飲酒・薬物の法律(Alcohol and drug laws)
大麻(cannabis)、MDMA、覚醒剤、ヘロインなどは違法な薬物です。少量の所持の扱いは州・準州で違い、罰金や健康についての面談で済む制度がある州もありますが、合法になったわけではありません。体内に違法薬物が少しでもある状態での運転は違法です。お酒は18歳以上で、飲酒運転の基準は全国で血中アルコール濃度0.05です。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
違法な薬物
保健・障害・高齢者省の薬物の法律のページ(新しいタブで開く)は、違法な薬物の例として次のものを挙げています。
- 覚醒剤などのアンフェタミン類(amphetamines)
- 大麻(cannabis、marijuana)
- MDMA(ecstasy)
- ヘロイン(heroin)
処方薬を処方されずに使うことや、決められた使い方以外で使うことも、違法な薬物の使用に含まれます。
薬物の法律には、国(連邦)の法律と州・準州の法律があります。よくある違反は次のとおりです。
- 所持(育てる、作る、使うための道具を含むことがある)
- 使用
- 製造(栽培を含む)
- 輸入
- 販売・譲渡(trafficking)
重い薬物犯罪は、国の刑法(Criminal Code Act 1995)にも定められています。罰則は州・準州によって違います。
医療用の大麻
医療用の大麻製品の一部は、医薬品行政局(Therapeutic Goods Administration、TGA)の制度のもとで、医師の処方があり、条件を満たす患者だけが使えます。処方のルールは州・準州によって違います。
薬物と運転
路上での薬物検査は、各州・準州で広く行われています。お酒は血中アルコール濃度0.05以上が違反ですが、違法薬物は体内に少しでもあれば違反です。罰則には、運転の禁止、罰金、禁錮があります。QLD州政府のページ(新しいタブで開く)は、医療用の大麻を含め、違法薬物が体内にある状態で運転してはいけないとしています。
お酒
お酒を買う、営業許可のある店で飲むのは、全国で18歳以上です。公共の場所での飲酒の制限は州・準州や地域ごとに違います(「知っておきたい法律とマナー」「お酒の購入と飲酒のルール」)。飲酒運転の基準は「飲酒運転の基準」にまとめています。
職場の薬物検査
保健省の説明では、職場によっては、働く条件として薬物やアルコールの検査を受けることがあります。航空、建設、運輸などは検査が義務の業界です。
州・準州ごとの違い
少量の薬物の所持の扱いは、州・準州で違います。各州の公式ページで確認できた内容です(2026年10月時点)。どの州・準州でも、薬物は違法で、警察に没収されます。
| 州・準州 | 少量の所持の扱い(主な点) |
|---|---|
| NSW | 18歳以上の少量の所持などに、A$400の反則金(CIN)か、電話での健康面談で済ませる制度(Early Drug Diversion Initiative、EDDI)。2回まで。大麻は30グラムまで警告(caution)の制度(州政府(新しいタブで開く)) |
| VIC | 各州の公式ページで確認 |
| QLD | 違法薬物の所持・栽培・製造は違法。使った・使うための道具の所持も違法 |
| WA | 14歳以上で大麻10グラム以下の所持などに、大麻の面談(Cannabis Intervention Session)を受ける通知(CIR)を出せる。大人は1回だけ。大麻の草木の所持や栽培は対象外(州精神保健委員会(新しいタブで開く)) |
| SA | 各州の公式ページで確認 |
| ACT | 2023年10月28日から、少量の所持にA$100の罰金か健康面談。大人の少量の大麻(乾燥50グラム、収穫後150グラム)の所持には罰則がない。違法薬物であることは変わらない(ACT政府(新しいタブで開く)) |
| TAS | 各州の公式ページで確認 |
| NT | 違法薬物(大麻を含む)の所持・譲渡・製造は違反(準州政府(新しいタブで開く)) |
- NSWのEDDIは、18歳未満、薬物の譲渡・輸入・製造、少量を超える量、薬物運転には使えません。この制度でも、薬物の所持と使用は違法のままだと州政府は説明しています。
- ACTでは、少量を超えて取引の量より少ない所持は最高A$8,000の罰金と最長6か月の禁錮の対象です。薬物の譲渡と製造は違法のままです。ACT警察は、薬物を合法にしたわけではないと説明しています(ACT警察(新しいタブで開く))。
- 量の基準や制度の内容は変わることがあります。
手順
薬物やお酒の悩みを相談する
- 全国のアルコール・薬物の相談電話(National Alcohol and Other Drug Hotline、1800 250 015)に電話する。
- 命にかかわる緊急のときは、000に電話する。
法律の手続きで困ったら
- 法律の手続きについては、無料の法律相談を使う(「無料の法律相談」)。
- 英語に不安があれば通訳を頼む(「無料の通訳サービス(TIS National)」)。
費用
罰金の額は州・準州と違反の内容によって違います。NSWのEDDIの反則金はA$400、ACTの少量の所持の罰金はA$100です(2026年10月時点)。健康面談を受ければ罰金を払わずに済む制度があります。
ここに注意してね!
- 一部の州・準州で少量の所持の扱いが軽くなっていても、薬物が合法になったわけではありません。州・準州を移動するとルールが変わります。
- 個別の事情は、弁護士や無料の法律相談の窓口へ。
- 医療用の大麻を処方されていても、QLDでは体内にある状態での運転は違法とされています。
- たばこと電子たばこのルールは「喫煙と電子たばこのルール」、薬や食品の持ち込みは「持ち込み禁止品と検疫」の記事で扱っています。
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