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仕事・税金 / 働く人の権利

祝日の勤務と手当(Public holidays and work)

ひとことで言うと

従業員には祝日に仕事を休む権利があり、雇用主の勤務の依頼は合理的なものでなければなりません。祝日に休んだフルタイム・パートタイムの人は、通常の勤務日なら基本給が支払われます。祝日に働いたときの割増などは、アワードや労使協定で決まります。

目次
  1. 祝日の権利と給料
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

祝日の権利と給料

祝日の扱いは、全国雇用基準(National Employment Standards、NES)で決まっています。NES は、全国の労使関係制度の対象となる従業員に、アワードや雇用契約にかかわらず適用されます。

祝日に休む権利

全ての従業員は、祝日に仕事を休む権利があります。雇用主は祝日の勤務を頼めますが、その依頼は合理的でなければなりません。

従業員は、次の場合に勤務の依頼を断れます。

  • 断る合理的な理由がある
  • 依頼そのものが合理的でない

依頼や拒否が合理的かどうかは、次のような点を考えて判断します。

  • 職場の性質と、本人の仕事の内容
  • 家族の世話など、本人の事情
  • 祝日の勤務を頼まれると予想できたか
  • 残業代や割増賃金などが付くか
  • 雇用形態(フルタイム、パートタイム、カジュアル、シフト勤務)
  • 雇用主が依頼した時期と、従業員が断った時期の早さ

雇用主が合理的に依頼し、従業員が不合理に断った場合は、勤務を求めることができます。合理的な理由で断った人に不利益な扱いをすることは、法律で禁じられています。

祝日に休んだときの給料

フルタイム・パートタイムの人は、祝日がふだんの勤務日に当たる場合、その日の通常の勤務時間分の基本給が支払われます。基本給には、歩合、ボーナス、手当、残業代、割増賃金は含まれません。

状況支払い
ふだん働く曜日が祝日で、休んだ通常の勤務時間分の基本給
ふだん働かない曜日が祝日支払いなし
年次有給休暇・病気休暇の期間中の祝日祝日として支払われ、休暇の残日数から差し引かれない
無給休暇(無給の育児休暇など)の期間中の祝日支払いなし
カジュアルの人NES による祝日の支払いはない

雇用主が、この支払いを避ける目的で勤務表(ロスター)を変えることはできません。アワードや労使協定に別の決まりがある場合もあります。

祝日に働いたときの手当

祝日に働いた人には、少なくとも基本給が支払われます。アワードや労使協定(Enterprise agreement など)では、次のような決まりを置くことができます。

  • 祝日の割増賃金(Public holiday rates)
  • 代わりの休日や、年次有給休暇の追加
  • 祝日の最低勤務時間
  • 祝日を別の日に振り替える合意

割増の率は、アワードや協定ごとに違います。自分の金額は、Fair Work の給与・条件の計算ツール(Pay and Conditions Tool)(新しいタブで開く)で確認できます。

どの州の祝日が適用されるか

祝日は州・準州ごとに違います。適用されるのは、実際に働いている場所ではなく、勤務の拠点がある場所の祝日です。

NES で祝日とされるのは、元日(1月1日)、オーストラリア・デー(1月26日)、グッド・フライデー、イースター・マンデー、アンザック・デー(4月25日)、国王誕生日、クリスマス(12月25日)、ボクシング・デー(12月26日)と、州・準州が定めるその他の祝日です。

州・準州ごとの違い

州・準州独自の主な祝日(2026年)です。Fair Work の2026年の祝日のページ(新しいタブで開く)をもとにまとめています。地域だけの祝日もあるため、各州の窓口で確かめてください。

州・準州州独自の主な祝日(2026年)問い合わせ先
NSW労働者の日(10月5日)NSW Government(13 16 28)
VIC労働者の日(3月9日)、AFL グランドファイナル前の金曜日(9月25日)、メルボルン・カップ(11月3日、一部地域は別の日)Business Victoria(13 22 15)
QLD労働者の日(5月4日)、ロイヤル・クイーンズランド・ショー(8月12日、ブリスベン地域のみ)、国王誕生日(10月5日)、クリスマス・イブ(18時〜24時)Queensland Government(13 74 68)
WA労働者の日(3月2日)、西オーストラリア・デー(6月1日)、国王誕生日(9月28日、一部地域は別の日)WA Department of Local Government, Industry Regulation and Safety(1300 655 266)
SAアデレード・カップ・デー(3月9日)、労働者の日(10月5日)、クリスマス・イブと大みそか(各19時〜24時)、宣言記念日(12月26日)SafeWork SA(1300 365 255)
ACTキャンベラ・デー(3月9日)、和解の日(6月1日)、労働者の日(10月5日)ACT Chief Minister, Treasury and Economic Development Directorate(13 22 81)
TASロイヤル・ホバート・レガッタ(2月9日、一部地域)、エイト・アワーズ・デー(3月9日)、ロイヤル・ホバート・ショー(10月22日、一部地域)、レクリエーション・デー(11月2日、一部地域)WorkSafe Tasmania(州内 1300 366 322、州外 (03) 6166 4600)
NTメーデー(5月4日)、ピクニック・デー(8月3日)、クリスマス・イブと大みそか(各19時〜24時)NT Government((08) 8999 5511)

週末と重なった祝日の振替の扱いも、州・準州で違います。

手順

祝日の勤務を頼まれたときや、給料を確かめるときの流れです。

  1. 自分の勤務の拠点がある州・準州の祝日を確認する。
  2. 雇用形態(フルタイム、パートタイム、カジュアル)と、適用されるアワードや協定を確認する。
  3. 勤務を頼まれたら、自分の事情を伝え、働くかどうかを話し合う。
  4. 働いた場合は、給与明細で祝日の割増などを確認する。計算は Pay and Conditions Tool が使えます。
  5. 支払いが正しくないと思ったら、雇用主に確認し、解決しなければ Fair Work Ombudsman(13 13 94)に相談する。

ここに注意してね!

  • 祝日に働く義務があるかどうかは、「依頼が合理的か」「断る理由が合理的か」で判断されます。合理的な理由がある人は断ることができます。
  • カジュアルの人は、祝日に休んでも支払いはありません。働いた場合の割増は、アワードや協定で決まります(「正社員・パートタイム・カジュアルの違い」)。
  • 割増の率や代休の決まりは業種で違います。アワードの仕組みは「アワード」で説明しています。
  • 祝日の一覧は「祝日(州ごと)」にまとめています。
  • 通訳が必要なときは、翻訳通訳サービス(TIS National、13 14 50)を使えます。

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