最低賃金(National Minimum Wage)
オーストラリアで働く従業員には、在留資格や雇用形態にかかわらず最低賃金があります。アワードや労使協定の対象外の人に適用される全国最低賃金は、2026年7月1日から時給A$26.44です。多くの人は業種別のアワードで決まる最低賃金が適用されます。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
最低賃金の決まり方
オーストラリアで働く従業員(employee)は全員、最低賃金を受け取る権利があります。最低賃金は税金を引く前の額(総支給額、gross pay)です。
最低賃金には2つの決まり方があります。
| 対象 | 適用される最低賃金 |
|---|---|
| アワード(業種・職種別の最低条件)の対象の人 | アワードで決まる最低賃金と割増・手当 |
| 労使協定(enterprise agreement など)の対象の人 | 協定で決まる最低賃金 |
| アワードも協定も対象外の人 | 全国最低賃金(National Minimum Wage) |
多くの従業員は、アワードの最低賃金が適用されます。アワードの額は全国最低賃金より高いことがあります。アワードの仕組みは「アワード」で説明しています。
全国最低賃金の額(2026年10月時点)
2026年7月1日以降の最初の完全な給与期間から、21歳以上の全国最低賃金は次のとおりです。
| 雇用形態 | 最低賃金 |
|---|---|
| フルタイム・パートタイム | 時給A$26.44(週A$1,004.90) |
| カジュアル | 時給A$33.05(25%のカジュアルローディングを含む) |
カジュアルの従業員は有給休暇などがない代わりに、割増(カジュアルローディング)が上乗せされます。違いは「正社員・パートタイム・カジュアルの違い」にまとめています。
21歳未満の場合(2026年10月時点)
アワードも協定も対象外の21歳未満の人は、年齢に応じた割合の最低賃金になります。
| 年齢 | フルタイム・パートタイム(時給) | カジュアル(時給) |
|---|---|---|
| 16歳未満 | A$9.73 | A$12.16 |
| 16歳 | A$12.51 | A$15.64 |
| 17歳 | A$15.29 | A$19.11 |
| 18歳 | A$18.06 | A$22.58 |
| 19歳 | A$21.82 | A$27.28 |
| 20歳 | A$25.84 | A$32.30 |
見習い・訓練生、障害のある人には、別の最低賃金があります。
毎年の見直し
公正労働委員会(Fair Work Commission)が毎年、全国最低賃金とアワードの最低賃金を見直します(Annual wage review)。変更の多くは、7月1日以降の最初の完全な給与期間から適用されます。
アワードの中には、新しく入った人向けの導入時の賃金などで、全国最低賃金より低い額が定められているものがあります。アワードの対象の人には、アワードの額が適用されます。
求人広告に、法律やアワードに反する賃金を載せることはできません。
手順
自分の最低賃金を確かめる流れです。
- 職場に労使協定があるか、雇用主に確認する。協定があれば協定の賃金を見る。
- 協定がなければ、Fair Work Ombudsman のPay Calculator(Pay and Conditions Tool)(新しいタブで開く)で、アワードと最低賃金を調べる。
- アワードごとの賃金表(Pay guides)でも確認できる。
- どのアワードも当てはまらない場合は、全国最低賃金のページの額が基準になる。
- 給料が最低賃金を下回っていると思うときは、Fair Work Ombudsman(13 13 94)に相談する。
ここに注意してね!
- オーストラリアの最低賃金は州ごとではなく、全国一律の制度とアワードの組み合わせで決まります。業種や職種、年齢、雇用形態で額が変わります。
- カジュアルの人は、割増を含めた時給になります。時給だけを見て比べず、雇用形態も確認してください。
- 在留資格に関係なく、最低賃金は適用されます(「ビザで働く人の権利」)。
- 最新の額はFair Work Ombudsman の最低賃金のページ(新しいタブで開く)に載っています。
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