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薬の補助(PBS、Pharmaceutical Benefits Scheme)

在住駐在
ひとことで言うと

医薬品給付制度(PBS)の対象の処方薬は、2026年10月時点で1回の処方につき最大A$25.00(コンセッションカードがあればA$7.70)で買えます。使えるのはメディケアカードを持つオーストラリアの居住者と、相互医療協定(RHCA)の国からの訪問者などです。1年の支払いが基準額に達すると、さらに安くなります(PBSセーフティネット)。

目次
  1. PBSとは
  2. 費用
  3. 手順
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

PBSとは

医薬品給付制度(Pharmaceutical Benefits Scheme、PBS)は、処方薬の費用の一部を連邦政府が負担する制度です。患者は決まった自己負担額(co-payment)を払い、残りを政府が払います。

使える人

PBSのページ(新しいタブで開く)によると、次の人が使えます。

  • 有効なカードを持つ、オーストラリアの居住者
  • 相互医療協定(RHCA)を結んでいる国からの訪問者(英国、アイルランド、NZ、マルタ、イタリア、スウェーデン、オランダ、フィンランド、ノルウェー、ベルギー、スロベニア)

日本はRHCAの相手国に入っていません(「相互医療協定(RHCA)と日本」)。メディケアの対象外の人は、PBSの補助を受けられず、薬の価格を払います。

PBSの薬を買うには、医師などの処方箋が必要です。処方箋を出すたびにメディケアカードを見せます。同意すれば、薬局がメディケア番号を記録し、毎回カードを見せなくてよくなることもあります。

対象の薬

healthdirectのページ(新しいタブで開く)によると、PBSには900種類以上の薬があります。特定の病気や検査結果などの条件を満たす人だけが対象の薬もあります。PBSに載っていない薬や、条件を満たさない処方は全額を払います。

2023年9月から、慢性で安定した病気の人は、一部の薬を30日分ではなく60日分まとめて受け取れるようになりました。

費用

PBSのページによる、2026年1月1日からの自己負担額です(2026年10月時点)。

区分1回の処方の自己負担(上限)PBSセーフティネットの基準額(年間)基準額に達した後
一般の患者(general)A$25.00A$1,748.201回あたりA$7.70まで
コンセッションカード保有者(concession)A$7.70A$277.20無料
  • 自己負担額より安い薬もあります。その場合、薬局が追加の料金を取ることがありますが、合計は自己負担額を超えません。
  • 一般の患者の自己負担額は、2027年から毎年1月1日に物価(CPI)に合わせて見直されます。コンセッションの自己負担額は2029年までA$7.70のままです。
  • 薬局はコンセッションの自己負担を最大A$0.60まで割り引けます(義務ではありません)。
  • 薬局によって価格が違うことがあります。

ブランドの追加料金(brand premium)

PBSのページによると、同じ成分の薬が複数のブランドで出ている場合、政府は一番安いブランドの価格を基準に補助します。高いブランドを選ぶと、その差額を追加で払います。どのブランドもオーストラリア薬品・医療用品規制局(Therapeutic Goods Administration、TGA)が同等と評価しています。追加料金のかからないブランドは必ずあります。追加料金はセーフティネットの計算に入りません。

PBSセーフティネット

Services Australiaのページ(新しいタブで開く)によると、セーフティネットは暦年(1月〜12月)で計算し、通常は1月1日にリセットされます。家族の支払いを合わせて計算できます。基準額に達したら、PBSセーフティネットカードを申し込みます。

手順

  1. GPなどに処方箋(紙か電子処方箋)を出してもらう。
  2. 薬局で処方箋とメディケアカード(あればコンセッションカードも)を出す。
  3. 安いブランド(ジェネリック)を希望する場合は、薬剤師に伝える。
  4. 同じ薬局を使い続けるか、記録用紙(Prescription Record Form)で年間の支払いを記録する。
  5. 基準額に達したら、薬局でセーフティネットカードを申し込む。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本の公的医療保険では、窓口で一部負担金(3割負担等)を払います(厚生労働省のページ(新しいタブで開く))。PBSは割合ではなく、1回の処方ごとの上限額で負担が決まります。
  • 繰り返しの処方を早めに受け取ると、その支払いがセーフティネットの計算に入らないことがあります。詳しくは薬剤師に確認してください。
  • 長く海外に行く場合は、繰り返しの処方(repeats)をまとめて受け取れる特別な処方箋について、医師に相談してください。PBSの薬を海外に持ち出す・送ることには制限があります。
  • 先住民(アボリジナルとトレス海峡諸島民)の人には、追加の支援(Closing the Gap PBS Co-payment)があります。

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