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ファームの仕事と注意点(園芸業・収穫の仕事)

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ひとことで言うと

果物や野菜の収穫・箱詰めの仕事は、多くが園芸業アワード(Horticulture Award)の対象です。出来高払い(ピースレート)にも最低保証があり、宿泊費や交通費を給料から引くには書面の同意などの条件があります。応募前に雇用主の実在と条件を確かめてください。

目次
  1. 農場の仕事の賃金と決まり
  2. 手順
  3. 日本との違い・注意点
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農場の仕事の賃金と決まり

公正労働オンブズマン(Fair Work Ombudsman)は、園芸業で働く人と雇用主向けの専用ページ「Horticulture Showcase(新しいタブで開く)」を設けています。この記事はその内容をもとにしています。

どのアワードが適用されるか

果物や野菜の植え付け、収穫、選別、箱詰めは、主に園芸業アワード(Horticulture Award)の対象です。ワイン用のぶどうの収穫や剪定は、ワイン業アワード(Wine Award)の対象です。人材派遣(Labour hire)で働く人も、これらのアワードの対象になることがあります。

賃金は、時給、出来高払い(ピースレート、Piece rate)、またはその両方で支払われます。研修、ミーティング、義務とされた作業の時間にも賃金が支払われます。

経験による区分

園芸業アワードでは、最初の区分(Level 1)で雇えるのは最長3か月です。その後は Level 2 になります。前の農場など、園芸業で働いた期間もこの3か月に数えます。

大人の最低時給は、2026年10月時点(2026年7月1日からの額)で次のとおりです。

区分フルタイム・パートタイムカジュアル(25%の割増を含む)
Level 1A$25.74A$32.18
Level 2A$26.44Pay and Conditions Toolで確認

Level 1の時給は、アワードの対象外の人に適用される全国最低賃金(時給A$26.44)より低い額です。Level 2の時給は全国最低賃金と同じ額です。ほかの区分やカジュアルの額は、Fair Work の Pay and Conditions Tool で確認してください。

ピースレートの決まり(園芸業アワード)

ピースレートは、収穫した量(キロ数やビンの数など)に応じた支払いです。個人の作業量で決め、グループ全体の量で決めることはできません。

  • 最低保証:働いた日ごとに、「その人の区分の時給(カジュアルは25%の割増を含む)×その日の労働時間」以上を受け取れます。ピースレートで計算した額の方が高ければ、その額が支払われます。
  • 15%の決まり:ピースレートは、平均的な作業能力の人が、区分の時給より15%以上多く稼げる水準に設定しなければなりません。
  • ピースワーク記録(Piecework record):雇用主は、出来高の仕事を始める前に、署名した書面を渡さなければなりません。開始日時、作業内容、ピースレートの額、区分の時給、最低保証についての定められた文言を書きます。ピースレートを変えるときは、先に新しい書面を渡します。
  • 禁止されていること:バケツやビンに詰めすぎさせること、傷んだ作物を無償で収穫させること、グループ単位の料金にすること。
  • 祝日:祝日の出来高の仕事は、ピースレートの200%が支払われます。

ワイン業アワードのピースレートは、平均的な能力の人が最低時給より20%以上多く稼げる水準でなければなりません。

働いた人は、自分の労働時間と適用されたピースレートの記録の写しを雇用主に求めることができます。

宿泊費・交通費の控除

給料は現金や振込などのお金で支払われます。交通や食事・宿泊などの現物で支払うことはできません。

雇用主が給料から差し引けるのは、次のような場合に限られます。

  • 従業員が書面で同意し、それが主に従業員のためになる場合
  • 法律、裁判所の命令、公正労働委員会の命令で認められている場合
  • アワードで認められている場合
  • 労使協定で認められ、従業員が同意した場合

雇用主が用意した宿泊先や送迎を使うかどうかは、従業員が選べます。雇用主がその費用を給料から引くときは、上の控除のルールに従わなければなりません。口約束だけで家賃を給料から引くのは違法になる例が、Fair Work のページで紹介されています。

雇用主は、従業員に控除への同意を強要してはいけません。控除をした場合、給与明細に控除の額と支払先を書く必要があります。

違法な行為

  • 仕事のオファーと引き換えにお金を払わせること
  • 仕事を続ける条件としてお金を払わせること
  • 正しい賃金を払った後に一部を返させること(キャッシュバック)

手順

  1. 求人を見つけたら、事業者名とオーストラリア事業者番号()を確認し、オーストラリア事業者登録(Australian Business Register)で実在するか調べる。
  2. どのアワードの対象か、時給かピースレートかを確認する。最新の最低時給は Fair Work の Pay and Conditions Tool で調べる。
  3. ピースレートの場合は、仕事を始める前にピースワーク記録を受け取る。
  4. 宿泊や送迎を雇用主に頼む場合は、費用と控除の方法を書面で確認する。
  5. 働いた日、場所、時間、作業内容を自分でも記録する。Fair Work の無料アプリ「Record My Hours」も使える。
  6. 給料日ごとに給与明細を受け取り、記録と照らし合わせる。
  7. 問題があれば、Fair Work Ombudsman(13 13 94)に相談する。

ここに注意してね!

  • Fair Work は、次のような求人に注意するよう呼びかけています。
    • 前払いの費用を求める求人や、「無料の宿泊」付きの求人
    • 電話番号や私書箱しか書いていない広告
    • 季節に合わない作物の収穫の求人(冬に夏の果物の収穫など)
    • 早くビザが取れる、スポンサーになると約束する求人
  • 地方の空港やバス停で声をかけてきて、仕事と宿と送迎をまとめて約束する人との契約は避けるよう勧められています。
  • 住む場所は自分で選べます。シェアハウス、キャラバンパーク、ホステルなども選択肢です。仕事が決まる前に宿泊費を前払いすることには注意してください。
  • ビザで働く人も、ほかの従業員と同じ権利と保護があります(「ビザで働く人の権利」)。
  • 現金で給料をもらう場合も税金がかかります。(納税者番号)を雇用主に伝えてください。取得の方法は「TFN(納税者番号)の取得」にまとめています。
  • ワーキングホリデーの2年目・3年目のための指定業種の仕事は、「指定業種の仕事と証明」の記事で扱っています。

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