日本人のためのオーストラリア情報
仕事・税金 / 仕事

子どもと関わる仕事のチェック(Working with Children Check)

ひとことで言うと

保育、学校、ベビーシッターなど子どもと関わる仕事やボランティアには、州・準州ごとの身元審査が必要です。名称、窓口、有効期間、費用は州で違い、他州のチェックがそのまま使えない場合があります。

目次
  1. どんな審査か
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点

どんな審査か

子どもと関わる仕事やボランティアをする人には、州・準州の法律で身元審査が求められます。一般に Working with Children Check(WWCC)と呼ばれますが、QLD は「ブルーカード(Blue card)」、ACT と TAS は「弱い立場の人と働くための登録」、NT は「オークルカード(Ochre Card)」という名前です。

審査では、犯罪歴、一定の裁判所命令、子どもへの虐待や不適切な行為の情報などが確認されます。どの仕事が対象になるか、ボランティアも対象か、どんな例外があるかは州ごとに違います。

他州のチェックの扱い

チェックは州・準州ごとに管理されています。QLD の当局は、他州のチェックを QLD では認めないと明記しています。QLD のブルーカードも、他州の要件を満たすとは限らないとしています。

他州から移る場合、新たに申請が必要かどうかは移動先の州の当局のページで確かめます。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

2026年10月時点で、各州の公式ページで確認できた内容です。

州・準州名称窓口有効期間申請の主な流れ
NSWWorking with Children Check子ども保護官事務所(Office of the Children’s Guardian)5年オンラインで申請し、受付メール・身分証明・手数料(該当する場合)を持って Service NSW へ。番号を雇用主に伝える
VICWorking with Children Check社会サービス規制機関(Social Services Regulator)5年Service Victoria でオンライン申請。身分証明がそろわない場合は対面でも申請できる
QLDブルーカード(Blue card)Blue Card Services各州の公式ページで確認運輸道路省(TMR)で顧客番号(CRN)と写真を用意し、オンラインまたは紙で申請
WAWorking with Children Checkコミュニティ省(Department of Communities)WWC Screening Unit3年指定の郵便局(Australia Post)で申請。期限の3か月前から更新できる
SAWorking with Children CheckSA 政府(Screening SA のアカウントで手続き)5年オンラインで申請。期限の6か月前から新しいチェックを申請できる
ACTWorking with Vulnerable People(WWVP)登録Access Canberra5年オンラインで申請し、30日以内にサービスセンターで本人確認
TASRegistration to Work with Vulnerable People(RWVP)司法省(Department of Justice)5年司法省の RWVP のページから申請。期限の3か月前から更新できる
NTWorking with Children Clearance(オークルカード)NT 審査当局と NT 警察の SAFE NT2年写真と100点分の身分証明を添えて申請。15歳を超えていれば申請できる

手順

  1. 雇用主やボランティア先に、どの州のチェックが必要か確認する。
  2. 上の表の窓口の公式ページで、対象かどうかと必要な身分証明を確認する。
  3. オンラインなどで申請し、本人確認を受ける。
  4. 申請番号やカードの番号を雇用主に伝える。州によっては、雇用主が番号をオンラインで確認する。
  5. 有効期限の前に更新する。

VIC では、2026年10月19日から、新たに申請する人は WWC の子どもの安全研修(Child Safety Training)を修了し、その証明を出す必要があります(ビクトリア州のページ(新しいタブで開く))。

費用

2026年10月時点で公式ページに載っていた額です。

州・準州有給の仕事ボランティア
WAA$87.00( なし)A$11.00
ACTA$163無料

ACT の WWVP カードの再発行は A$23.55 です。TAS は、2026年1月1日から2年間、ボランティアの手数料を軽減しています。その他の州の費用は、各州の公式ページに載っています。

ここに注意してね!

  • 州・準州ごとの制度です。ある州のチェックやカードが、別の州で使えるとは限りません。
  • NT では、有効なクリアランスなしに子どもと関わる仕事やボランティアをすると、本人と雇用主それぞれに最大 A$97,000 の罰金が科されることがあると案内されています(2026年10月時点)。
  • 審査に時間がかかることがあります。ACT は平均処理期間を8週間と案内しています(2026年10月時点)。働き始める日から逆算して申請してください。
  • 一般の警察の身元確認とは別の制度です。ポリスチェックは「警察の身元確認(ポリスチェック)」で扱っています。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

仕事・税金警察の身元確認(National Police Check、ポリスチェック)仕事やボランティア、免許の申請などで求められる「全国警察証明(National Police Certificate)」は、連邦警察(AFP)か住んでいる州・準州の警察に申し込みます。ビザや市民権の申請に使う場合はAFPに申し込みます。費用と申し込み方法は窓口ごとに違います。仕事・税金ボランティア(Volunteering)オーストラリアでは、慈善団体、地域団体、スポーツクラブなどで多くの人がボランティアをしています。本当のボランティアは無給でよい一方、実際は雇用にあたる「無給の仕事」は違法になることがあります。探し方、ワーホリのビザとの関係、注意点をまとめます。仕事・税金仕事の探し方(Workforce Australia など)オーストラリアの仕事は、連邦政府の求人サービス Workforce Australia などで探せます。求人の検索は無料で、登録すると応募や求人の通知も使えます。応募の前に、ビザの就労条件と最低賃金を確認し、求人詐欺に注意してください。教育・子育て保育の種類(Types of early childhood education and care)オーストラリアの保育には、平日の日中に預ける保育園(long day care)、保育者の家で少人数を預かるファミリー・デイケア、就学前の子ども向けのプリスクール、学童保育(OSHC)、一時保育などがあります。施設の比較と保育料補助(CCS)の見積もりは、政府のサイト「StartingBlocks.gov.au」でできます。仕事・税金履歴書(レジュメ、Resume)とカバーレター(Cover letter)オーストラリアの応募書類は、経歴をまとめたレジュメと、志望理由を伝えるカバーレターの2つが基本です。決まった用紙はなく、求人ごとに内容を合わせて作ります。連邦政府の Workforce Australia が書き方の手引きを無料で公開しています。仕事・税金高齢者介護の仕事(Aged care work)高齢者介護の仕事には、施設や自宅で日常生活を手伝う介護職(Personal care worker)や、看護師などがあります。働く前に、介護職の身元の確認(worker screening)が必要です。賃金や勤務の条件は、多くの場合、Aged Care AwardかSCHADS Awardで決まります。