祝日の勤務と手当(Public holidays and work)
従業員には祝日に仕事を休む権利があり、雇用主の勤務の依頼は合理的なものでなければなりません。祝日に休んだフルタイム・パートタイムの人は、通常の勤務日なら基本給が支払われます。祝日に働いたときの割増などは、アワードや労使協定で決まります。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
祝日の権利と給料
祝日の扱いは、全国雇用基準(National Employment Standards、NES)で決まっています。NES は、全国の労使関係制度の対象となる従業員に、アワードや雇用契約にかかわらず適用されます。
祝日に休む権利
全ての従業員は、祝日に仕事を休む権利があります。雇用主は祝日の勤務を頼めますが、その依頼は合理的でなければなりません。
従業員は、次の場合に勤務の依頼を断れます。
- 断る合理的な理由がある
- 依頼そのものが合理的でない
依頼や拒否が合理的かどうかは、次のような点を考えて判断します。
- 職場の性質と、本人の仕事の内容
- 家族の世話など、本人の事情
- 祝日の勤務を頼まれると予想できたか
- 残業代や割増賃金などが付くか
- 雇用形態(フルタイム、パートタイム、カジュアル、シフト勤務)
- 雇用主が依頼した時期と、従業員が断った時期の早さ
雇用主が合理的に依頼し、従業員が不合理に断った場合は、勤務を求めることができます。合理的な理由で断った人に不利益な扱いをすることは、法律で禁じられています。
祝日に休んだときの給料
フルタイム・パートタイムの人は、祝日がふだんの勤務日に当たる場合、その日の通常の勤務時間分の基本給が支払われます。基本給には、歩合、ボーナス、手当、残業代、割増賃金は含まれません。
| 状況 | 支払い |
|---|---|
| ふだん働く曜日が祝日で、休んだ | 通常の勤務時間分の基本給 |
| ふだん働かない曜日が祝日 | 支払いなし |
| 年次有給休暇・病気休暇の期間中の祝日 | 祝日として支払われ、休暇の残日数から差し引かれない |
| 無給休暇(無給の育児休暇など)の期間中の祝日 | 支払いなし |
| カジュアルの人 | NES による祝日の支払いはない |
雇用主が、この支払いを避ける目的で勤務表(ロスター)を変えることはできません。アワードや労使協定に別の決まりがある場合もあります。
祝日に働いたときの手当
祝日に働いた人には、少なくとも基本給が支払われます。アワードや労使協定(Enterprise agreement など)では、次のような決まりを置くことができます。
- 祝日の割増賃金(Public holiday rates)
- 代わりの休日や、年次有給休暇の追加
- 祝日の最低勤務時間
- 祝日を別の日に振り替える合意
割増の率は、アワードや協定ごとに違います。自分の金額は、Fair Work の給与・条件の計算ツール(Pay and Conditions Tool)(新しいタブで開く)で確認できます。
どの州の祝日が適用されるか
祝日は州・準州ごとに違います。適用されるのは、実際に働いている場所ではなく、勤務の拠点がある場所の祝日です。
NES で祝日とされるのは、元日(1月1日)、オーストラリア・デー(1月26日)、グッド・フライデー、イースター・マンデー、アンザック・デー(4月25日)、国王誕生日、クリスマス(12月25日)、ボクシング・デー(12月26日)と、州・準州が定めるその他の祝日です。
州・準州ごとの違い
州・準州独自の主な祝日(2026年)です。Fair Work の2026年の祝日のページ(新しいタブで開く)をもとにまとめています。地域だけの祝日もあるため、各州の窓口で確かめてください。
| 州・準州 | 州独自の主な祝日(2026年) | 問い合わせ先 |
|---|---|---|
| NSW | 労働者の日(10月5日) | NSW Government(13 16 28) |
| VIC | 労働者の日(3月9日)、AFL グランドファイナル前の金曜日(9月25日)、メルボルン・カップ(11月3日、一部地域は別の日) | Business Victoria(13 22 15) |
| QLD | 労働者の日(5月4日)、ロイヤル・クイーンズランド・ショー(8月12日、ブリスベン地域のみ)、国王誕生日(10月5日)、クリスマス・イブ(18時〜24時) | Queensland Government(13 74 68) |
| WA | 労働者の日(3月2日)、西オーストラリア・デー(6月1日)、国王誕生日(9月28日、一部地域は別の日) | WA Department of Local Government, Industry Regulation and Safety(1300 655 266) |
| SA | アデレード・カップ・デー(3月9日)、労働者の日(10月5日)、クリスマス・イブと大みそか(各19時〜24時)、宣言記念日(12月26日) | SafeWork SA(1300 365 255) |
| ACT | キャンベラ・デー(3月9日)、和解の日(6月1日)、労働者の日(10月5日) | ACT Chief Minister, Treasury and Economic Development Directorate(13 22 81) |
| TAS | ロイヤル・ホバート・レガッタ(2月9日、一部地域)、エイト・アワーズ・デー(3月9日)、ロイヤル・ホバート・ショー(10月22日、一部地域)、レクリエーション・デー(11月2日、一部地域) | WorkSafe Tasmania(州内 1300 366 322、州外 (03) 6166 4600) |
| NT | メーデー(5月4日)、ピクニック・デー(8月3日)、クリスマス・イブと大みそか(各19時〜24時) | NT Government((08) 8999 5511) |
週末と重なった祝日の振替の扱いも、州・準州で違います。
手順
祝日の勤務を頼まれたときや、給料を確かめるときの流れです。
- 自分の勤務の拠点がある州・準州の祝日を確認する。
- 雇用形態(フルタイム、パートタイム、カジュアル)と、適用されるアワードや協定を確認する。
- 勤務を頼まれたら、自分の事情を伝え、働くかどうかを話し合う。
- 働いた場合は、給与明細で祝日の割増などを確認する。計算は Pay and Conditions Tool が使えます。
- 支払いが正しくないと思ったら、雇用主に確認し、解決しなければ Fair Work Ombudsman(13 13 94)に相談する。
ここに注意してね!
- 祝日に働く義務があるかどうかは、「依頼が合理的か」「断る理由が合理的か」で判断されます。合理的な理由がある人は断ることができます。
- カジュアルの人は、祝日に休んでも支払いはありません。働いた場合の割増は、アワードや協定で決まります(「正社員・パートタイム・カジュアルの違い」)。
- 割増の率や代休の決まりは業種で違います。アワードの仕組みは「アワード」で説明しています。
- 祝日の一覧は「祝日(州ごと)」にまとめています。
- 通訳が必要なときは、翻訳通訳サービス(TIS National、13 14 50)を使えます。
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