日本人のためのオーストラリア情報
ビザ・移住 / 永住ビザ

地方の技術ビザ(Skilled Work Regional (Provisional) visa、subclass 491)

ひとことで言うと

州・準州政府の推薦か、地方に住む親族のスポンサーを受けた技術者が、指定された地方で5年間暮らし働くための暫定ビザです。ポイント制で、招待を受けてから申請します。条件を満たせば、3年後に永住ビザ(subclass 191)を申請できます。申請料は2026年10月時点で本人A$6,140からです。

目次
  1. 地方の技術ビザとは
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点
UTC+10
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

地方の技術ビザとは

地方の技術ビザ(Skilled Work Regional (Provisional) visa、subclass 491)は、指定された地方(designated regional area)で暮らし、働きたい技術者のための暫定ビザ(provisional visa)です。永住ビザではありません。

内務省の491のページ(新しいタブで開く)には、次の2つの区分があります。

区分対象滞在
Main applicant主な申請者5年
Subsequent entrant491を持つ人の家族で、後から加わる人家族のビザが終わるまで

以下は、主な申請者についての説明です。

このビザでできること

主な申請者のページでは、次のことができるとしています。

  • 許可の日から5年間、オーストラリアに滞在する
  • 指定された地方に住み、働き、学ぶ
  • ビザが有効な間、何度でも出入国する
  • 条件を満たせば、成人移民英語プログラム(Adult Migrant English Program)の無料の英語クラスに通う
  • 条件を満たせば、永住ビザ(Permanent Residence (Skilled Regional)、subclass 191)を申請する

ビザの条件の範囲で、どの職業でも、どの雇用主の下でも働けます。本人と、このビザを持つ家族は、指定された地方に住み、働き、学ぶ必要があります。どの地域が指定された地方に当たるかは「地方の就労・永住の制度」の記事で説明しています。

3年間の制限

491を3年間持つまでは、次のことができません。

  • パートナービザ(subclass 820)の有効な申請
  • 186、189、190、858などのビザの許可

このビザは延長できません。永住を希望する場合は、条件を満たしたうえでsubclass 191を申請します。

主な条件

条件内容
推薦・スポンサー州・準州政府の機関の推薦か、対象の親族のスポンサーを受ける
招待SkillSelectで関心表明(EOI)を出し、招待を受ける
職業491の対象の職業リストに載っている
技能審査指名した職業に合った技能審査(skills assessment)がある。有効期間や取得の時期は内務省のページで確認
年齢招待の時点で45歳未満。EOIを出したあと、招待の前に45歳になると招待されない
点数ポイントテストで65点以上
英語招待の時点で、少なくともCompetent English
健康・素行本人と家族が健康の要件を満たす。素行の要件は16歳以上が対象。同行しない家族も対象になることがある

推薦は、許可の前に取り消されてはいけません。招待には、審査で満たす必要のある点数が書かれ、65点より高いことがあります。推薦か親族のスポンサーで招待されると、ポイントテストで15点が加わります(「ポイントテスト」)。

親族のスポンサー

スポンサーになる親族は、次の条件をすべて満たす必要があります。

  • 18歳以上
  • オーストラリアの指定された地域に通常住んでいる
  • オーストラリア市民、永住者、または条件を満たすニュージーランド市民
  • 本人の親族か、一緒に申請する配偶者の親族

対象の親族は、親、子(継子を含む)、兄弟姉妹、おじ・おば、甥・姪、祖父母、いとこ(first cousin)です。養子や継の関係を含む場合があります。スポンサーは、ビザの許可の前に内務省の承認を受ける必要があります。

国内から申請する場合

国内から申請するときは、本来のビザ(substantive visa)か、ブリッジングビザA・B・C(subclass 010・020・030)を持っている必要があります。持っていない場合、申請は有効になりません。国外で許可された場合は、許可の手紙に書かれた日までに入国する必要があります。

審査の優先順位

内務省は、491の申請を大臣指示(Ministerial Direction No. 122)に沿って優先順位をつけて処理しています。2026年10月時点のページでは、2025年2月か3月以前に出した申請を処理中と案内しています。処理の状況は変わるため、内務省のページで確認してください。

家族

家族(members of the family unit)は申請のときに含められます。申請のあと決定の前に加えられるのは、扶養する子どもです。一緒に申請しなかった家族は、後から「Subsequent entrant」の区分で申請できます。

州・準州ごとの違い

推薦の基準、対象の職業、受付の状況は州・準州ごとに違い、年度ごとに変わります。内務省の491の主な申請者のページから、各州・準州の推薦の窓口に次のようにリンクされています(2026年10月時点)。

州・準州推薦の窓口
NSWnsw.gov.au(新しいタブで開く)
VICliveinvictoria.vic.gov.au(新しいタブで開く)
QLDmigration.qld.gov.au(新しいタブで開く)
WAmigration.wa.gov.au(新しいタブで開く)
SAmigration.sa.gov.au(新しいタブで開く)
ACTact.gov.au(新しいタブで開く)
TASmigration.tas.gov.au(新しいタブで開く)
NTtheterritory.com.au(新しいタブで開く)

各州・準州の申し込みの流れは「州・準州の推薦」にまとめています。最新の情報は各州・準州の公式ページにあります。指定された地方に当たる地域は「地方の就労・永住の制度」で確かめられます。

手順

  1. 職業リスト、技能審査、英語、点数の条件を確認する(「職業リスト」「技能審査」)。
  2. 州・準州の推薦を目指すか、親族のスポンサーを受けるかを決める。
  3. SkillSelectでEOIを出し、推薦かスポンサーのどちらを希望するかを示す(「技術移民とSkillSelect」)。
  4. 推薦を受けるか、招待ラウンドで招待を受ける。
  5. 招待を受けたら、オンラインで申請する(ImmiAccount)。EOIで申告した内容の証明を出す。
  6. 結果を書面で受け取る(「ビザの許可通知とラベルなしのビザ」)。
  7. 許可後は、指定された地方で暮らし、働き、ビザの条件を守る。条件は許可の通知とVEVOで確認する。

費用

2026年10月時点で、主な申請者の申請料はA$6,140からです(限られた場合に減額あり)。家族を含めると、家族1人ずつに料金がかかります。

一緒に申請する18歳以上の家族は、機能的英語(functional English)があるか、2回目の支払い(second instalment)をする必要があります。家族の2回目の支払いは、2026年10月時点でA$4,890です。ビザを許可する場合にだけ求められます。

Visa Pricing Estimatorの見積もりには、2回目の支払いや、健康診断・警察証明・生体情報の費用は含まれません(「ビザ申請料の調べ方」)。州・準州への推薦の申請の費用は、各州・準州の公式ページに載っています。

ここに注意してね!

  • 491は暫定ビザで、住む場所と働く場所が指定された地方に限られます。条件はVEVOで確認してください。
  • 3年間は、ほかの多くの永住ビザやパートナービザ(820)に進めません。
  • 国外にいた期間があっても、ビザの期間は延びません。
  • 推薦が許可の前に取り消されると、ビザは許可されません。
  • 個別の判断は、登録移民エージェントなどに相談してください(「登録移民エージェントと相談先」)。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

ビザ・移住地方の就労・永住の制度(Regional migration)シドニー・メルボルン・ブリスベン以外のほとんどの地域は、移民制度の上で「指定された地方(designated regional areas)」です。地方で暮らし働くことを条件とするビザ(subclass 491・494)があり、条件を満たせば3年後に永住ビザ(subclass 191)を申請できます。対象地域は郵便番号で決まります。ビザ・移住州・準州の推薦(State and territory nomination)州推薦の技術ビザ(subclass 190)と地方の技術ビザ(subclass 491)は、州・準州政府の推薦を受けないと内務省から招待されません。推薦の基準と申し込み方法は8つの州・準州ごとに違い、多くはSkillSelectのEOIに加えて州への登録が必要です。ビザ・移住技術移民とSkillSelect(関心表明・EOI)ポイント制の技術移民(subclass 189・190・491)は、オンラインのSkillSelectで関心表明(EOI)を出し、内務省から招待を受けてから申請します。EOIは無料で、書類の提出は不要です。subclass 189・190の招待には、65点以上と、招待時に45歳未満であることなどが必要です。ビザ・移住ポイントテスト(Points test)技術移民のsubclass 189・190・491は、年齢・英語力・職歴・学歴などを点数にするポイントテストで65点以上が必要です。点数は招待を受けた時点で数えます。190は州・準州の推薦で5点、491は推薦か親族のスポンサーで15点が加わります。ビザ・移住技術独立ビザ(Skilled Independent visa、subclass 189)雇用主や州・準州の推薦なしで申請できる、ポイント制の永住ビザです。SkillSelectで関心表明(EOI)を出し、内務省の招待を受けてから申請します。招待の時点で45歳未満、65点以上などが必要で、申請料は2026年10月時点で本人A$6,135からです。ビザ・移住州推薦の技術ビザ(Skilled Nominated visa、subclass 190)州・準州政府の推薦を受けた技術者が、永住者として暮らし働くためのポイント制のビザです。SkillSelectで関心表明(EOI)を出し、州・準州に推薦されると内務省から招待されます。推薦で5点が加わり、申請料は2026年10月時点で本人A$6,140からです。ビザ・移住技能審査(Skills assessment)技術移民や一部の雇用主スポンサーのビザでは、職業ごとに決められた審査機関(assessing authority)の技能審査が必要です。審査の手続き・期間・費用は機関ごとに違い、有効期間は記載がなければ3年です。審査には時間がかかるため、早めの準備が勧められています。ビザ・移住職業リスト(Skilled occupation list)技術移民や雇用主スポンサーのビザでは、申請する職業が対象の職業リストに載っている必要があります。内務省の職業リストでは、職業ごとに分類コード(ANZSCO)、載っているリスト(CSOL、MLTSSL、STSOL、ROL)、技能審査の機関を確認できます。リストは見直されることがあります。ビザ・移住登録移民エージェントと相談先(Registered migration agents)ビザ申請の助言や書類作成を報酬を受けて手伝えるのは、登録移民エージェント(RMA)と弁護士だけです。エージェントに頼む前に、移民エージェント登録局(OMARA)の登録簿で登録と処分歴を確認できます。