所得税の仕組み(Income tax)
オーストラリアの所得税は、7月1日〜翌年6月30日の1年間の課税所得に累進税率をかけて計算します。税率は、税務上の居住者・非居住者・ワーキングホリデーメーカーで異なります。居住者には非課税枠(A$18,200)とメディケア税(2%)があり、非居住者にはどちらもありません。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
税率のしくみ
所得税は、1年間(income year)の課税所得(taxable income)にかかります。オーストラリアの1年は7月1日から翌年6月30日までです。給料のほか、銀行の利息、家賃収入、事業の所得なども課税の対象です。
税率は、所得が多いほど高くなる累進税率です。どの税率表を使うかは、税務上の立場で決まります。
- 税務上の居住者(Australian resident for tax purposes)
- 税務上の非居住者(foreign resident)
- ワーキングホリデーメーカー(subclass 417・462のビザの人)
税務上の居住者かどうかは、ビザの種類や国籍では決まりません。判定の考え方は「税務上の居住者・非居住者」で説明しています。
居住者の税率(2025–26年度)
2025年7月1日〜2026年6月30日の1年間の税率です。全期間居住者で、非課税枠を全額使える人に適用されます。
| 課税所得 | 税額 |
|---|---|
| A$0〜A$18,200 | なし |
| A$18,201〜A$45,000 | A$18,200を超える部分の16% |
| A$45,001〜A$135,000 | A$4,288+A$45,000を超える部分の30% |
| A$135,001〜A$190,000 | A$31,288+A$135,000を超える部分の37% |
| A$190,001以上 | A$51,638+A$190,000を超える部分の45% |
この表には税(Medicare levy)の2%は含まれていません。
ATOは2026–27年度(2026年7月1日〜2027年6月30日)の居住者の税率も公表しています。A$18,201〜A$45,000の部分が15%になり、それ以上の区分の加算額も変わります。最新の表はATOの居住者の税率のページ(新しいタブで開く)にあります。
非居住者の税率(2025–26年度)
| 課税所得 | 税額 |
|---|---|
| A$0〜A$135,000 | 所得の30% |
| A$135,001〜A$190,000 | A$40,500+A$135,000を超える部分の37% |
| A$190,001以上 | A$60,850+A$190,000を超える部分の45% |
非居住者には非課税枠がなく、最初の1ドルから課税されます。メディケア税はかかりません。2026年10月時点で、ATOの非居住者の税率のページには2025–26年度までが掲載されています。
ワーキングホリデーメーカーの税率(2025–26年度)
| 課税所得 | 税額 |
|---|---|
| A$0〜A$45,000 | 所得の15% |
| A$45,001〜A$135,000 | A$6,750+A$45,000を超える部分の30% |
| A$135,001〜A$190,000 | A$33,750+A$135,000を超える部分の37% |
| A$190,001以上 | A$54,100+A$190,000を超える部分の45% |
ワーキングホリデーメーカーの税率には例外があります(「ワーホリの税率」)。
非課税枠(Tax-free threshold)
税務上の居住者は、1年の所得のうち最初のA$18,200まで税金がかかりません。年の途中で居住者になった人などは、月数に応じて減額された非課税枠になります。
- 定額のA$13,464
- 最大A$4,736を、居住者だった月数で按分した額
全期間非居住者の人は、非課税枠を使えません。
メディケア税(Medicare levy)
居住者には、所得税とは別に、原則として課税所得の2%のメディケア税がかかります。非居住者はメディケア税を払う必要がありません。くわしくは「メディケア税」の記事で扱っています。
税金の払い方
会社員の場合、雇用主が給料から税金を差し引いてATOに納めます(源泉徴収)。年度が終わったら確定申告(tax return)を行い、1年分の税額と差し引かれた額の差を精算します。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の所得税は1月1日〜12月31日の1年間で計算します(国税庁のページ(新しいタブで開く))。オーストラリアは7月1日〜6月30日で、区切りが違います。
- オーストラリアの「年度」は「2025–26」のように2つの年で表します。税率表を見るときは、どの年度の表かを確認してください。
- 税額のおおよその計算には、ATOの「Simple tax calculator」が使えます。個別の判断はATOか登録税理士(registered tax agent)に相談してください。
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