州・準州の推薦(State and territory nomination)
ひとことで言うと
州推薦の技術ビザ(subclass 190)と地方の技術ビザ(subclass 491)は、州・準州政府の推薦を受けないと内務省から招待されません。推薦の基準と申し込み方法は8つの州・準州ごとに違い、多くはSkillSelectのEOIに加えて州への登録が必要です。
ここは大事だよ
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
推薦の仕組み
州・準州の推薦(nomination)は、州・準州政府が、その地域に必要な技能を持つ人を技術ビザに推薦する仕組みです。対象は次の2つのビザです。
| ビザ | 種類 | 推薦によるポイント |
|---|---|---|
| 州推薦の技術ビザ(Skilled Nominated、subclass 190) | 永住 | 5点 |
| 地方の技術ビザ(Skilled Work Regional (Provisional)、subclass 491) | 暫定(地方限定) | 15点 |
491は、州・準州の推薦のほか、対象の親族のスポンサーでも申請できます。ポイントの数え方は「ポイントテスト」で説明しています。
内務省のsubclass 190のページ(新しいタブで開く)によると、仕組みは次のとおりです。
- SkillSelectで関心表明(EOI)を出すと、州・準州政府の機関がEOIを見ることができる。
- 推薦を受けた人だけが、内務省から招待される。
- 推薦の基準は州・準州ごとに違う。詳しくは各州・準州の機関に直接問い合わせる。
- 申請のあとで州・準州が推薦を取り消すと、ビザの申請は無効になる。
推薦を受けても、ビザが発給されるとは限りません。内務省のビザの条件も、すべて満たす必要があります。
州・準州ごとの違い
各州・準州の公式ページで確認できた内容です(2026年10月時点)。推薦の枠、対象の職業、受付の状況は年度ごとに変わります。申し込む前に、必ず各州・準州のページで最新の情報を確かめてください。
| 州・準州 | 担当機関 | 申し込みの流れ | 公式ページ |
|---|---|---|---|
| NSW | Investment NSW | SkillSelectのEOIのみ。州から招待を受ける。直接の申し込みはできない | nsw.gov.au(新しいタブで開く) |
| VIC | ビクトリア州政府(Live in Melbourne) | EOIに加えて、州に登録(Registration of Interest、ROI)を出す。選ばれると推薦の申請に招待される | liveinmelbourne.vic.gov.au(新しいタブで開く) |
| QLD | Migration Queensland | EOIを出したあと、州のサイトでROIを出す | migration.qld.gov.au(新しいタブで開く) |
| WA | WA Migration Services(州の職業訓練・労働力開発省) | EOIが選ばれると、メールで招待され、Migration WA Portalで推薦を申請する | migration.wa.gov.au(新しいタブで開く) |
| SA | 南オーストラリア州政府(Move to South Australia) | 州の条件を満たす人が、Skilled and Business Migration portalで推薦を申請する。卒業生・州内の就労者・地方・国外の人などの枠がある | migration.sa.gov.au(新しいタブで開く) |
| ACT | ACT政府 | EOIを出したあと、「キャンベラ・マトリックス(Canberra Matrix)」で関心を示す。順位の高い人が推薦の申請に招待される | act.gov.au(新しいタブで開く) |
| TAS | Migration Tasmania | EOIを出したあと、Migration Tasmania GatewayでROIを出す。競争力の高い人が推薦の申請に招待される | migration.tas.gov.au(新しいタブで開く) |
| NT | MigrationNT(NT政府) | 推薦の申請を出す。ビザの発給後、少なくとも3年間NTに住み、指名した職業で働くことを約束する | australiasnorthernterritory.com.au(新しいタブで開く) |
各州・準州のページで確認できた主な点
- NSW:subclass 190の推薦では、NSWで指名した職業に週20時間以上就いている、NSWに6か月以上続けて住んでいる、国外に6か月以上続けて住んでいる、のいずれかが必要です。職業はNSWの技能リスト(NSW Skills List)に載っている必要があります。
- ACT:キャンベラ・マトリックスは、ACTでの居住期間、職業、仕事、英語、学歴、家族などを点数にする仕組みです。2026-27年度の推薦枠は、ACTのページでまだ確定していないと案内されています(2026年10月時点)。
- NT:2026-27年度は申し込みが十分に集まったとして、国外からの新しい申請は受け付けていません。国内の一部の人だけを例外として受け付けています(2026年10月時点)。
- TAS:subclass 190と491の職業リストにある職業は、少なくとも1つのTASの推薦の枠の対象になると案内されています。
手順
- 内務省のビザの条件(職業、技能審査、年齢、英語力、点数)を確かめる。
- 住みたい州・準州の推薦の条件と、受付の状況を確かめる。
- SkillSelectでEOIを出し、希望する州・準州を選ぶ。
- 州・準州によっては、ROIなどの登録をする。
- 州・準州から招待を受けたら、推薦を申請する。
- 推薦されると、内務省から招待が届く。60日以内にビザを申請する。
- ビザの発給後は、州・準州との約束(住む地域や期間など)を守る。
費用
州・準州への推薦の申請料は、州ごとに違います。公式ページで確認できた金額は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 州 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| SA | subclass 190・491の推薦の申請 | A$394 |
| SA | ROI | 無料 |
| WA | 推薦の申請(返金なし) | A$200 |
QLDのページでは、subclass 190・491の推薦の申請料は「追って案内(To be advised)」となっています。ほかの州・準州の金額は、各州・準州の公式ページに載っています。ビザの申請料は「技術移民とSkillSelect」にまとめています。
ここに注意してね!
- 推薦を受けた人は、その州・準州に住み、働くことが期待されます。NTは少なくとも3年間と明記しています。
- 州・準州が推薦を取り消すと、ビザの申請は無効になります。
- 推薦は仕事の保証ではありません。NTのページは、仕事と住まいは自分で探すよう案内しています。
- TASの州政府は、ビザの選び方について助言できないと案内しています。個別の相談は、登録移民エージェントや弁護士にしてください(「登録移民エージェントと相談先」)。
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ビザ・移住永住者の再入国ビザ(Resident Return visa、subclass 155・157)永住ビザで国外から戻れる期間(トラベル・ファシリティ)が切れたあとに、永住者として再入国するためのビザです。過去5年間に合計2年以上オーストラリアにいた人は、原則として5年間の再入国ビザが出ます。申請料は2026年10月時点でA$1,475です。ビザ・移住技術独立ビザ(Skilled Independent visa、subclass 189)雇用主や州・準州の推薦なしで申請できる、ポイント制の永住ビザです。SkillSelectで関心表明(EOI)を出し、内務省の招待を受けてから申請します。招待の時点で45歳未満、65点以上などが必要で、申請料は2026年10月時点で本人A$6,135からです。ビザ・移住州推薦の技術ビザ(Skilled Nominated visa、subclass 190)州・準州政府の推薦を受けた技術者が、永住者として暮らし働くためのポイント制のビザです。SkillSelectで関心表明(EOI)を出し、州・準州に推薦されると内務省から招待されます。推薦で5点が加わり、申請料は2026年10月時点で本人A$6,140からです。
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ビザ・移住技術移民とSkillSelect(関心表明・EOI)ポイント制の技術移民(subclass 189・190・491)は、オンラインのSkillSelectで関心表明(EOI)を出し、内務省から招待を受けてから申請します。EOIは無料で、書類の提出は不要です。subclass 189・190の招待には、65点以上と、招待時に45歳未満であることなどが必要です。ビザ・移住ポイントテスト(Points test)技術移民のsubclass 189・190・491は、年齢・英語力・職歴・学歴などを点数にするポイントテストで65点以上が必要です。点数は招待を受けた時点で数えます。190は州・準州の推薦で5点、491は推薦か親族のスポンサーで15点が加わります。ビザ・移住永住ビザの種類(Permanent visas)永住ビザ(Permanent visa)を持つと、オーストラリアに無期限に住み、働き、学ぶことができます。主な道は、雇用主の推薦、ポイント制の技術移民、地方での居住を経た申請、パートナーなど家族のビザです。ビザごとに条件と申請料が違います。ビザ・移住地方の就労・永住の制度(Regional migration)シドニー・メルボルン・ブリスベン以外のほとんどの地域は、移民制度の上で「指定された地方(designated regional areas)」です。地方で暮らし働くことを条件とするビザ(subclass 491・494)があり、条件を満たせば3年後に永住ビザ(subclass 191)を申請できます。対象地域は郵便番号で決まります。ビザ・移住職業リスト(Skilled occupation list)技術移民や雇用主スポンサーのビザでは、申請する職業が対象の職業リストに載っている必要があります。内務省の職業リストでは、職業ごとに分類コード(ANZSCO)、載っているリスト(CSOL、MLTSSL、STSOL、ROL)、技能審査の機関を確認できます。リストは見直されることがあります。ビザ・移住技能審査(Skills assessment)技術移民や一部の雇用主スポンサーのビザでは、職業ごとに決められた審査機関(assessing authority)の技能審査が必要です。審査の手続き・期間・費用は機関ごとに違い、有効期間は記載がなければ3年です。審査には時間がかかるため、早めの準備が勧められています。ビザ・移住登録移民エージェントと相談先(Registered migration agents)ビザ申請の助言や書類作成を報酬を受けて手伝えるのは、登録移民エージェント(RMA)と弁護士だけです。エージェントに頼む前に、移民エージェント登録局(OMARA)の登録簿で登録と処分歴を確認できます。