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給与明細(Pay slip)と記録(Record-keeping)

ひとことで言うと

雇用主は、給料日から1営業日以内に給与明細を渡す義務があります。現金払いでも同じです。雇用主は勤務時間と賃金の記録を7年間保管し、従業員が求めれば見せなければなりません。自分でも勤務時間を記録しておくと、給料の確認に役立ちます。

目次
  1. 給与明細と記録のルール
  2. 手順
  3. 日本との違い・注意点
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ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

給与明細と記録のルール

給与明細(Pay slip)と記録のルールは、公正労働法(Fair Work Act 2009)と規則で決まっています。概要は公正労働オンブズマン(Fair Work Ombudsman)の給与明細のページ(新しいタブで開く)にあります。

いつ、どう渡されるか

  • 給料日から1営業日以内に渡されます。休暇中でも同じです。
  • 紙でも電子(メールやオンラインの画面など)でもかまいません。電子の明細にも、紙と同じ情報が必要です。
  • 現金で給料を受け取る場合も、給与明細が必要です。

給与明細に書く項目

項目内容
名前雇用主と従業員の名前
雇用主のオーストラリア事業者番号(ある場合)
期間と支払日給与の対象期間と支払日
総支給額と手取り額税引き前(gross)と手取り(net)
時給で働く場合通常の時給、その時給で働いた時間、その合計額
割増・手当などカジュアルローディング、手当、ボーナス、ペナルティレートなど、通常の時給と分けられるもの
控除控除ごとの額と内容、支払先の口座や基金の名前(と番号)
その期間の拠出額(または予定額)と、拠出先の基金の名前(と番号)
退職時最終日に適用されていた賃金の率

休暇の残り日数を明細に書くことは望ましいとされていますが、義務ではありません。ただし、従業員が求めれば、雇用主は残り日数を伝える必要があります。

家庭内暴力のための有給休暇(Paid family and domestic violence leave)は、安全のため、給与明細に書いてはいけないことになっています。

雇用主が保管する記録

雇用主は、勤務時間と賃金の記録を7年間保管しなければなりません。記録は英語で、読める状態にしておき、公正労働監督官(Fair Work Inspector)がすぐに見られるようにします。誤りの訂正以外で書き換えてはいけません。

主な記録の項目は次のとおりです。

  • 雇用開始日、フルタイムかパートタイムか、正規・臨時・カジュアルの別
  • 賃金の率、総支給額と手取り額、控除
  • 残業の時間と開始・終了時刻
  • カジュアルや不規則なパートタイムの人の勤務時間
  • 取得した休暇と休暇の残り
  • スーパーアニュエーションの拠出額、期間、支払日、基金名
  • 退職の方法と、雇用を終了させた人の名前

従業員が自分の記録を見せるよう求めた場合、雇用主は見せなければなりません。退職した後も同じです。

給料の支払い方

アワードや協定に決まりがなければ、給料は少なくとも月1回支払われます。支払いは現金、小切手、振込などのお金で行い、食べ物などの現物では支払えません。

給料からの控除は、本人の書面の同意(主に本人のためになるもの)や、法律・アワードで認められた場合などに限られます。控除の条件はFair Work の控除のページにまとまっています。

手順

給与明細がもらえないときの流れです(Fair Work のページをもとにしています)。

  1. まず雇用主に、給与明細を渡すよう頼む。
  2. 改善されなければ、Fair Work の給与明細のページの情報を雇用主に示す。
  3. それでも解決しなければ、面談を求める。全ての給与明細を出すまで少なくとも7日の猶予を与えてから、次の手段に進む。
  4. 解決しない場合は、Fair Work Ombudsman に助けを求める。

ふだんから、勤務日、時間、場所、仕事の内容を日記や Fair Work の無料アプリ「Record My Hours」で記録しておくと、確認や相談のときに役立ちます。

ここに注意してね!

  • 給与明細を渡さない、または必要な項目が欠けている雇用主には、公正労働監督官が罰金(Infringement notice)を科すことがあります。
  • 雇用主が、偽りや誤解を招く給与明細や記録を作ることは違法です。
  • 給与明細を出していない雇用主は、裁判で「未払いがなかった」ことを自分で証明しなければならない場合があります。
  • 給料の額がおかしいと思ったときは、「給与の未払い」と「最低賃金」の記事が役に立ちます。
  • スーパーアニュエーションの拠出は「スーパーアニュエーション(年金積立)」、源泉徴収は「源泉徴収(PAYG)」にまとめています。

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