その他の家族のビザ(Other Family visas)
パートナー・子・親以外の家族のための永住ビザとして、介護者(Carer)、高齢の扶養親族(Aged Dependent Relative)、残された親族(Remaining Relative)のビザがあります。どれも枠と順番待ちの対象で、内務省は新しい申請の処理に介護者ビザで16年、ほかの2つで26年かかると見込んでいます(2026年10月時点)。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
3種類の「その他の家族」のビザ
内務省(Department of Home Affairs)は、パートナー・子ども・親以外の家族の永住ビザを「その他の家族のビザ(Other Family visas)」としてまとめています。種類は次の3つで、それぞれ国外で申請するものと国内で申請するものがあります。
| 種類 | 国外で申請 | 国内で申請 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 介護者(Carer) | 116 | 836 | 長期の病気などで介護が必要な親族を介護する人 |
| 高齢の扶養親族(Aged Dependent Relative) | 114 | 838 | オーストラリアの親族に生活を頼っている、パートナーのいない高齢の人 |
| 残された親族(Remaining Relative) | 115 | 835 | 近い親族がオーストラリアにしかいない人 |
国外で申請するビザは、申請時と審査の決定時に国外にいる必要があります。国内で申請するビザは、申請時と決定時に国内にいる必要があります(838は入国審査の途中を除く)。
介護者のビザ(subclass 116・836)
subclass 116のページ(新しいタブで開く)の主な条件です。
- オーストラリアの親族(またはその親族と同居する家族)を、継続的にしっかり介護・支援する意思と能力がある
- 介護を受ける人が、オーストラリアで介護を受ける手段を合理的に得られない
- 対象のスポンサーがいて、内務省に承認される。116では、入国後の最初の2年間、親族かそのパートナーがスポンサーになる
高齢の扶養親族のビザ(subclass 114・838)
subclass 114のページの主な条件です。
- 老齢年金(age pension)を受けられる年齢に達している
- 申請前の3年以上、食事・住まい・衣服などの基本的な生活を、オーストラリアの親族に頼っている
- パートナーがいない
- 親族かそのパートナーがスポンサーになる
- 支援保証(Assurance of Support)を用意できる
残された親族のビザ(subclass 115・835)
subclass 115のページの主な条件です。
- オーストラリア市民・永住者・対象のニュージーランド市民の「残された親族」である
- 親・継親、兄弟姉妹・義理の兄弟姉妹、または親族の対象のパートナーがスポンサーになる
- 本人やパートナーの近い親族が、オーストラリア国外に住んでいない。オーストラリアに一時ビザ(ブリッジングビザを含む)や不法滞在で住んでいる近い親族もいない
- 支援保証を用意できる
共通の条件
- 健康と素行の要件を満たす。オーストラリアに来ない家族も求められることがある
- オーストラリア政府に借金があれば、返済しているか返済の手配がある
- 18歳以上は、オーストラリアの価値観に関する声明に署名する
- 18歳未満の申請者は、その子の最善の利益にならない場合は発給されない
枠と順番待ち
内務省の順番待ちのページにあるとおり、どのビザも「枠と順番待ち(capping and queueing)」の対象です。1年に発給できる数に上限があり、上限に達すると残りの申請は翌年度以降に回ります。
申請は受け付けた順に、まず健康・素行などの主な条件を審査します。条件を満たした申請には「待ち行列の日(queue date)」が付きます。満たさない申請は不許可になります。
2026年8月31日時点で、最終の審査に進んでいる申請は次のとおりです。
| 種類 | 最終の審査に進んだ申請 |
|---|---|
| 介護者 | 待ち行列の日が2023年12月31日まで |
| 残された親族 | 待ち行列の日が2013年6月30日まで |
| 高齢の扶養親族 | 待ち行列の日が2013年6月30日まで |
新しく申請した場合の処理期間の見込みは、介護者のビザで16年、残された親族と高齢の扶養親族のビザで26年です。見込みは毎年変わります。内務省は、個別の進み具合の問い合わせには答えないとしています。
ビザでできること
- オーストラリアに無期限で住み、働き、学ぶ
- (Medicare)に加入する
- 条件を満たせば、無料の英語クラス(Adult Migrant English Program)に通い、市民権を申請する
- 発給から5年間、何度でも出入国する(115・116のページで案内)。その後は再入国ビザが必要
手順
- 内務省の各ビザのページで、条件、スポンサー、申請の場所を確認する。
- 順番待ちのページで、処理期間の見込みを確認する。
- 書類をそろえ、申請する。家族は、移住しない人も含めて全員の情報を申請書に書く。
- 1回目の申請料を払う。申請の受付の通知は、約5週間で届く(2026年8月31日時点の目安)。
- 主な条件を満たすと、待ち行列の日が書面で通知される。
- 最終の審査に進むと、内務省から連絡がある。支援保証、2回目の申請料などを求められたら対応する。
- 発給の通知を受ける。国外で発給された場合は、通知に書かれた日までに入国する(115では原則として発給から12か月)。
2025年7月23日から、114・115・116・835・836・838の紙の申請は、ImmiAccountに取り込めるようになりました。2020年6月25日より前に国外で出した申請の一部は取り込めません。
費用
主な申請者の申請料(2回に分けて払う)は、2026年10月時点で次のとおりです。
| サブクラス | 申請料 |
|---|---|
| 116(介護者、国外) | A$2,720から |
| 114(高齢の扶養親族、国外) | A$6,600から |
| 115(残された親族、国外) | A$6,600から |
| 838(高齢の扶養親族、国内) | A$6,600から |
国内で申請する836・835の金額は、内務省の「Visa Pricing Estimator」で出せます。一緒に申請する家族の分もかかります。健康診断、警察証明、生体情報の費用は別です。介護者のビザでは、払うと深刻な経済的困難が生じることを示せば、2回目の申請料の免除が検討されることがあります。
ここに注意してね!
- どのビザも、申請から発給まで非常に長い時間がかかる見込みです。申請の前に、内務省の最新の処理期間を確かめておきましょう。
- 親のビザは別の制度で、「親のビザ」で扱っています。
- 個別の判断は、内務省か登録移民エージェントに確認してください(「登録移民エージェントと相談先」)。
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