタブで開く)) | 各州の公式ページで確認 | 公共交通の場所では禁止 |
罰金の例
| 州・準州 | 罰金 |
|---|---|
| NSW | その場での罰金A$300 |
| WA | 違反通知A$500、裁判では最高A$2,500 |
| NT | 公共交通の場所で最高20ペナルティユニット |
| そのほか | 各州の公式ページで確認 |
ACTでは、禁煙場所での喫煙が続く問題をAccess Canberra(13 22 81)に連絡できます。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本で買った電子たばこを、旅行者の特例の上限を超えて持ち込んだり、通販で取り寄せたりすることはできません。
- 多くの州・準州では、禁煙の場所では電子たばこも使えません。
- 州によっては、18歳未満と思われる人のたばこ製品を警察が没収できます。
- 禁煙の相談は、Quitline(13 7848)で受けられます。
- 飲酒などほかのルールは「知っておきたい法律とマナー」にまとめています。
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