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仕事・税金 / 働く人の権利

職場の安全と労災(Work health and safety と Workers' compensation)

ひとことで言うと

雇用主には働く人の健康と安全を守る義務があり、働く人にも自分と周りの安全に注意する義務があります。仕事でけがや病気をしたときは、雇用主が加入する労災保険(Workers' compensation)から、休業中の給料の一部や治療費などが支払われる場合があります。制度と窓口は州・準州ごとに違います。

目次
  1. 職場の安全の義務
  2. 職場の権利の保護
  3. 労災保険(Workers’ compensation)
  4. 州・準州ごとの違い
  5. 手順
  6. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

職場の安全の義務

職場の安全衛生(Work health and safety、WHS)の法律では、立場ごとに義務が決まっています。

立場主な義務
事業を行う者(PCBU。雇用主など)働く人と、仕事の影響を受ける人の健康と安全を確保する
役員(経営者など)事業が法律を守るよう、相当の注意を払う
働く人(Worker)自分と周りの人の安全に合理的な注意を払い、安全のための合理的な指示や方針に従う

ここでの「働く人」には、従業員のほか、請負、見習い、職業体験の学生、派遣の人、ボランティアなども含まれます。

WHS の法律は州・準州ごとにあります。ビクトリア州(VIC)以外の州・準州と連邦は、全国共通のモデル法をもとにした法律を導入しています。ビクトリア州だけはモデル法を導入していません。

職場の権利の保護

労災保険の法律や WHS の法律に基づく権利を使ったこと、たとえば安全の問題を伝えたことを理由に、解雇や不利益な扱いをすることは、公正労働法(Fair Work Act)で禁じられています(「職場の差別とハラスメント」)。

職場のいじめ(Bullying)で、公正労働法の対象にならない場合は、州・準州の安全衛生の機関が助言をしています。

労災保険(Workers’ compensation)

雇用主は、働く人が仕事でけがや病気をしたときのために、保険に入ることが法律で義務づけられています。けがや病気の内容によって、次のような支援があります。

  • 仕事を休んでいる間の給料の一部
  • 医療費・入院費と、リハビリの費用
  • 後遺障害が残った場合の一時金
  • 仕事中に亡くなった場合の葬儀費用や、家族への支払い

オーストラリアには、主に11の労災保険の制度があります。州・準州ごとに1つと、連邦の3つです。それぞれ法律が違い、運用も違います。全国の機関であるセーフ・ワーク・オーストラリア(Safe Work Australia)は、請求の受付をしていません。請求については、州・準州の窓口に問い合わせます。

州・準州ごとの違い

セーフ・ワーク・オーストラリアの連絡先のページ(新しいタブで開く)をもとにまとめています(2026年10月時点)。

州・準州労災保険の窓口職場の安全の窓口
NSWState Insurance Regulatory Authority(SIRA)13 74 72SafeWork NSW 13 10 50
VICWorkSafe Victoria 1800 136 089WorkSafe Victoria(労災と同じ)
QLDWorkCover Queensland 1300 927 928Workplace Health and Safety Queensland 1300 362 128
WAWorkCover WA (08) 9388 5555WorkSafe WA 1300 307 877(州内)
SAReturnToWorkSA 13 18 55SafeWork SA 1300 365 255
ACTWorkSafe ACT 13 22 81WorkSafe ACT(労災と同じ)
TASWorkSafe Tasmania 1300 366 322(州内)、(03) 6166 4600(州外)WorkSafe Tasmania(労災と同じ)
NTNT WorkSafe 1800 019 115NT WorkSafe(労災と同じ)

連邦政府の職員などは、コムケア(Comcare、1300 366 979)の制度の対象です。鉱山など一部の業種には、別の安全の窓口があります。

NSW では、2026年7月1日から労災保険の法律が変わっています。請求の期限や手順の最新の情報は、州・準州の窓口のページにあります。

手順

仕事でけがや病気をしたときの流れを、NSW の SIRA の案内をもとにまとめています。手順と期限は州・準州で違うため、働いている州・準州の窓口でも確かめてください。

  1. 急いで治療が必要なときは、まず治療を受ける(SIRA のページ(新しいタブで開く)でも、緊急の治療を最優先するよう案内しています)。救急の呼び方は「救急(000)」にまとめている。
  2. できるだけ早く、雇用主に知らせる。けがをした日時、どのように起きたか、けがの内容を伝える。
  3. 雇用主の保険会社から連絡があれば、その案内に沿って請求の手続きをする。
  4. 分からないことは、州・準州の労災保険の窓口に問い合わせる。

例として NSW では、雇用主に知らせることができない事情があれば、保険会社に直接連絡できます。

ここに注意してね!

  • 労災保険の制度と窓口は州・準州ごとに違うので、働いている州・準州の窓口を確かめておきます。
  • 安全について気になることは、職場の上司や安全衛生の担当者に伝えられます。解決しないときは、州・準州の安全の窓口に相談できます。
  • 建設現場で働く人に必要な資格は「建設現場の資格(ホワイトカード)」で扱っています。
  • 請求できるかどうかの個別の判断は、州・準州の窓口か、弁護士に確認してください。

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