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個人事業主(Sole trader)

ひとことで言うと

個人事業主(sole trader)は、個人で事業を営むいちばん簡単な事業の形です。個人のTFNで確定申告をし、事業の所得も個人の税率で課税されます。事業の借金や損失には、本人が個人の財産で責任を負います。

目次
  1. 個人事業主とは
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

個人事業主とは

個人事業主(sole trader)は、個人が事業を営む形です。ATOは、いちばん簡単で費用の少ない事業の形としています。

オーストラリアでよく使われる事業の形は、個人事業主、パートナーシップ、会社(company)、信託(trust)の4つです。会社については「会社の設立」で説明しています。

主な特徴

business.gov.auとATOは、個人事業主の特徴として次の点を挙げています。

項目内容
所有と決定事業の唯一の所有者で、すべての決定を自分で行う
責任事業の借金や損失を含め、すべてに法的な責任を負う。責任に限度がなく(unlimited liability)、個人の財産も対象になる
確定申告個人ので申告する。事業専用の申告書はない
税率事業の所得を含むすべての所得に、個人の税率で課税される
記録財務の記録を5年以上保存する
銀行口座事業専用の口座は必須ではないが、勧められている
利益の分配事業の利益や損失を家族と分けることはできない

税金の義務

個人事業主の主な税金の義務は次のとおりです(2026年10月時点)。

  • を取得し、事業のすべての活動に使う
  • 個人の確定申告書の事業の欄(business items)で、事業の収入と経費を申告する
  • 次の場合はに登録する
    • 年間のGST売上がA$75,000以上
    • タクシー、ハイヤー、ライドシェアの仕事をする(売上に関係なく)
    • 燃料税クレジットを受けたい
  • GSTの登録などがあれば、事業活動報告書(BAS)を提出することがある
  • 所得税の前払い(PAYG instalments)を求められる、または自分で選ぶことがある

GSTの登録が必要な場合は、ほかにもあります。「GSTの基本」で説明しています。

事業のお金や財産を私用に使った分は、経費として控除できません。

myTaxは個人事業主も使えます。ATOアプリの「myDeductions」で、事業の収入と経費を記録することもできます。

人を雇う場合

個人事業主も人を雇えます。ただし、自分自身を雇うことはできません。雇った人には、スーパー(Super Guarantee)や労災保険(workers’ compensation insurance)などの義務があります。雇った人に払った給料や手当は、確定申告で控除できます。

自分のスーパー

個人事業主は、自分のためにスーパーを払う義務はありません。ただし、老後のために積み立てることは勧められています。TFNがあれば、自分で選んだ基金に拠出できます。基金に届け出たうえで、拠出した分を控除できる場合があります。

手順

  1. 事業の形を決める。迷う場合は、ATOは登録税理士や信頼できる事業・法律の専門家に相談するよう案内しています。
  2. ABNを申請する(「ABN(事業者番号)」)。
  3. GSTの登録が必要か確認し、必要なら登録する。
  4. 事業の収入と経費の記録を残す。
  5. 年度が終わったら、個人の確定申告で事業の所得を申告する。

事業名の登録については「事業名の登録」で説明しています。

公式の説明はATOの事業の形と税の義務のページ(新しいタブで開く)にあります。

費用

ABRでのABNの申請は無料です(2026年10月時点)。事業の形を後から変えると、費用や税金の影響が出ることがあります。

ここに注意してね!

  • 雇用の仕事を「個人事業主として」受けるよう求められることがあります。働き方が雇用なら、ABNは取得できません(「雇用か請負か」)。
  • 責任に限度がないため、事業の借金に個人の財産が使われることがあります。
  • ビザで滞在している人は、事業を営むことがビザの条件で認められているかを、内務省(Department of Home Affairs)か登録移民エージェントに確かめておきます。
  • 税金の個別の判断は、ATOか登録税理士(registered tax agent)に相談してください。

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