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雇用か請負か(Employee or contractor)

ひとことで言うと

働く人が従業員(employee)か請負人(independent contractor)かで、税金、スーパー、最低賃金などの権利が変わります。ABNを持っている、請求書を出す、契約書に「請負」と書いてある、というだけでは請負人になりません。判断は働き方の全体で決まります。

目次
  1. 従業員と請負人
  2. 手順
  3. 日本との違い・注意点
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ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

従業員と請負人

従業員(employee)は、事業の一員として働く人です。請負人(independent contractor)は、自分の事業として、相手の事業にサービスを提供する人です。

ATOは、どちらになるかで、事業者の税金(源泉徴収など)とスーパーの義務が変わるとしています。主な違いは次のとおりです。

項目従業員請負人
スーパー雇用主が払う主に労働に対して報酬を受ける契約などでは、相手の事業者が払う
給与・労働条件従業員としての給与・条件の権利がある従業員と同じ給与・条件の権利はない
その仕事についてはABNを取得できない事業を営んでいれば取得できる

よくある誤解

ATOは、次のことは請負人かどうかの判断に関係ないとしています。

  • 働く人がABNを持っている
  • 事業名を登録している
  • 請求書(invoice)を出して支払いを受けている
  • 契約書に「請負人」と書いてある
  • 業界でみな請負として扱っている
  • 本人が請負を希望している
  • 短期の仕事や繁忙期だけの仕事である

ABRも、従業員として働く仕事にはABNを取得できないとしています。雇用主は、採用の条件としてABNを求めるべきではありません。

税金とスーパーの判断(ATO)

税金とスーパーについては、ATOは働く人と結んだ契約の権利と義務を見て判断するとしています。契約は書面でも口頭でも、その組み合わせでもかまいません。

中心となる考え方は、働く人が「その事業の一員として働いているか(serving in your business)」です。ATOは、次のような点を示しています。

点従業員の傾向請負人の傾向
指示・管理事業者が、仕事の方法・場所・時間を管理する権利を持つ働く人が方法・場所・時間を選べる
事業との関係事業の代表として働く自分の事業のために働く
報酬時間、出来高、歩合で払われる決まった成果に対して払われる(定額が多い)
再委託自分で働く必要がある契約で他人に任せることができる
道具事業者が用意する、または手当や精算がある自分で用意し、手当や精算はない
リスク損害などのリスクを事業者が負う自分で負う

どれか1つで決まるものではありません。見習い(apprentice)、訓練生(trainee)、作業員(labourer)、職人の助手(trades assistant)は、常に従業員として扱われます。

請負人でも、主に自分の労働に対して報酬を受ける契約などでは、スーパーの対象になります。

労働法の判断(Fair Work)

働く人の権利を定める公正労働法(Fair Work Act)でも、従業員か請負人かを判断します。公正労働オンブズマン(Fair Work Ombudsman)は、2024年8月26日から判断の方法が変わったと説明しています。

事業の種類使う判断の方法
会社(名前に「Pty Ltd」や「Ltd」があることが多い)などの事業2024年8月26日以降の仕事は「関係全体の判断(whole of relationship test)」
NSW・SA・QLD・VIC・TASの個人事業主やパートナーシップなど「関係の開始時の判断(start of relationship test)」

関係全体の判断では、契約の内容に加えて、実際の働き方も考えます。Fair Work Ombudsmanが挙げる主な点は次のとおりです。

  • 仕事の方法をどれだけ管理されているか
  • 金銭的な責任とリスクを誰が負うか
  • 道具や設備を誰が用意するか
  • 仕事を他人に任せられるか
  • 働く時間の決まり方
  • 仕事が続く見込みがあるか

Fair Work Ombudsmanは、自分では従業員か請負人かを決められないとしています。確認が必要なときは、法律の専門家に相談するよう案内しています。

偽装請負(Sham contracting)

実際には従業員なのに、請負人だと伝えて働かせることを、偽装請負(sham contracting)といいます。事業者が請負人だと合理的に信じていない場合は、違法です。

手順

  1. 契約の内容(書面・口頭)と、実際の働き方を書き出す。
  2. ATOの従業員と請負人の違いのページ(新しいタブで開く)で、税金とスーパーの考え方を確認する。
  3. Fair Work Ombudsmanの請負人のページ(新しいタブで開く)で、労働法の考え方を確認する。
  4. 判断に迷うとき、従業員なのに請負として扱われていると思うときは、Fair Work Ombudsman、ATO、または法律の専門家に相談する。

ここに注意してね!

  • 「ABNを取ってから働いて」と言われても、それだけで請負人になるわけではありません。
  • 同じ人でも、仕事ごとに従業員になったり請負人になったりします。
  • 税金・スーパーの判断(ATO)と、労働法の判断(Fair Work)は、別々の法律に基づいています。それぞれの公式ページで確認してください。
  • 給料や権利の相談先は「Fair Work Ombudsmanと相談先」で説明しています。

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