都市の選び方(Choosing where to live)
ひとことで言うと
住む州や都市を選ぶときは、仕事や学校、住まいの費用、交通、気候、災害のリスク、ビザの条件などを合わせて考えます。賃貸や不動産購入のルールは州・準州ごとに違います。統計や州の公式の地図を使って、候補の地域を比べましょう。
選ぶときの観点
オーストラリアは8つの州・準州に分かれ、賃貸のルールや不動産の印紙税など、住まいに関わる多くの決まりが州・準州ごとに異なります。
住む場所を考えるときは、次のような点を見比べます。
- 仕事・学校:通勤・通学の時間、公立校の学区(公立校の学区)
- 住まいの費用:家賃や物件の価格の水準(生活費の考え方)
- 交通:公共交通の便、車が必要か(国内の移動手段)
- 災害のリスク:洪水、山火事、サイクロンなど(住む場所の災害リスクの調べ方)
- ビザの条件:一部のビザには、住む地域に関わる条件があります(地方の就労・永住の制度)。条件は内務省か登録移民エージェントに確認してください。
州・準州の人口
ABSの2021年の国勢調査(Census)による、州・準州ごとの人口と年齢の中央値です。
| 州・準州 | 人口 | 年齢の中央値 |
|---|---|---|
| ニューサウスウェールズ州(NSW) | 8,072,163人 | 39歳 |
| ビクトリア州(VIC) | 6,503,491人 | 38歳 |
| クイーンズランド州(QLD) | 5,156,138人 | 38歳 |
| 西オーストラリア州(WA) | 2,660,026人 | 38歳 |
| 南オーストラリア州(SA) | 1,781,516人 | 41歳 |
| タスマニア州(TAS) | 557,571人 | 42歳 |
| オーストラリア首都特別地域(ACT) | 454,499人 | 35歳 |
| 北部準州(NT) | 232,605人 | 33歳 |
全国の人口は25,422,788人、年齢の中央値は38歳です。表の州名から、各州・都市の地域ガイドに移れます。
統計で地域を調べる
ABSの国勢調査の概要(QuickStats)(新しいタブで開く)では、地域を検索して、人口、年齢、世帯、収入、家賃などの統計を見られます。2021年の調査の時点の数字なので、今の状況とは違うことがあります。
物件を買う場合、NSW政府は、地域についてよく調べてから物件の種類を決めるよう勧めています。NSWでは、州の評価局のポータル(Valuation Portal)で、土地の評価額や売買の情報を無料で調べられます。
手順
- 仕事、学校、家族の事情から、候補の州・都市を挙げる。
- ビザに住む地域の条件がないか確認する。
- ABSのQuickStatsで、候補の地域の統計を比べる。
- 家賃や物件の価格の今の水準を、広告や州の情報で確認する。
- 州・カウンシルの地図で、洪水や山火事のリスクを確認する。
- 可能なら、短期の滞在先に泊まりながら、実際に地域を見て決める(到着直後の滞在先)。
費用
統計や州の地図は無料で見られます。住まいの費用の目安は、生活費の考え方で紹介しています。
ここに注意してね!
この記事をシェアする
次に読むならこれ
住まい不動産購入の流れ(Buying a property)オーストラリアで家を買う流れは、予算と資金の準備、物件探しと調査、申し込みと契約、決済(Settlement)の順です。契約後に解約できるクーリングオフ(Cooling-off)の日数や費用は州・準州ごとに違い、競売(オークション)では使えません。契約前に弁護士などに契約書を確認してもらいましょう。住まい初めての住宅購入の支援(First home buyer assistance)初めて家を買う人には、州・準州の補助金(First Home Owner Grant)や印紙税の免除・減額、連邦の5%頭金制度やスーパーを使った積立制度があります。金額と条件は州・準州ごとに違い、多くはオーストラリア市民か永住者が対象です。契約の日付で適用が変わるため、契約前に各州の歳入当局で確認しましょう。住まい外国人の不動産購入(Foreign investment in residential property、FIRB)オーストラリアの住宅用の土地を外国人(Foreign person)が買うには、原則として購入前に税務署(ATO)の承認と手数料が必要です。2025年4月1日から2029年6月30日までは、中古住宅の購入が原則禁止されています。永住ビザの人など、承認が不要な人もいます。
関連する記事
住まい生活費の考え方(Cost of living)地域ごとの生活費の目安には、オーストラリア統計局(ABS)の国勢調査の家賃や収入の中央値が使えます。消費者物価指数(CPI)は物価の上がり方を示すもので、都市の間の物価の高さは比べられません。数字の意味を知ったうえで、住む地域を調べましょう。住まい住む場所の災害リスクの調べ方(Flood and bushfire risk)住まいを決める前に、その住所が洪水や山火事のリスクのある地域かを、州・準州やカウンシルの地図で調べられます。地図の種類や名前は州ごとに違います。結果は目安なので、正式な確認はカウンシルの証明書などで行いましょう。住まい到着直後の滞在先(Short-term accommodation)オーストラリアに着いてすぐは、ホテル、ホステルなどの短期の滞在先に泊まりながら、街に慣れて住まいを探す人が多いです。短期の宿泊は、州の賃貸法の対象外になることがあります。部屋を見てから長く住む家を決めると、詐欺を避けやすくなります。住まい賃貸の探し方と申し込み(Renting a home)オーストラリアで家を借りるときは、物件を探して内見し、申込書を出し、審査に通ったら契約書に署名してボンドと前払い家賃を払います。申し込み時に払うお金や、求められる書類の範囲は州・準州の法律で決まっています。家賃をつり上げる競り(Rent bidding)を禁じる州もあります。教育・子育て公立校の学区(school zone・intake area)公立校には住所で決まる学区があり、学区内に住む子どもはその学校に入れるのが原則です。呼び方は州ごとに違い、NSWはintake area、VICはschool zone、ACTはPriority Enrolment Areaなどと呼びます。各州の教育省の地図ツールで住所から調べられます。観光国内の移動手段(Getting around Australia)オーストラリアは国土が広く、都市間の長い移動には飛行機、州内の移動には電車や長距離バス、都市の中では電車・バス・トラム・フェリーを使います。都市の公共交通は州ごとに運営され、ICカードやタッチ決済の仕組みも都市ごとに違います。ビザ・移住地方の就労・永住の制度(Regional migration)シドニー・メルボルン・ブリスベン以外のほとんどの地域は、移民制度の上で「指定された地方(designated regional areas)」です。地方で暮らし働くことを条件とするビザ(subclass 491・494)があり、条件を満たせば3年後に永住ビザ(subclass 191)を申請できます。対象地域は郵便番号で決まります。