Fair Work Ombudsman(公正労働オンブズマン)と相談先
ひとことで言うと
Fair Work Ombudsman は、職場の権利と義務について無料で情報と助言を提供し、法令違反を調査する連邦政府の機関です。賃金や休暇の相談は電話 13 13 94 で受け付け、英語が苦手な人は通訳サービス(TIS、131 450)を無料で使えます。
ここは大事だよ
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
公正労働オンブズマン(FWO)とは
公正労働オンブズマン(Fair Work Ombudsman、FWO)は、オーストラリアの職場のルールを担当する連邦政府の機関です。Fair Work Act 2009 で、主に次の役割が決められています。
- 雇用主と従業員に、教育・支援・助言・案内を行う
- 職場の法律が守られるよう促し、確認する
- Fair Work Act の違反を調べる
- 必要に応じて法的な措置をとる
相談できること・できないこと
| 相談できること | FWO では扱わないこと |
|---|---|
| 賃金・給料 | 税金 |
| アワードの対象と権利 | 未払いの |
| 休暇 | いじめ(bullying)の紛争 |
| 雇用条件 | 不当解雇の申し立て |
| 退職・解雇の際の権利 | 職場の安全衛生 |
| 法改正 | 労災補償(workers compensation) |
| 職場の問題の解決・報告(セクシュアルハラスメントを含む) | 法律相談(legal advice) |
FWO の情報は一般的な案内で、個別の法律相談はできません。未払いのスーパーアニュエーションは税務署(Australian Taxation Office、ATO)の担当です。アワードで決まった、法定の拠出率を超える分は FWO の担当です(「スーパーアニュエーション」)。
Fair Work Commission との違い
公正労働委員会(Fair Work Commission)は、FWO とは別の独立した機関です。毎年の最低賃金の見直しや、労使協定の承認などを行う全国の労使関係の審判機関です。
手順
- まず FWO のウェブサイトと無料のツールで調べる。Pay Calculator(Pay and Conditions Tool)(新しいタブで開く)で、賃金や休暇、解雇予告などを確認できる。
- 職場で雇用主と話し合う。FWO のサイトには、問題ごとの手順の案内があります。
- 解決しないときは、電話かオンラインで FWO に相談する。
連絡先(2026年10月時点)
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 電話 | 13 13 94(月〜金 8:00〜17:30、祝日を除く) |
| 通訳 | 通訳翻訳サービス(Translating and Interpreting Service、TIS)131 450 に電話し、言語を伝え、FWO の 13 13 94 につないでもらう。無料 |
| 聴覚・発話に障害のある人 | National Relay Service を使い、13 13 94 を伝える |
| 海外から | +61 2 6129 0789 |
| オンライン | My account を登録して質問を送る |
| 匿名の報告 | 匿名の報告フォーム(ほかの言語でも可) |
一般の問い合わせ用のメールアドレスはありません。電話の前にサイトを開いておくと、担当者が該当ページを案内できます。電話相談の案内はFWO の電話相談のページ(新しいタブで開く)にあります。
ここに注意してね!
- FWO のサイトは、ページ上部のメニューからほかの言語に翻訳して読めます。30の言語の資料もあります。
- ビザで働く人も FWO に相談できます。FWO に相談したことでビザが取り消されることはない、と FWO は案内しています。ビザで働く人の権利は「ビザで働く人の権利」で扱っています。
- 税金や未払いのスーパーは ATO など、相談内容によって窓口が分かれます。
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仕事・税金職場の差別とハラスメント(Discrimination, bullying and sexual harassment)人種、性別、年齢、妊娠、障害などを理由に、雇用主が従業員や応募者に不利益な扱いをすることは法律で禁じられています。職場のいじめやセクシュアルハラスメントも、公正労働委員会、人権委員会、州・準州の機関などに相談できます。相談先によって期限や手続きが違います。仕事・税金全国雇用基準(NES、National Employment Standards)全国雇用基準(NES)は、全国の労使関係制度の対象となる従業員に保障される最低条件です。週38時間の上限、年4週間の有給休暇、年10日の病気・介護休暇などが含まれます。アワードや雇用契約で NES を下回る条件を定めても無効です。カジュアルの人に適用されるのは一部です。仕事・税金育児休暇と育児休業給付(Parental leave と Parental Leave Pay)同じ雇用主に12か月以上勤めた従業員は、最長12か月の無給の育児休暇を取れ、さらに12か月の延長を申請できます。休暇中の収入として、条件を満たす親は政府の育児休業給付(Parental Leave Pay)を受け取れる場合があります。2026年7月1日以降に生まれた子どもは、家族で最長26週分です。
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仕事・税金最低賃金(National Minimum Wage)オーストラリアで働く従業員には、在留資格や雇用形態にかかわらず最低賃金があります。アワードや労使協定の対象外の人に適用される全国最低賃金は、2026年7月1日から時給A$26.44です。多くの人は業種別のアワードで決まる最低賃金が適用されます。仕事・税金アワード(Modern award、業種別の最低条件)アワードは、業種や職種ごとに最低賃金や割増、勤務時間などの最低条件を定めた法的な文書です。多くの従業員はアワードの対象で、自分に当てはまるアワードは Fair Work Ombudsman の Pay Calculator で調べられます。仕事・税金ビザで働く人の権利(Visa holders and migrant workers)ビザで働く人にも、オーストラリアの従業員と同じ職場の権利と保護があります。ビザの条件に違反している場合や就労の許可がない場合でも、最低賃金などの権利は失われません。困ったときは Fair Work Ombudsman(13 13 94)に無料で相談できます。仕事・税金給与の未払い(Underpayment)と相談先給料が少ない・払われないときは、まず自分の記録と正しい額を確かめ、雇用主に書面で伝えます。解決しなければ公正労働オンブズマン(Fair Work Ombudsman)に無料で相談でき、最大 A$100,000 までの未払いは少額訴訟の手続きも使えます。スーパーの未払いは税務署(ATO)に報告します。仕事・税金不当解雇の相談(Unfair dismissal)解雇が過酷・不当・不合理だと思うときは、公正労働委員会(Fair Work Commission)に申し立てができます。期限は解雇から21日以内です。申し立てには、6か月(従業員15人未満の事業者は12か月)以上の勤務などの条件があり、申立料がかかります。仕事・税金年次有給休暇(Annual leave)カジュアル以外の従業員には、全国雇用基準(NES)で年4週間の有給休暇があります。働き始めた日から少しずつたまり、使わなかった分は翌年に繰り越され、退職時には支払われます。取得には雇用主への申請が必要で、雇用主は合理的な理由がなければ断れません。