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職人の資格と免許(Trade licensing)

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ひとことで言うと

電気工事士・配管工・建築業者などは、働く州・準州の当局の免許や登録が必要です。免許の当局と条件は州ごとに違います。海外の資格はそのまま認められないことが多く、技能審査や国内の研修・実務経験を求められます。

目次
  1. 職人の免許の仕組み
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

職人の免許の仕組み

職人(trades)の免許は州・準州の制度です。特に電気工事、配管・排水、ガス工事は、どの州でも免許や登録が必要な仕事として扱われています。建築工事の免許の範囲は州によって違います。

免許が必要な仕事の例

  • ニューサウスウェールズ州(NSW)では、電気の配線工事は、金額や住宅・商業の別に関係なく、免許か証明書が必要です。無免許で行うと、個人はA$22,000、会社はA$110,000の罰金の対象になります(NSW政府の電気工事のページ(新しいタブで開く)、2026年10月時点)。
  • クイーンズランド州(QLD)では、A$3,300を超える建築工事や、金額に関係なく配管・排水・ガス工事などを請け負うには、州の建築委員会の免許が必要です(QBCCのページ(新しいタブで開く)、2026年10月時点)。
  • 首都特別地域(ACT)では、建築業者、電気工事士、配管・排水・ガス工事士などに免許が必要です。大工やれんが職人は、今のところACTでは免許は不要とされています(ACT政府のページ(新しいタブで開く))。

海外の資格

NSW政府のページでは、オーストラリア国外の資格は、NSWの建築・職人の請負免許には認められないとしています。海外で訓練を受けた人には、次のような方法が案内されています。

  • 登録職業訓練機関(Registered Training Organisation、RTO)で、これまでの経験や技能の評価(Recognition of Prior Learning、RPL)を受ける
  • 連邦政府の海外技能評価プログラム(Offshore Skills Assessment Program、OSAP)を、職業技能認定機関(Trades Recognition Australia、TRA)が認めた機関で受ける

電気工事士、配管工、空調・冷凍の技術者などの免許が必要な職業では、OSAPに合格すると海外技術技能記録(Offshore Technical Skills Record、OTSR)が出ます。OTSRは、オーストラリアの職業資格(Certificate III)の技術的な条件を一部満たしたことを示すものです。NSWでは、OTSRで仮の職人証明書(provisional tradesperson certificate)を申請できる場合があります。正式な免許には、国内の補足研修(gap training)と、監督の下での実務経験を終え、Certificate IIIを取ることが必要です。

QLDの建築委員会は、海外から来た人も通常の条件をすべて満たす必要があるとしています。働く許可があること(市民、永住者、または就労できるビザ)と、資格が求められる資格と同等と認められることが特に重要です。

ほかの州の免許とニュージーランドの免許

ほかの州・準州やニュージーランドの免許を持つ人は、相互承認(mutual recognition)の制度で、同じ種類の仕事の免許を受けられる場合があります。QLDでは、元の免許が有効であり続けることや、同等の免許の種類があることが条件です。

州・準州ごとの違い

2026年10月時点で各当局のページで確認できた、主な免許の当局です。

州・準州電気工事配管・ガス・建築など
NSW建築委員会(Building Commission NSW)。申請はService NSWからも可同じく建築委員会。配管・排水・ガス、建築、空調など多くの職種
VICビクトリア州エネルギー安全局(Energy Safe Victoria)。申請はオンラインのESVConnectだけ(Energy Safe Victoria(新しいタブで開く))建築・配管委員会(Building and Plumbing Commission)。配管工は登録か免許が必要(BPC(新しいタブで開く))
QLD州の電気安全局(Electrical Safety Office)。QBCCのページで案内クイーンズランド州建築建設委員会(Queensland Building and Construction Commission、QBCC)(QBCC)
WA州政府のBuilding and Energy(電気免許委員会を支援)同じくBuilding and Energy(配管工免許委員会、建築サービス委員会を支援)(WA政府(新しいタブで開く))
SA消費者・ビジネスサービス局(Consumer and Business Services、CBS)同じくCBS。建築業者の免許、配管工・ガス工事士の免許など(CBS(新しいタブで開く))
ACTACT政府の建設・職場免許の担当(Construction Occupations (Licensing) Act 2004による免許)同じ。建築業者、配管・排水・ガス工事士など
TAS州政府のConsumer Affairs(電気工事士の免許)同じ。建築サービス業者、配管工、ガス工事士など(Consumer Affairs(新しいタブで開く))
NTNT WorkSafeの電気安全規制官(2024年7月1日から)(NT WorkSafe(新しいタブで開く))配管・排水は配管工排水工免許委員会(Plumbers and Drainers Licensing Board)。請け負って工事できるのは上級職人免許(advanced tradesman licence)の保有者だけ(同委員会(新しいタブで開く))

料金と審査の期間は職種と免許の種類で違い、各当局のページに載っています。

手順

  1. 働きたい州・準州と職種で、免許や登録が必要かを当局のページで確認する。
  2. 海外の資格の場合は、当局の案内に沿って、RTOでの技能評価やOSAPなどの方法を確認する。
  3. 必要な研修と実務経験を終える。
  4. 本人確認書類、資格の証明、実務経験の証明(雇用主などの証明書)をそろえて申請する。NSWでは、個人の申請者は発行から4か月以内の国の犯罪経歴証明(National Police Check)も必要です。
  5. 免許を受けてから仕事を始める。期限が来る前に更新する。

ここに注意してね!

  • 免許は州ごとです。ほかの州で働くときは、相互承認の制度を含めて、その州の当局に確認してください。
  • NSWでは、見習い(apprentice)や研修生(trainee)の間は免許や証明書を受けられません。見習いを終えてから申請します。
  • 申請で虚偽の内容を書くと犯罪になり、免許が取り消されることがあります(NSW)。
  • 建設現場で働くための安全研修は「ホワイトカード」、技術移民の技能審査は「技能審査」で説明しています。ビザについては内務省か登録移民エージェントに相談してください。

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