メディケア税(Medicare levy)
メディケア税は、所得税とは別に、課税所得の2%を払う仕組みです。公的医療制度メディケアの費用の一部にあてられます。所得が低い人は減額・免除になり、税務上の非居住者や、メディケアの対象外の一時滞在者などは免除を申請できます。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
メディケア税とは
税(Medicare levy)は、課税所得にかかる所得税とは別に払う税金です。オーストラリアの公的医療制度メディケア(Medicare)の費用の一部にあてられます。
税率は課税所得の2%です(2026年10月時点)。例えば課税所得がA$75,000で、減額・免除がない人は、A$1,500になります。
払い方
メディケア税は、確定申告をしたときにATOが計算します。会社員の場合、給料から差し引かれる源泉徴収(PAYG withholding)の額に、メディケア税の分も一般に含まれています。
ATOの「Medicare levy calculator」で、おおよその額を計算できます。
減額(Medicare levy reduction)
課税所得が低い人は、メディケア税が減額されるか、かかりません。2025–26年度の単身者の基準は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 区分 | 下限(これ以下は払わない) | 上限(これ以下なら減額) |
|---|---|---|
| 高齢者・年金受給者の税額控除(SAPTO)の対象者 | A$44,268 | A$55,335 |
| それ以外の人 | A$28,011 | A$35,013 |
単身者の基準に当てはまらなくても、家族の課税所得で減額になる場合があります。減額はATOが申告書をもとに計算します。
免除(Medicare levy exemption)
次のような場合は、免除を申請できます。減額とは別に考えます。
| 主な免除 | 内容 |
|---|---|
| 税務上の非居住者 | 1年を通じて非居住者なら全額免除。年の途中の場合は、扶養家族がいないなどの条件で、その期間が免除 |
| メディケアの対象外 | 一時滞在者としてメディケアの対象外だった期間。メディケア資格証明(MES)が必要 |
| 医療上の理由 | 一定の条件で全額または半額の免除 |
税務上の居住者かどうかは「税務上の居住者・非居住者」で説明しています。
メディケアの対象外だった人の免除
一時滞在者としてメディケアの対象外だった人は、メディケア資格証明(Medicare Entitlement Statement、MES)があれば免除を申請できます。MESは、サービス・オーストラリア(Services Australia)に申請します。
ただし、MESがあるだけでは免除になりません。扶養家族(配偶者を含む)がいる場合は、その全員も免除の区分に当てはまる必要があります。ATOは、配偶者がメディケアの対象だったため免除にならない例を示しています。
MESの申請は毎年7月1日から受け付けます。処理には最大8週間かかります。MESを受け取ってから確定申告をするよう、ATOは案内しています。
メディケア税の追加課税(MLS)との違い
メディケア税の追加課税(Medicare levy surcharge、MLS)は、メディケア税とは別のものです。条件によっては、メディケア税に加えてMLSを払います(「メディケア税の追加課税(MLS)」)。
手順
- 自分が税務上の居住者か、メディケアの対象かを確認する。
- メディケアの対象外だった場合は、7月1日以降にからMESを申請し、届くのを待つ。
- 確定申告のメディケア税の欄で、免除の区分と日数を入力する。
- 減額はATOが計算する。結果は税額の通知(notice of assessment)で確認する。
免除の詳しい条件は、ATOのメディケア税の免除のページ(新しいタブで開く)に載っています。
費用
課税所得の2%です。所得や家族の状況によって減額・免除があります(2026年10月時点)。
ここに注意してね!
- メディケア税は、所得税の税率表には含まれていません。所得税と別に計算されます。
- 減額の基準額は年度ごとに変わります。申告する年度の表を確認してください。
- 一時滞在のビザの人がメディケアの対象かどうかは、ビザの種類などで変わります。個別の判断は、ATO、Services Australia、または登録税理士(registered tax agent)に確認してください。
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